日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
ランタンはキャンプサイトを照らしたり、食事や調理、炊事場やトイレに行くときに必要であったりするなど、ソロキャンプにランタンは必須のキャンプギアです。
ソロキャンプで使用するランタンにはLEDやガソリン、ガス、灯油、キャンドルなど、異なる燃料が使われています。
またソロキャンプ向けのランタンを選ぶときには明るさやサイズ、快適性、携行性、収納性、コスパなど、いくつかのポイントが大切になります。
ソロキャンプやアウトドアには、ランタンは必須のキャンプギア。目的やキャンプスタイルにあった選び方が大切です。
とくに、ソロキャンプではバックパックキャンプやツーリングなど、車以外の移動手段でキャンプ場へ向かう方もいます。
ソロキャンプでは可能な限り、軽量でコンパクトなランタンを選ぶこともおすすめです。
そこで、今回のゼロイチキャンプではソロキャンプ向けのランタンについて、初心者にもわかりやすくどこよりも詳しい解説となっています。
LEDやガス、灯油、ガソリンなど、種類別にソロキャンプ向けのランタンを紹介しています。
この記事を読んでわかること、役立つ情報とは。
- ソロキャンプで失敗しないランタンを選ぶことができる。
- ランタンを種類別にわかりやすく解説しています。
- 購入のときに役立つ、選ぶべきポイントがわかる。
- 最新のソロキャンプ向け、最強ランタンを紹介します。
- 探しているランタンを、迷わずに見つけることができる。
下の記事では、JBA認定ブッシュクラフターである筆者が監修する『今から始めるブッシュクラフト』を解説しています。
【燃料別】ソロキャンプ向けランタンの種類を解説。
一般的にソロキャンプで使われるランタンにはLEDやガス、灯油、ガソリン、キャンドルなど、燃料の違いがあります。
ランタンに使用する燃料によって光量や適正温度、燃焼効率、重量、安全性、保管方法などが異なります。
そのため、ランタンを選ぶときには燃料の性質や性能をソロキャンプの目的やキャンプスタイル、気温、移動手段にあわせた選択することが大切になる。
ランタンの燃料によって、使用方法や保管方法に至るまで異なります。ソロキャンプの目的にあったランタンを選びましょう。
ソロキャンプ向け、ランタンの燃料とは。
- LEDランタン
- ガスランタン
- 灯油ランタン
- ガソリンランタン
- キャンドルランタン
LEDランタン
LEDランタンとは、電池や充電式バッテリーを使用したランタンのことをいいます。ガスやガソリンなどの液体燃料を使わないため、テント内で使用できる唯一のランタンです。
LEDランタンはソロキャンプやツーリング、登山、釣り、防災用など、幅広く使われています。また製品や燃料のコスパも良く、なにより安全で使用できることがメリットにある。
LEDランタンは、サイト全体を照らすことができるメインランタンから、小型のランタンまで幅広くランナップしています。
電源には乾電池式や充電式、太陽光タイプなどがあり、テント内で安全に使用できるのはLEDランタンだけになる。
初心者やベテランのソロキャンパーまで、幅広く使われるのがLEDランタンです。ソロキャンプの必需品といってもいいでしょう。
ソロキャンプは徒歩や電車など交通公共機関を利用したり、自転車やバイクなどツーリングでキャンプ場へ向かうかたもいます。
そのため、コンパクトで軽量なLEDランタンを選ぶことが必要であったり、防塵・防水加工、機能性がプラスしたものはとても重宝する。
【ソロキャンプ向け】LEDランタンの選ぶポイントを解説。
- LEDランタンの明るさや、光の色について学ぶ。
- LEDランタンを選ぶときは、防塵・防水加工が備わっているかチェックしよう。
- 【LEDランタン】電池式と充電式について解説。
- LEDランタンを選ぶときには、連続点灯時間を確認する。
- 機能性をプラスした、LEDランタンについて。
下の記事では、ソロキャンプ向けのコンパクトで軽量なLEDランタンを紹介。LEDランタンのわかりやすい解説や選ぶときのおすすめポイントを紹介しています。
ガスランタン
一般的にガスランタンとは、燃料にCB缶やOD缶とよばれるガスカートリッジを使用するランタンのことをいいます。
ガスランタンには燃焼効率が高くサイト全体を照らすことができるメインランタンや、調理や食事をするときに便利な小型のサブランタンまで幅広くあります。
またガスランタンの魅力には、燃料系ランタン特有の優しい灯りがあることがあげられます。LEDランタンの場合、目に刺さるような刺激がある明るさがありますが、燃料系ランタンはそれがありません。
さらに、ガスランタンはガソリンや灯油など、燃料系ランタンのなかでも、比較的簡単に使用できることもメリットにあります。
ガスランタンはCB缶やOD缶を燃料とするランタン。軽量でコンパクトなものが多く、ソロキャンプにおすすめ。
ガスランタンはカードリッジを取り付けるだけで、どなたにも簡単に使用できます。
ガソリンや灯油ランタンはタンク内に燃料を入れたり、燃料の保管やメンテナンスをしたりするなど、ガスランタンよりも手間や技術的な部分が必要となる。
ガスランタンは燃料系のランタンのなかでも、取り扱いが比較的に簡単です。初心者にも安心して使うことができる。
ガスランタンの燃料とは。
- CB缶
- OD缶
下の記事では、ソロキャンプ向けのコンパクトで軽量なガスランタンを特集しています。CB缶やOD缶を燃料とするガスランタンは、まさにソロキャンプやツーリングにおすすめ。
灯油ランタン
灯油ランタンは別名で”ケロシンランタン”ともよばれており、英語で燃料である「灯油」を意味することから名付けられたといわれています。
灯油ランタンには、点灯作業のポンピングを必要とする”圧力式”と、ポンピングを必要としない”非圧力式”があります。
燃焼効率の高くサイト全体を照らすことのできる圧力式ランタンは、メインランタンにおすすめです。また非圧力式ランタンは優しいオレンジ色の灯りが特徴的で、サブランタンとしておすすめになります。
灯油ランタンの最大のメリットは、燃料系ランタンの中でいちばん燃費がいいこと。
フュアハンドランタンなどの非加圧式ランタンは、ソロキャンプや野営スタイルにとても相性が良く、とても人気がある。
非圧力式ランタンのなかには、最大20時間ほど点灯する製品もあります。また灯油は、とてもコスパに優れている燃料です。
灯油ランタンの種類とは。
- 圧力式ランタン・・・タンク内にポンピングを行い、圧力をかけて燃料をくみ上げます。
- 非圧力式ランタン・・・芯に燃料を染みこませて燃料をくみ上げます。
下の記事では、ソロキャンプ向きの灯油ランタンについて特集しています。レトロでおしゃれな灯油ランタンはキャンプスタイルを向上したり、コスパも最強!
ガソリンランタン
一般的にガソリンランタンの燃料には、ホワイトガソリンを使用します。なかには、自動車などのレギュラーガソリン(無鉛)を使用できる製品もあります。
ガソリンランタンは燃料効率が高く、冬でも安定した光量を維持することができます。そのため、キャンプサイト全体を照らすことができる、メインランタンにおすすめ。
これからソロキャンプをはじめるかたでも『コールマン』の名前はご存じだと思います。コールマンはランタンのロゴマークが有名ですが「ガソリンランタンといえば、コールマン」というほど代表的です。
ガソリンランタンは給油やポンピング、マントルの空焼き、定期的なメンテナンスが必要なため、初心者は取り扱いに注意が必要です。
コールマンのランタンは、おもにホワイトガソリンを燃料とします。アウトドアショップやネットで簡単に購入できます。
これからソロキャンプを始めるかたは、ガソリンランタンの点火方法やメンテナンスなど、注意が必要になります。
燃料系のランタンのメンテナンスを行うショップやサイトもあります。うまく活用することで、初心者の方にも安心して、ガソリンランタンを楽しむことができます。
キャンドルランタン
キャンドルランタンは優しいロウソクの灯りが特徴的で、見た目もデザイン性に優れています。またキャンドルランタンの取扱いは簡単で安心なため、アウトドアとインドアの両方で楽しむことができる。
キャンドルランタンはランタンのなかでいちばん光量は小さいですが、キャンドル特有のゆらめきが心を癒してくれます。
キャンドルランタンを取り入れるだけで、簡単にキャンプサイトがおしゃれになる。ファミリーキャンプや女子キャンパー、ソロキャンプでとても人気が高い。
キャンドルランタンは、おしゃれな雰囲気を楽しむキャンパーに人気があります。手軽にワンランク上の雰囲気をつくることができる。
キャンドルランタンは、自宅でもアウトドア気分を味わいたいかたにおすすめです。
ソロキャンプ向けのランタンを選ぶときは、目的にあった明るさを選びましょう。
ソロキャンプでランタンを使用するときには、サイト全体を照らすメインランタンや調理や食事のときに使用するサブランタン、テント内で使用する室内ランタンに分けることができます。
ソロキャンプでは目的やキャンプシーンによって、ランタンを使い分けたり選んだりすることができます。
キャンプサイトを明るく照らしたのであれば、光量の大きいランタンを選ぶ必要があります。また調理やテーブルなど、小スペースを照らすのであれば光量の少ないランタンでも十分です。
また、テント内で使用したり車中泊の車のなかで使用したりするのであれば、LEDランタンが必要となります。
このようにキャンプの目的やキャンプシーンによって、必要なランタンを探すことができる。
ソロキャンプシーンや目的におすすめの、ランタンの明るさとは。
- メインランタン
- サブランタン
- 室内ランタン
下の記事では、ソロキャンプ向けの最強テントを特集しています。軽量でコンパクトなソロテントは、まさにソロキャンプおすすめ。
メインランタン
メインランタンとはキャンプサイトを照らすことができる、光量のあるランタンのことをいいます。一般的にメインランタンを使用するときは、ランタンスタンドやランタンハンガーなどに吊るします。
メインランタンにはLEDやガス、灯油、ガソリンランタンがおすすめです。また光量は、200CP(130ワット相当)以上を目安にするとサイト全体を照らすことができる。
メインランタンはとても光量が大きく明るいので、使用するときは周りのキャンパーに配慮した設置や使いかたを心掛けることも大切です。
メインランタンは、サイト全体を照らすほどの明るさがあるため、夏場は虫が寄ってきます。テントサイトから少し離れたところに設置をするなど、工夫をしましょう。
メインランタンにおすすめの明るさとは。
- 200CP(キャンドルパワー)以上を選ぶ。
- 1000lm(ルーメン)以上を選ぶ。
- 130W(ワット)相当以上を選ぶ。
サブランタン
サブランタンは食事や調理など、テーブルの上を照らすのに便利です。また炊事場やトイレに行くときに使用できるなど、利便性と機能性、携行性に優れていることも魅力にあります。
一般的にソロキャンプ向きのサブランタンの明るさを選ぶときは、100CP(約70ワット相当)を目安にすると良いでしょう。
ファミリーキャンプでは光量の少ないサブランタンをメインランタンにすることは稀ですが、ソロキャンプではサブランタンの光量でも、十分にメインランタンとして使うことができます。
ソロキャンプ向きのサブランタンには、LEDやガス、灯油ランタンがおすすめです。
またサブランタンのメリットにはコンパクトで軽量なため、携行性と収納性に優れることがあげられます。
ソロキャンプは徒歩や公共交通機関を利用したり、自転車やバイクなどツーリングでキャンプ場へ向かったりするかたもいます。
そのため、バックパックキャンプやバイクボックスなど、手軽に持ち運びができるサブランタンは、まさにソロキャンプにおすすめのキャンプギアとなる。
USBでスマホやタブレットをチャージできるLEDランタンもある。ますますサブランタンの利便性があがっています。
サブランタンに選ぶ、明るさの目安とは。
- 100CP(キャンドルパワー)ほどの光量。
- 60~70W(ワット)
- 100~300lm(ルーメン)
下の記事では、ソロキャンプ向けのバックパックを特集しています。人気のミリタリーバッグからULバックパックまで、充実した内容となります。
室内ランタン
一般的に室内ランタンとは、テント内や車内で使用するランタンのことをいいます。また室内ランタンは、LEDランタンの一択だけとなる。
テント内や車内ではガスや灯油、ガソリンなど燃料系のランタンは使用できません。理由には、一酸化炭素中毒の原因になることがあげられます。
そのため、テント内や車内でランタンを使用する場合は、LEDランタンをつかいましょう。また室内ランタンの明るさを選ぶときは、30lm~100lm(ルーメン)ほどがおすすめとなる。
室内で使用するLEDランタンには乾電池式や充電式とよばれる種類があったり、サブランタンと同じくUSBでスマホやタブレットをチャージできたりするなど、機能的なものがある。
室内で使用するLEDランタンはコンパクトモデルやヘッドライトなど、利便性や携行性に優れる。
室内ランタンは、サブランタンとして調理やテーブル、移動など、マルチな使いかたができます。
下の記事では、大人気LEDランタン『ミニマライト2.0』をレビューしています。ゴールゼロのランタンと比較し、性能の違いを解説している。
失敗しないランタンの選びかた。明るさの値とは?
一般的にランタンの明るさを表す単位にはルーメンやルクス、カンデラ、キャンドルパワー、Wワット相当などがあります。
ソロキャンプ向けのランタンを選ぶときに、明るさはとても大切なポイントになります。ただし、ランタンは製品や燃料によって明るさの単位が異なることがあります。
先述したメインランタンやサブランタン、室内ランタンなど、キャンプシーン別のランタンを選ぶときにも明るさの単位は必要になる。
明るさの単位に精通した方であればルーメンやルクス、キャンドルパワーといわれても理解できますが、一般の方には難しいことがほとんではないだろうか。
筆者もランタンの明るさについては、調べながらでないと正直むずかしことがある。
ランタンの明るさを表す単位について。
- ルーメン
- ワット
- ルクス
- カンデラ
- キャンドルパワー
ルーメン(lm)とワット相当とは。
ルーメン(lm) は、光の全体的な量を表す単位のことをいい、ルーメンが大きいほど明るい光を放ちます。光源自体が発する光の総量を示し、どれだけ明るく見えるかを示す指標となります。
下の表ではワット相当に換算したときのルーメンの明るさを目安として表しています。LEDランタンを選ぶときの参考にしてください。
ワット相当(W) | 25〜40ワット程度 | 40〜60ワット程度 | 60〜75ワット程度 |
ルーメン(lm) | 300 | 500 | 1000 |
LEDの進化や製品の品質によっても異なるので、ルーメン数からワット数への正確な換算は製品ごとに異なる場合があります。
ルクス(lx)とは。
ルクス(Lux) は、光が特定の面積にどれだけ集まっているかを示す単位のこと。ルーメンが光の総量を表すのに対し、ルクスはその光が特定の面積にどれだけの強度で到達しているかを示します。
つまり、ルクスは光の密度を示す指標です。ランタンから出る光が広がっている範囲や、その範囲内での光の明るさを測る際に使用されます。
ただし、ルクスは光に照らされた面までの距離や大きさによって、メーカーごとに数値が変わることがあるので、製品を購入する際はご注意ください。
キャンドルパワー(CP)とは。
キャンドルパワー(CP)とは、その名のとおりロウソクを基準とした単位のこと。1CP(キャンドルパワー)は、ロウソク約1本分の明るさを表しています。
キャンドルパワーはおおよその値で、1CP=1カンデラ(1cd)に置き換えることができます。
ソロキャンプ向けのメインランタンを選ぶ場合、200CP以上のランタンがおすすめになります。明るさとしては、おおよそロウソク200本相当となる。
キャンドルパワーは、その名のとおりでロウソク1本分相当の明るさを表している。
カンデラ(cd)とは。
カンデラとは光の強さを表す単位のことでガソリンや灯油など、燃料系ランタンに使われることが多い。
カンデラは、先述したキャンドルパワーと同じような光の強さを単位として表しています。
そのため、カンデラはおおよその値で、1cd=1キャンドルパワー(1cp)に置き換えることができる。
失敗しないランタン選びは、連続点灯時間を確認しよう。
ソロキャンプ向けのランタンを購入するときは、連続点灯時間を確認することもポイントとなる。
連続点灯時間の長いランタンほど、コストパフォーマンスが良く快適なことにつながる。
ソロキャンプ向けのランタンを選ぶときの連続点灯時間は、約8時間以上をひとつの目安としましょう。
ソロキャンプで1泊する場合に約8時間の連続点灯時間があれば、予備の電池やバッテリーなど、燃料がなくても最悪問題はない。
ただし、連続点灯時間は季節や気温、使用環境によって変化します。そのため、予備の電池や燃料を用意しましょう。
ソロキャンプを2泊以上する場合は、予備の電池や燃料を計算し、適切な準備を心がけよう。
下の記事では、ソロキャンプ向けの軽量でコンパクトなキャンプマットを特集しています。人気のインフレーターマットやエアーマット、クローズドセルマットまで完全攻略となる。
燃料別にソロキャンプ向けのランタンを紹介。
燃料別にソロキャンプ向けのランタンをみる方はこちらから。
まとめ
ソロキャンプに必要なランタンにはLEDランタンやガスランタン、灯油ランタン、ガソリンランタン、キャンドルランタンがあります。
それぞれのランタンには、メリット・デメリットがあり、ソロキャンプの目的や移動手段によって選択することが大切になります。
ぜひ、この記事を参考にしていただき、ソロキャンプに快適なランタンを選んでいただけると嬉しいです。
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