日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
今回のゼロイチキャンプは、大人気の「DDタープ」を完全レビューします。
DDタープは豊富なサイズ展開であったり形状があったりするため『ソロキャンプに最適なサイズがわからない』と、悩む方も多い。
日頃からDDタープをつかって、野営やソロキャンプを楽しんでいる筆者にお任せください。
DDタープはいくつものタープアレンジができるので、オープンタープとして日差しを避けたり、フルクローズすれば年間を通してタープ泊ができたりします。
また、ソロキャンプ向けのDDタープは軽量でコンパクトに収納ができるため、バックパックキャンプやツーリング、ULキャンプ、ブッシュクラフトなど、幅広いキャンプスタイルに使うことができる。
ただし、ソロキャンプに適切なDDタープを選ぶことが前提となります。
ソロキャンプ向けのDDタープを失敗しないで選ぶことができれば、さまざまなキャンプスタイルに挑戦できたり、ソロキャンプの利便性や快適性が向上したりするなど、新たな世界が広がります。
この記事ではDDタープのサイズ比較やメリット・デメリット、筆者が実際に野営キャンプに行き、タープ泊のレビューをしています。
この記事を最後まで読んでいただければ、DDタープの魅力がわかるはず。
この記事を読んでわかること、役立つ情報とは。
- ソロキャンプ向けのDDタープがわかる。
- DDタープのメリット・デメリットを解説。
- DDタープのスペックとサイズを比較解説。
- 筆者が野営キャンプで、DDタープをレビューします。
- ソロキャンプに失敗しないDDタープを選ぶことができる。
下の記事では、JBA認定ブッシュクラフターである筆者が監修する「今から始めるブッシュクラフト」の方法や、基本道具を紹介しています。
DDタープについて。
出典:DD HAMMOCKS
DD HAMMOCKSは、インドネシアのロンボクからスコットランドのエジンバラまで、東南アジア、中国、モンゴル、ロシア、そしてその後ヨーロッパ経由で、陸路の旅を含む世界各地を旅行してきたニック・ヴァンシッタール氏によって設立される。
DD HAMMOCKSは英国のエジンバラに本拠を置き、品質や機能性、軽量性、コストパフォーマンスに優れる製品は、世界中から高い評価を受けています。
今なおハンモックやタープ、テント、バックパックなど、多くのキャンプギアが進化を続けている注目のブランドとなる。
DDタープの魅力とは。メリット・デメリットを解説。
DDタープは日差しや雨を防ぐためのタープとしてだけでなく、簡易的なシェルターやツェルトとしてタープ泊であったり、ハンモック泊、カンガルースタイルであったりするなど、マルチな使い方が魅力にある。
DDタープには他のタープと比較すると、付属するループが多い特徴があります。
DDタープの種類によってループの数は異なりますが、スタンダードモデルには19個のループを付属する。
そのため、DDタープはループとガイロープ、ペグをうまく利用することで、多彩なタープアレンジをすることができます。
多彩なタープアレンジができることが、まさにDDタープの魅力でありメリットであります。
下の記事では、タープ泊に必要なソロ用のキャンプマットを特集しています。ソロ用のキャンプマットは、軽量でコンパクトに収納できます。
【メリット①】DDタープをつかった、タープアレンジを紹介。
上の画像のように、DDタープは張り方をアレンジすることで、年間を通して使うことができたりキャンプシーンに合わせて、ベストなタープアレンジを選択することができたりします。
また、一般的なタープであれば、日差しや雨を防ぐのに使われることが多いですが、DDタープはアレンジすることでフルクローズし、簡易的なシェルターやツェルトとして使うことができます。
上の写真のタープアレンジは、筆者がすべて設営しました。下の記事は、DDタープの張り方を完全解説しています。
下の記事では、DDタープ3×3をつかったタープアレンジをまとめています。イラストや写真、動画を使用し、どこよりもわかりやすい解説となっています。
【メリット②】DDタープは、すべてのキャンプスタイルにおすすめ!
先述したとおり、DDタープはオープンタープとして使うだけでなく、シェルターやツェルトとしてもマルチに使うことができます。
DDタープは夏場や気温の高い日には、オープンタープとして日差しや雨を防ぎ、蚊帳を使えばタープ泊を楽しむことができます。
また、冬や気温の低い日にはフルクローズし、シェルターやツェルトであったりするなど、年間を通して楽しむことができます。
DDタープは豊富なタープアレンジができることが、いちばんのメリットです。
DDタープは軽量でコンパクトに収納できるので、携行性や収納性も抜群の仕様を誇ります。
ソロキャンプであれば、バックパックに収納できるほどコンパクトサイズになる。
そのため、一般的なソロキャンプをはじめ、ツーリングやブッシュクラフト、野営、ULキャンプ、登山など、さまざまなキャンプスタイルにおすすめとなります。
DDタープにもサイズや種類があるので、のちほど詳しく解説します。
【メリット③】DDタープは、ロープワークが上手くなる!
DDタープをはじめ、タープ設営をするときにはロープワークを必要とします。
そのため、DDタープを使うことで必然とロープワークが上達するメリットがあります。
ロープワークは、テントやハンモックを設営するときにも必要な技術です。また、ブッシュクラフトにも役立ちます。
ロープワークと聞くと、これからソロキャンプを始める方や初心者にとっては、すこしハードルが高いように感じてしまいますよね。
一般的に普段の生活のなかで、ロープを使ったり結んだりする機会はほぼありません。
ロープワークが難しいように感じることは当たり前ですので、心配しないでください。
また、タープの設営に使用するロープワークは、基本の3つくらいを覚えればすべてのタープアレンジができます。
筆者も普段の生活では、まったくと言っていいほどロープワークとは無縁の生活です。
実はロープワークは、キャンプ場以外でも練習ができます。自宅やお出かけの際にも、簡単に練習ができます。
下の記事では、もやい結びや自在結びなど、基本のロープワークからソロキャンプに役立つ結び方、練習方法まで、わかりやすい解説をしています。
【DDタープ】デメリットを紹介。
DDタープのデメリットには焚き火の熱であったり、火の粉に弱いことがあげられます。また、夏のタープ泊では蚊帳が必要なこともデメリットにある。
DDタープの素材には、軽量で携行性に優れるポリエステルが採用されています。
ポリエステルは焚き火の熱や火の粉に弱く、簡単に穴が空いてしまいます。
DDタープを使用する場合は、焚き火から距離をあけたり風向きを考えたりする必要があります。
上の画像は筆者のDDタープですが、焚き火の”火の粉”で穴が空いています。
夏場や気温の高い季節にタープ泊をする場合、蚊やブユ、マダニなど、虫の対策として蚊帳が必要なことがあります。
蚊帳を利用することで荷物量が増えたり、設営の手間ができたりするなど、デメリットになることがあります。
DDタープ向けの蚊帳には、吊り下げ式とポップアップ式の蚊帳があります。
【DDタープ】サイズとスペックを解説。
DDタープにはソロキャンプで使用するコンパクトサイズのタープや、ファミリーキャンプで使用できるような大きいサイズの展開まで幅広くあります。
また、DDタープはスタンダードモデルのほかにも、ループの数が多いプロシリーズであったり超軽量なスーパーライトシリーズであったり、長方形のタープ形状が特徴的なレクタシリーズなど、種類やスペックも豊富にあります。
そのため、DDタープを選ぶときにはキャンプスタイルや人数、タープアレンジ、移動手段など、キャンプの目的に合わせた選択が必要となる。
DDタープは、カラー展開も豊富にあります。大人気のマルチカムは、無骨でカッコイイ。
下の表に、DDタープのサイズとスペックがあります。当ブログはソロキャンプ向けなので、大きいサイズのタープは省いています。
商品名 | DD Tarp 3×3 | DD Tarp 3×3 PRO | DD Tarp 3.5×3.5 | DD Tarp 4×4 | DD Tarp S | DD Tarp M | DD Tarp XL | DD Super Light Tarp S | DD Super Light Tarp | DD Super Light Tarp XL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
展開サイズ | 3m×3m | 3m×3m | 3.5m×3.5m | 4m×4m | 2.8m×1.5m | 3.5m×2.4m | 4.5m×3m | 2.8m×1.5m | 3m×2.9m | 4.5m×2.9m |
形状 | スクエア | スクエア | スクエア | スクエア | レクタ | レクタ | レクタ | レクタ | スクエア | レクタ |
本体重量 | 790g | 875g | 1050g | 1290g | 450g | 810g | 1020g | 260g ペグ含む | 460g | 690g |
ループの数 | 19 | 21 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 |
対応人数 | ソロ | ソロ | ソロ デュオ | ファミリー | ソロ | ソロ デュオ | 2~3人 | ソロ | ソロ | 2~3人 |
【ソロキャンプ】失敗しないタープの選び方について解説。
ソロキャンプ向けのタープを選ぶときには素材やサイズ、形状、重量、耐水圧など、いくつかのポイントがあります。
そのなかでも、ソロキャンプ向けのタープを選ぶときに、筆者が一番大切となるポイントとして”サイズ”に着目してほしい。
とくに、DDタープはサイズ展開や形状が豊富にあるため、どのサイズを買えば良いか悩む方も多い。
DDタープを購入するときに、いちばん悩むポイントが”サイズ”です。では、ソロキャンプ向けのサイズを解説します。
筆者がソロキャンプ向けにDDタープのサイズでおすすめしているのは、3m×3mと3.5m×3.5mになります。
理由には、どちらもスクエア形状なのでいくつものタープアレンジを楽しめることであったり、携行性や収納性に優れるサイズ感であったりすることがあげられます。
ソロキャンプにベストサイズのDDタープは、3m×3mと3.5m×3.5mをおすすめしたい。
多くの方がDDタープの4m×4mと悩んでいるかと思いますが、筆者の個人的な意見で言えばソロキャンプで使用するには不向きである。
DDタープの4m×4mを2つに折ったとしても、2m×4mのサイズがあります。
2つに折った2mのタープでも一般的な成人男性よりも高さがあり、それをポールやロープに掛けるだけでも困難なことがわかります。
DDタープ4×4mサイズは、ソロキャンプには大きすぎる。設営・撤収が大変であったり、荷物量が増えることもデメリットにあります。
DDタープ4×4mサイズは、デュオキャンプやファミリーキャンプのように2人以上のキャンプスタイルにおすすめです。
DDタープ3×3mと3.5×3.5mのおすすめポイントとは。
- DDタープ3×3m・・・重量1㎏と軽量でコンパクトなメリットがあります。そのため携行性や収納性、重量などを選ぶ基準とする場合にはおすすめとなる。
- DDタープ3.5×3.5m・・・本体重量は、ほぼ1㎏とそれでも軽量な仕上がり。さらに、居住性や快適性など、タープの室内空間の利便性を求める方におすすめとなる。
ソロキャンプ向けのタープを選ぶときにはサイズのほかにも素材や形状、重量、耐水圧など、いくつかのポイントがあります。
下の記事では、ソロキャンプ向けのタープについて網羅的に解説しています。形状や素材など、大切なポイントにはイラストや写真をつかって詳しい解説がある。
【DDタープ3×3】ソロキャンプでの、使い心地を完全レビュー!
朝晩に寒さの残る4月初旬、DDタープ3×3を持って野営キャンプに行ってきました。
ソロキャンプの目的としては、誰もいない野営地で直火やタープアレンジを考えながら”タープ泊”を楽しむことです。
筆者が野営に選んだ場所は、川沿いのすこし小高く、春の陽気が気持ちいいポイントを選択。
ただし、このポイントは薪を探したりするときに、いちいち川を渡らなければならないことがデメリットであった。
バックパックキャンプや野営は、できるだけ荷物量を軽くしコンパクトな道具選びが必要となる。
その点、DDタープ3×3は重量1kg以下と軽量でコンパクトな仕上がりとなるため、今回の野営キャンプに最適な仕様です。
また、今回DDタープ3×3mを選んだ理由には、4月初旬ということもあり蚊やブユなど、鬱陶しい虫がいないので蚊帳の必要がなく、夜空を眺めながら寝ることができます。
タープ泊は夜空を眺めながら、寝ることができる最高のキャンプスタイル。とくに、春先は虫が少ないのでおすすめ。
DDタープ3×3mを使うときは、平らで広い場所を選ぼう。
DDタープ3×3mを使ったことがある人ならばわかると思いますが、DDタープを広げると意外に大きいことに驚く。
キャンプ場のように区画サイトやフリーサイトのような大きい場所なら安心できるが、野営やブッシュクラフトキャンプでDDタープを使用する場合には注意が必要です。
DDタープを張るときには、風にも注意が必要です。風で簡単にめくれ上がってしまいます。
【DDタープ】キャンプシーンに合わせて、タープアレンジができる。
この記事ではDDタープのスペックやサイズ、いちばんの魅力である豊富なタープアレンジができることを解説してきました。
4月初旬のソロキャンプはまだ肌寒く、さらに川沿いということもあり朝晩は冷え込むと予想する。
ここで、DDタープを設営するときに大事になることが、どのタープアレンジを選択するかだ。
筆者がタープアレンジに選択したのは「ステルス張り」。
ステルス張りはフルクローズが可能で、重心が低く風に強く、気密性が高い。また、タープアレンジのなかでも保温性に優れるメリットがある。
ステルス張りは、設営が簡単なことも魅力です。年間を通して楽しめるタープアレンジです。
下の記事では、DDタープをつかったステルス張りを解説しています。イラストと写真をつかい、どこよりもわかりやすい解説です。
【おすすめ】DDタープと焚き火。
DDタープは素材にポリエステルを使用しているため、焚き火の熱や火の粉に弱いことは解説してきました。
ただし、上の写真のように焚き火をするときには、十分な距離を置いたり風向きを考えたりすることで、DDタープでは、焚き火を十分に楽しむことができます。
また、今回は使いませんでしたがリフレクターやウィンドスクリーンなど、風を避けるキャンプギアを使うこともおすすめです。
焚き火の火加減も大切なポイント。燃え盛る焚き火は、火の粉が飛びやすい。
下の記事では、ソロ用の焚き火台を特集しています。軽量でコンパクトな焚き火台は、携行性と収納性も抜群です。
タープ泊の夜は、最高。
タープ泊の醍醐味は、やはり夜。とくに、満点の星空を眺めながら過ごす夜の時間は、最高のひととき。
タープ泊はテント泊とは異なり、より自然にちかい環境で寝ることができます。
風や台地を感じたり、空を眺めたりするなど、タープ泊ならではの体験ができる。
夏は蚊やブユ、ハチ、マダニなど、虫が鬱陶しいこともありますが、蚊帳をつかったりして過ごしましょう。
DDタープをつかった体験レビューは、いかがでしたでしょうか。
テント泊も素晴らしいですが、たまにはDDタープをつかったタープ泊など、新しいソロキャンプのスタイルを経験することもおすすめです。
ソロキャンプの幅が広がったり技術が向上したり、新しいキャンプスタイルを手に入れたりするなど、つぎの可能性を見つけることができます。
DDタープは豊富なタープアレンジをすることができ、アレンジ次第でキャンプスタイルをいくつも楽しめる。
【おすすめ】DDタープをつかって、豊富なタープアレンジを楽しもう。
DDタープの最大の魅力は、豊富なタープアレンジを楽しめること。
タープアレンジができることで季節や気温、天候、環境など、さまざまなことに対応することができます。
テントやハンモックでは夏用と冬用で使い分けたり、ソロキャンプを行うキャンプ場やシチュエーションによっても、使い分けることがあります。
DDタープであれば年間を通して使うことができ、どんな環境であっても適応できるメリットがあります。
また、DDタープ3m×3mは重量1㎏以下と軽量なことであったり、コンパクトであったりすることもメリットにあります。
そのため、荷物量を制限したいソロキャンパーであったり、ツーリング、ブッシュクラフト、野営、バックパックキャンプ、UKキャンプなど、幅広いキャンプスタイルに適応できます。
ぜひ、DDタープのアレンジを覚えてソロキャンプを楽しみましょう。
下の記事では、DDタープをつかった”タープの張り方”を一覧にまとめています。今回紹介したタープアレンジ以外にも、DDタープの張り方はたくさんあります。ぜひ、チャレンジしてください。
【まとめ】ソロキャンプにおすすめのDDタープを解説。
今回のゼロイチキャンプは、ソロキャンプにおすすめのDDタープを完全レビューしました。
ソロキャンプ向けにDDタープを選ぶのであれば、3×3mもしくわ3.5×3.5mサイズがおすすめです。
軽量でコンパクトに収納したいのであれば、3×3mがおすすめです。また、居住性や快適性など、タープ室内の空間を向上したいのであれば、3.5×3.5mサイズがおすすめです。
ゼロイチキャンプでは、3×3サイズをつかったタープアレンジを解説しているので、そちらもチェックしてください。
DDタープは豊富なタープアレンジが魅力で、オープンタープやフルクローズしてアレンジすることで年間を通して楽しめます。
まさに、ソロキャンプやツーリング、ブッシュクラフト、野営、ULキャンプなど、さまざまなキャンプスタイルに最適なキャンプギアとなる。
タープ泊の夜は、最高です。ぜひ、この記事を参考に楽しんでみてはいかがでしょう。
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YouTubeでは筆者が挑戦するソロキャンプやブッシュクラフト、登山、釣りなど、本気のアウトドアを身近に感じることができる内容となっています。
筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
InstagramとYouTubeもぜひ、応援してください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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