日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
DDタープは日差しや雨を防ぐタープとしてだけでなく、テントでやシェルターとしてもマルチにタープアレンジができる。
また、ステルス張りに使用するDDタープ3m×3mは、本体重量790gと軽量な仕上がり。
まさに、ソロキャンプやツーリング、ブッシュクラフト、ULキャンプ、野営などに最適である。

DDタープには、耐水性3000mlのコーティングが施されています。雨の日でも安心してタープ泊ができる。


今回のゼロイチキャンプで紹介するDDタープ3×3の「ステルス張り」は、設営が簡単で雨風に強いメリットがあります。
またステルス張りはフルクローズも可能なので、タープ泊にもおすすめです。
さらに、ゼロイチキャンプでしか見ることのできない、テントやタープの設営に便利な”ロープワーク”を紹介します。



筆者がDDタープを使って、ステルス張りを実践してきました。居住空間や快適性など、完全レビューします。



この記事では写真とイラストを使い、どこよりも分かりやすい設営方法を解説します。
この記事を読んでわかること。役立つ情報とは。
- DDタープ3×3を使ったステルス張りを解説。
- イラストと写真を使った、分かりやすい解説がある。
- ステルス張りに必要な道具を紹介します。
- ステルス張りのメリット・デメリットを紹介。
- ステルス張りの室内や、外観写真を完全紹介します。
- タープの設営に必要な、ロープワークを解説。
- ステルス張りのYouTubeをみることができます。
下の記事は、DDタープの張り方を一覧にまとめています。この記事を”スマホのお気に入りに保存”しておけば、いつでもタープアレンジを簡単に楽しむことができます。


DDタープについて。


出典:DD HAMMOCKS
DDタープは、世界各地を旅してきたニック・ヴァンシッタール氏によって設立された『DD HAMMOCKS』というアウトブランドの製品になります。
DD HAMMOCKSは英国のエジンバラに本拠を置き、品質や機能性、軽量性、コストパフォーマンスに優れる製品は、世界中から高い評価を受けています。
DDタープにはサイズ展開であったり、プロモデルであったり、環境に配慮した製品であったりするなど、さまざまなタープの展開をされている。



今なおハンモックやタープ、テント、バックパックなど、多くのキャンプギアが進化を続けている注目のブランドとなる。
下の記事では、DDタープについて完全解説しています。サイズやスペックの比較、筆者が実際にソロキャンプで使用し、レビューしています。
ステルス張りの特徴について。メリット・デメリットを解説。


ステルス張りは設営が簡単で、慣れてしまうと10分も掛からずに設営ができるようになる。そのため、ステルス張りはDDタープの設営では、スタンダードな張りかたとなっている。
DDタープ3×3をつかったステルス張りのメリットには、雨風を防ぐことができたりフルクローズにできたりすることがあげられます。
またステルス張りは気密性が高く、保温性に優れることもメリットにあります。
とくに、冬や気温の低いソロキャンプにおすすめです。
また、名前にあるとおり”ステルス形状”は重心が低く、横風や強風にも安定感抜群のタープスタイルを誇ります。



川沿いでステルス張りのタープ泊をしたことがありますが、多少の風ではびくともしない強さがありました。



ステルス張りは設営が簡単なので、タープ泊をしたい初心者にもおすすめです。


DDタープ3×3のステルス張りのデメリットには、入り口が低いので出入りが不便なことがあげられます。
また、ステルス張りは気密性が高いため熱が溜まりやすい。そのため、夏や気温の高い日には不快なこともある。



上の写真を見てわかるとおり、ステルス張りの出入りは、とても大変です。膝と腰にくる~。
下の記事では、タープ泊に便利なソロキャンプ用のキャンプマットを特集しています。軽量でコンパクトなマットは、まさにソロキャンプにおすすめ。
【DDタープ3×3】ステルス張りに必要な道具を紹介。


DDタープ3×3mを使用する、ステルス張りに必要な道具を紹介します。
ゼロイチキャンプではステルス張り以外のタープアレンジを解説していますが、使用するキャンプ道具は同じです。
ここで紹介する道具があれば、いくつものタープアレンジを楽しむことができます。
ステルス張りに必要な道具を紹介。
- DDタープ 3m×3m
- ポール 1本(1.2m前後)
- ガイロープ 3本(2.2m~2.5mほど)
- ペグ 7本~9本
- カラビナ(1~2個)
- タオル(なくても可)
【DD Hammocks】DDタープ 3m×3m


出典:Amazon
ステルス張りのメインである、DDタープ3m×3mを準備しましょう。
ソロキャンプの場合、DDタープ3.5m×3.5mでも問題ありません。タープ室内を広く使ったり、入り口の出入りを楽にしたい方におすすめです。



記事の後半に、ステルス張りの居住空間の写真をアップしています。高さや広さの確認に便利です。



筆者は荷物量を減らしたり軽くしたりするので、DDタープ3m×3mを使用します。ULキャンプにもおすすめです。
【DOD】テント タープポール 2本セット


出典:Amazon
DODのテント タープポールには、はじめからポール2本とペグ×2本、ロープ×2本、キャリーバッグを付属しています。
テント タープポールは組み立て式のポールとなっており、分解されたパーツで構成されています。
そのため、ポールの長さを225㎝や170㎝、115㎝、60㎝など、テントやタープの高さにあわせた調節ができます。
ただし、スタンダードとしては最大170㎝のポールが2本セットとなっています。



DODのテント タープポールは、分解されたポールを組み合わせること高さの調節できます。



DODのテント タープポールはコスパにうれしい最強の価格となっている。またブラック・シルバー・レッドのカラー展開があります。
【DDタープ3×3】ステルス張りの設営方法を解説。


上のイラストは、DDタープ3m×3mを広げたときのイメージになります。
FRONTが、正面のタープ出入り口になります。



DDタープは19個あるループを使いながら、タープを設営します。
ステルス張りに必要な道具を紹介。
- DDタープ 3m×3m
- ポール 1本(1.2m前後)
- ガイロープ 3本(2.2m~2.5mほど)
- ペグ 7本~9本
- カラビナ(1~2個)
- タオル(なくても可)
STEP①


DDタープを、表になるように広げます。
タープ中央に3つ並ぶループがありますので、ループが正面にくるように広げることがポイントです。



風が強い場合は、四隅をペグで仮止めするとタープの設営がしやすい。



タープの裏表を間違えないように注意しましょう。表にはタープ中央にループがあったり、ロゴマークが入っていたりします。
STEP②




つぎに、タープ後方(BACK)の①、②、③、④のループをペグダウンします。
STEP③




つぎに、AとBのループをペグで仮止めします。
仮止めしたAのループを外し、⑤のループと差し替えます。
同じように、Bのループを外し、⑥のループと差し替えます。



ペグの位置や張り具合の微調整は最後にできるので、思い切って進みましょう。
STEP④




Pの位置にポールを設置します。ステルス張りに使用するポールの高さは、110cm~120cmくらいがおすすめ。
ただし、ポールの先端は金属が剥き出しになっているため、タオルやポールエンドロックなどでカバーして設置しましょう。



筆者はDODのテント タープポールを使用しており、2本連結した115㎝の高さのポールとなっています。


ポールの先端は、上の画像のように金属が剥きだしになっています。
このままタープに設置すると、生地に穴が開いたり、破けたりすることにつながる。


ポールの先端を覆うように、タオルやポールエンドロックを使うとタープ生地が傷んだり、穴が空いたりするのを防ぐことができます。


タオルがない場合や忘れたときは、ポールの脚ゴムキャップを先端に使うこともできます。
ただし、この方法は緊急時に使うようにしましょう。
STEP⑤




ポールの設置ができましたら、⑦のループにガイロープを結び、真正面になるようにペグダウンします。
ペグの位置は、タープから1m~1.5mほど離れた場所にペグダウンしましょう。


ループにガイロープを結ぶときは、もやい結びやふた結びなど、簡単なロープワークで十分です。
またガイロープをペグに結ぶときは、自在金具がなくても長さを自由に調節できる、自在結びがおすすめです。



ゼロイチキャンプではイラストや画像をつかって、どこよりもわかりやすいロープワークを解説しています。



下の記事をスマホやタブレットのお気に入りや、ブックマークに登録しておけば、キャンプ場でいつでも見ることができる。
下の記事ではテントやタープ、ハンモック、ブッシュクラフトに役立つロープワークを解説しています。基本のロープワークから、実戦で役立つものまで紹介している。
STEP⑥




出入口のフラップを固定するため、Aのループにガイロープを結び、③のペグにロープを固定します。
さらに同じようにBのループにガイロープを結び、④のペグにロープを固定します。



AとBのループにガイロープを結ぶときに、カラビナを使うと便利です。カラビナは、ドアをクローズするときに使うことができる。
【POINT①】タープをピン張りし、安定感をアップする。




筆者はステルス張りをするときは、⑧と⑨にペグダウンします。
⑧と⑨にペグを固定することで、耐風性を上げたり室内空間を広くしたり、冬は気密性を上げたりすることができます。



ステルス張りはピン張りした方が、美しくカッコいい。人によっては、背面をガイロープで結び、ペグダウンするかたもいます。


⑧にペグダウンし、タープの張り具合に安定感を出すことができます。
ペグの打ち込み数を増やしたり、ピン張りしたりすると耐久性が上がります。


横から見たステルス張り。
ピン張りとなっているので、横風にも安心できる。


正面から見たステルス張り。
重心が低く、安定感抜群のタープスタイルとなる。
STEP⑦




最後に後方(BACK)の黄色の網かけ部分の生地を、タープ内に折り込んで完成となります。



DDタープのステルス張りは、7つの手順で簡単に設営できる。慣れてしまうと10分ほどで設営できるようになる。
【ステルス張り】YouTubeで設営方法をみる。
ゼロイチキャンプの公式YouTubeチャンネル『ゼロイチキャンプTV』では、ステルス張りの設営方法を動画で解説しています。
ぜひ、こちらのYouTubeもあわせて楽しんでください。



『ゼロイチキャンプTV』のチャンネル登録&いいね。いただけると励みになりますので、お気軽にお願いします。
下の記事では、タープ泊に便利なミニテーブルを特集しています。ミニテーブルはバックパックに収納できるほど、コンパクトで軽量です。
【DDタープ3m×3m】ステルス張りの外観・室内を紹介。気になる居住性をチェックしよう。


DDタープ3m×3mのステルス張りが完成したので、外観や室内を紹介します。また、ステルス張りの居住性や快適性などを、くわしくレビューしていきます。



ほかのブログでは、室内空間や居住性を解説していないことが多いので、ぜひ参考にしてください。
正面からみたDDタープ3×3のステルス張り。


身長172cmの筆者が横に立つとこのようなイメージになります。
ステルス張りの出入り口の高さが低いことがわかるだろう。



DDタープ3m×3mのステルス張りは、入り口の高さが膝上くらいしかないです。


ステルス張りの室内に入るときは、四つん這いになって入ることになります。



地面のコンディションによっては、かなりキツイこともあります。


カラビナで出入口である、AとBのループを連結しています。
フルクローズにするとこのようなイメージになります。



ステルス張りは完全にフルクローズできませんが、雨風に強い仕様となる。
下の記事では、タープと相性抜群であるハンモックを特集しています。タープとハンモック、ロープワークはセットで覚えると最強です。
【DDタープ3×3】横からの見たステルス張りです。


ステルス張りは重心が低く、張り具合も安定しているので強風に強い仕様となる。
後ろから見たステルス張りです。


ステルス張りは背面の形状も安定感があり、雨風に強いフォルムとなっています。



筆者は室内空間を広くするために、DODタープポールの余りをテント室内の後ろにセットしています。
【DDタープ3×3】ステルス張りの室内は、こんなイメージです。


コットは置くことができませんが、キャンプマットを敷いて寝るには十分の広さがあります。
また、寝るスペースの反対側には荷物を置くことができます。



キャンプマットを2つ並べることができるので、デュオキャンプにもおすすめです。
ステルス張りの中から、外をみた感じです。


天井高が低いので、開放的な景色とはいえませんが、これはこれで個人的には好きです。



雨が降っていた場合は、入り口を利用してシングルバーナーをつかった調理ができます。
下の記事では、3シーズンのソロキャンプにおすすめの寝袋・シュラフを特集しています。
【DDタープ3m×3m】ステルス張りの注意点について。


DDタープ3m×3mでステルス張りをするときには、いくつかの注意点があります。
DDタープ3m×3mを購入するとタープ本体にペグ×4本、ロープ×4本が付属します。
ただし、結論からお話しすると本体と付属品だけでは、ステルス張りを設営することはできません。
ほかのタープアレンジでも、同様です。



ステルス張りは付属品のロープは足りていますが、ペグやポールが足りません。
【DDタープ3m×3m】ステルス張りの注意点について。
- ステルス張りには、ポールが必要である。
- ペグを準備しましょう。
- DDタープに付属するロープは細く、強度が弱い。
ステルス張りには、ポールが必要である。


DDタープ3m×3mを設営するときには、別途ポールを準備する必要があります。
DODのテント タープポールは170㎝のポールを2本つかうことができたり、組み合わせによって長さを220㎝に伸ばしたりできます。
そのため、パスファインダーやダイヤモンド張りなど、ポールが2本必要な張り方や、ポールの長さを必要とする張り方に最適となっています。



筆者は、DODのテント タープポール2本セットを使用しています。
ペグが足らない。


DDタープ3m×3mには付属品でペグが4本ありますが、ステルス張りをするときには最低7本のペグが必要となる。
また、上の写真にあるとおりで、付属するペグは細かったり長さも20㎝弱と短いため、25㎝~30㎝の長さのペグを準備することをおすすめしたい。
軽量でサビに強いペグを選びたいかには、こちらがおすすめ。
DDタープに付属するロープは細く、強度が弱い。


DDタープ3m×3mには、長さ2mほどのロープが4本付属されるので設営には問題ありませんが、木に結んだり強風であったりする場合には、パラコートなど強度の高いガイロープがおすすめです。



ブッシュクラフトや野営では、ロープとロープを結ぶこともある。そのため、強度の高いロープが必要となる。
DDタープをつかって、いろいろなタープアレンジを楽しもう。


DDタープ3m×3mでは、ステルス張り以外にもさまざまなタープアレンジを楽しむことができる。
DDタープの最大の魅力は、豊富なタープアレンジを楽しめること。
タープアレンジができることで季節や気温、天候、環境など、さまざまなことに対応することができます。
テントやハンモックでは夏用と冬用で使い分けたり、ソロキャンプを行うシチュエーションによって、使い分けることが大半となる。



その点、DDタープは季節や環境に合わせてタープアレンジができることがメリットにある。


DDタープ3m×3mは重量1㎏以下と軽量なことであったり、コンパクトであったりすることもメリットにあります。
そのため、荷物量を制限したいソロキャンパーであったり、ツーリング、ブッシュクラフト、野営、バックパックキャンプ、UKキャンプなど、幅広いキャンプスタイルに適応できます。



ぜひ、DDタープのアレンジを覚えてソロキャンプを楽しみましょう。
下の記事では、DDタープをつかった”タープの張り方”を一覧にまとめています。今回紹介したタープアレンジ以外にも、DDタープの張り方はたくさんあります。ぜひ、チャレンジしてください。


【DDタープ3×3】ステルス張りのまとめ。


今回のゼロイチキャンプはDDタープをつかった、ステルス張りの設営方法を解説しました。
ステルス張りは設営が簡単で、雨風に強いので初心者にもおすすめです。
また、気密性に優れているので、冬や春先など低気温時のタープ泊にぴったりです。
タープはロープワークやテント設営など、基礎的な技術を習得することができるので、ぜひソロキャンプで楽しんでほしい。



DDタープは日差しを避けたり雨風を防いだり、テントやシェルターとしてもマルチに使うことができます。



DDタープは重量1㎏以下と軽量なため、バックパックキャンプやツーリング、ULキャンプ、野営などにもおすすめです。
ゼロイチキャンプでは、InstagramとYouTubeを配信しています。
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YouTubeでは筆者が挑戦するソロキャンプやブッシュクラフト、登山、釣りなど、本気のアウトドアを身近に感じることができる内容となっています。



筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
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【DDタープの張り方】ステルス張りを解説。に関連するおすすめの記事。





