日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
今回のゼロイチキャンプは、100均ダイソーから発売されている”バーベキュー用炭”をレビューします。
バーベキューやキャンプで使用する炭には、国産の炭や海外産の炭があります。
さらに、炭につかわれる木も異なるため燃焼時間や火力、煙、ニオイ、価格など、多くの違いがある。
いま、この記事を読んでくれている方の多くは、100均ダイソーの炭が使えるのかであったり、メリット・デメリットを知りたいのではないでしょうか。

100均ダイソーのバーベキュー用炭をレビューするにあたり、筆者が実際にキャンプに行ってきました。
さらに、上の写真にあるように、ダイソーの炭とホームセンターで購入した炭を比較しレビューします。
レビューではダイソーの炭のスペックや燃焼時間、火力、ニオイ、煙の量など、ほかでは見ることのできない完全解説となっている。

また、この記事では余った炭の正しい保管方法も最後に解説しています。
この記事を読んでいただければ、ダイソーの炭の扱い方から保管方法まですべて知ることができます。

筆者がダイソーのバーベキュー用炭をつかい、焼き肉をしてきました。おもしろい結果となっているので、ぜひ楽しんでください。
この記事を読んでわかること、役立つ情報とは。
- 炭について、基礎知識を知ることができる。
- バーベキューに必要な炭の量を解説します。
- 100均ダイソーのバーベキュー用炭について、くわしい解説がある。
- ダイソーのバーベキュー用炭のメリット・デメリットを解説。
- ダイソーの炭とホームセンターの炭を比較レビューします。
- 余った炭の正しい保管方法を解説。
下の記事では、筆者がおすすめするダイソーのキャンプ用品を厳選し紹介しています。超人気の記事であり、ここにしかない情報が盛りだくさん。


【100円ショップ】ダイソーについて。メリット・デメリットを解説。


100円ショップのダイソーは、広島県に本拠のある株式会社大創産業が運営しています。ダイソーのほかにも、THREEPPYやStandard Productsなどの運営をしている。
ダイソーは100円ショップ業界の最大手であり、シェア率はおよそ7割を占める。
2025年2月現在、ダイソーの国内店舗数は3790店となっています。
そのため、大量生産によるコストダウンをはじめ、独自の製造・仕入れルートを構築し、他ブランドと比較すると、圧倒的な商品数や価格の差別化をしています。
その結果、ダイソー最大のメリットである”低価格でありながら高品質の製品”を消費者に提供することができます。



100均ダイソーのメリットはコスパにうれしい価格でありながら、商品の質が高いことです。
ダイソーの最大のメリットは、オンラインショップがあること。


出典:ダイソーネットストア
数ある100均の中でも、ダイソー最大のメリットといえば『公式通販ダイソーネットストア』があることがあげられます。
日本全国どこにいてもスマホやPC、タブレットから簡単にダイソー製品をオンラインショップで購入できます。
さらに、ダイソー系列であるTHREEPPYやStandard Productsの商品も、同じネット通販から購入できるので便利です。



ダイソーネットストアは、とても便利なサービスです。編集部は人気ランキングの製品を必ずチェックしています。
【キャンプ】バーベキューに必要な炭の量・目安を解説。


100均ダイソーの炭をレビューする前に、バーベキューやキャンプで必要な炭の量や目安を解説します。
キャンプやアウトドアでバーベキューや調理をするときに、炭は必須となります。
しかし、多くの方の悩みにバーベキューでどのくらい炭の量が必要なのかという疑問があります。
炭の量が少ないとバーベキューができなくなってしまい、逆に炭の量が多すぎると無駄に余ってしまうことになります。


バーベキューやキャンプで使用する炭には、国産の炭と海外産の炭があります。
国産炭と海外産の炭では、元となる木の種類が異なるため、燃焼時間に違いがあります。
また、炭の燃焼時間は季節や気温など、環境の変化によっても違います。
夏と冬では、炭は冬の方が燃焼時間が短い。冬は外気温が低いため、炭から放出される熱が奪われやすく、燃焼を維持するためのエネルギーを多く必要とします。



炭の燃焼時間は、風の影響も関係します。バーベキューはアウトドアで行うため、風の影響を受けやすい。
下の記事では、ダイソーの焼き網について完全解説しています。バーベキュー用にダイソーの焼き網を探している方に必見となります。


【おすすめ】バーベキューに必要な炭の量を解説。


一般的にバーベキューに必要な炭の量を計算するときには、人数と時間で割り出すことができます。
人数で炭の量を計算するときは、大人であれば約1㎏が目安といわれています。
また、子どもであれば1㎏の半分~2/3くらいの量が目安になります。
例えば、大人2人と子供2人の一般的な家族の場合、炭の量は約3㎏~4㎏を準備するとよいでしょう。


時間で炭の量を計算するときは、炭1㎏の燃焼時間はおよそ1時間~2時間といわれているので、こちらを目安とします。
例えば、大人2人と子供2人の家族でバーベキューを3時間行う場合、炭の量は約5㎏~8㎏を目安に準備するとよいでしょう。



ただし、先述したとおり国産炭と海外産の炭によって燃焼時間は異なります。つぎに解説しますが、国産の炭は燃焼時間が長い。
下の記事では、ソロキャンプ向けの軽量でコンパクトな焚き火台を特集しています。
【バーベキュー】炭の種類を解説。


バーベキューやキャンプなど、アウトドアで使用する炭には国産と海外産があります。
先述したバーベキューに必要な炭の量で解説したとおり、国産炭と海外産の炭では燃焼時間が大きく異なります。
また、国産炭と海外産の炭では燃焼時間のほかに、着火のしやすさや火力、煙の量、香り、価格などにも違いがあります。



国産炭と海外産の炭の違いがわかるとバーベキューやキャンプ、調理に合わせた炭の選び方ができるようになります。
国産の炭


一般的に国産の炭にはナラやクヌギ、カシの木などが使われています。
ナラやクヌギは黒炭に使われることが多く、燃焼温度は約600~800℃となります。
また、黒炭は火付きがよく煙も少なく、燃焼時間も海外産の炭より長い特徴があります。
黒炭はつぎに紹介する白炭(備長炭)と比較すると、お手頃な価格でもあるため、バーベキューやキャンプにおすすめです。
白炭(備長炭)


白炭(備長炭)は、カシの木(ウバメカシやアラカシ)から作られる最高級の炭です。
備長炭の燃焼温度は約1000℃と非常に高温な特徴があり、なかには8時間ほど燃焼できる炭もある。
備長炭は煙も少なくニオイもほとんどしないため、うなぎ屋や焼き鳥屋、高級料亭など、料理の達人に使われています。
ただし、備長炭はとても着火の難易度が高く、扱いが難しいデメリットがあります。
また、備長炭は海外産の炭と比較すると、数倍という価格もコスパ面でデメリットとなる。
海外産の炭


一般的にバーベキューやキャンプで使用される海外産の炭には、マングローブやユーカリなどの木などが使われています。
ホームセンターやアウトドアショップ、キャンプ場で売られている炭の多くは海外産になります。
海外産の炭は国産の炭と比較すると、コスパに優れるメリットがあるため、手軽にバーベキューやキャンプで使用できます。
また、海外産の炭は火付きが良く火力も強いので、バーベキュー初心者にもおすすめです。


ただし、海外産の炭は燃焼時間が短く、煙やニオイがでやすいことがデメリットにあげられます。
また海外産の炭は燃焼後に灰が残りやすく、こまめに灰を取り除かないと燃焼効率が下がることがあります。



バーベキューの悩みに服や髪の毛に、煙臭やニオイ移りがあります。ニオイや煙が気になる方は、国産の炭を使うと軽減できます。
国産炭と海外産の炭を比較した表
品名 | 海外産の炭 | 国産炭(黒炭) | 備長炭(白炭) |
---|---|---|---|
燃焼時間 | |||
火力 | |||
火付きの良さ | |||
煙の量 | |||
ニオイ | |||
価格 |
【バーベキュー】100円ショップダイソーの炭を比較レビュー。


2025年2月現在、100均ダイソーから発売されているバーベキュー用炭には、300g(110円税込み)、750g(220円税込み)があります。
ダイソーの炭をレビューするにあたり、筆者が実際にソロキャンプでバーベキューをしてきました。
また、ホームセンターで売られている海外産の炭を購入し、ダイソーの炭との違いを比較したいと思います。
はじめに、ダイソーのバーベキュー用炭のスペックを解説します。
炭に使われている木はユーカリとなっており、原産国はベトナムです。



先述したとおり、海外産の炭はコスパに優れます。ただし、燃焼時間が短く、煙やニオイがデメリットにあるので、実際にレビューしたいと思います。
下の記事では、ソロキャンプの始め方や基本道具、ルールとマナ―を解説しています。ソロキャンプを始める方のバイブル的な記事となる。
ダイソーの炭とホームセンターの炭を比較レビュー


上の写真は、左の炭が100均ダイソーのバーベキュー用炭です。
右の炭は、筆者がホームセンターで購入したマレーシア産のマングローブの炭となる。
炭に使われる木がユーカリとマングローブの違いがありますが、どちらの炭も見た目はほとんど同じです。


ただし、ダイソーのバーベキュー用炭は袋に入っていることもあるのか、ひとつひとつの炭のサイズが小ぶりとなっています。
上の写真にあるように、ダイソーのバーベキュー用炭は小さくて軽い。


上の写真は、ホームセンターで購入したマレーシア産のマングローブ炭です。
ひとつひとつの炭がブロック状になっており、大きくて重量があります。


上の写真は、100均ダイソーのバーベキュー用炭が燃焼中になります。
ダイソーのバーベキュー用炭は火付き(着火)が早く、固形燃料ですぐに火起こしができました。



ダイソーのバーベキュー用炭の着火は、とても簡単です。バーベキュー初心者の方にも、気軽に使うことができます。


上の写真は、ダイソーのバーベキュー用炭で焼き肉をしているものです。
ダイソーのバーベキュー用炭は、海外産(ベトナム)のユーカリをつかっているので、煙とニオイを懸念してましたが、想像していたよりも煙は少なく食材へのニオイ移りもありませんでした。



肉の油が炭に落ちたときは煙が発生しますが、炭から発生する嫌な煙はおもっていたほど少ない印象です。
ただし、ダイソーのバーベキュー用炭の燃焼時間はとても早い印象を受けました。
バーベキューを行ったのが2月初旬の低気温下ではありますが、ダイソーのバーベキュー用炭を750gと300gを消化するのに45分くらいでした。
ダイソーのバーベキュー用炭は、ひとつひとつが小ぶりの炭なので、着火は早いですが燃焼時間は短い結果となりました。


上の写真は、ホームセンターで購入した海外産(マレーシア)のマングローブ炭の燃焼中になる。
先述したダイソーのバーベキュー用炭と同じく、燃焼中の煙の発生やニオイは同程度です。
ただし、ホームセンターで購入したマングローブ炭はブロック状で大きいため、燃焼時間が長い。約1㎏の炭の燃焼時間は、およそ1時間15分でした。



炭は大きいほうが密度が高いので、燃焼時間は長い。長時間のバーベキューをする場合、国産炭や海外産でも大きい炭を使うのがおすすめです。
下の記事では、ダイソーの人気焚き火台”マイクロストーブ”を筆者が完全レビューしています。マイクロストーブは、ダイソーの炭と相性抜群です。


ダイソーの炭は、燃焼すると白い灰が残る。


上の写真は、ダイソーのバーベキュー用炭を約1㎏燃やしたときのもの。
写真を見てわかるとおり、多くの炭が白い灰となって残っています。
海外産の炭のデメリットで解説したとおり、燃焼後に白い灰が残りやすいことが実証されました。
バーベキュー中はこまめに灰を取り除かないと、燃焼効率が下がったり風で灰が舞ったりすることがあります。



風で白い灰が舞って、食材に付着すると最悪です。環境にも良くないので、こまめに灰を取り除きましょう。
下の記事では、炭や灰の処理に便利な火消し袋を特集しています。火消し袋は折りたたんで持ち運べるので、携行性に優れる。
【おすすめ】炭の保管方法を解説。


バーベキューやキャンプが終わったあとに、炭が余ることがあります。つぎのバーベキューに余った炭が使えるように、正しい炭の保管方法を解説します。
炭は多孔質とよばれる、無数の穴があいている構造となっています。
炭の表面にあいている孔(穴)は、空気中にある湿気やニオイなど、さまざまな物質を吸着します。
玄関やトイレに備長炭を置くと、臭いを吸収してくれるのをご存じだろうか。
この作用も炭の孔(穴)が、空気中の臭いの元を吸着してくれるからです。



ただし、余った炭をつぎのバーベキューで使うのであれば、そのままの状態で保管してはいけません。正しい保管方法を行いましょう。
余った炭の正しい保管方法を解説。


先述したとおり、炭の表面には無数の孔(穴)が開いているため、空気中の湿気や物質を吸着します。
湿気を吸った炭の内部には、水分が溜まります。
水分を含んだままの炭を燃やすと、爆跳(ばくちょう)が起こることがあります。


爆跳(ばくちょう)とは、炭の内部に残る水分が焚き火の熱によって膨張し、小さな爆発を起こすことをいいます。
焚き火をしていて『パチッ』と、火花が飛んだ経験がある方も多いはず。
爆跳が起きると燃えている薪の破片や炭の欠片が飛び、服に穴が空いたりヤケドをしたりすることもあります。
そのため、炭を保管するときは、とくに湿気に注意することが大切です。



臭い消しのためにつかった炭を燃やすと、不快な悪臭を放ちながら燃えます。臭い消しの炭は、バーベキューで使用しないようにしましょう。
下の記事では、焚き火やバーベキューに便利な火ばさみ・薪ばさみを特集しています。
炭を保管するときは、ビニール袋や段ボール、ときには乾燥剤をつかう。


上の写真にあるように、余った炭はビニール袋に密閉し外気に触れないようにしましょう。
ただし、ビニール袋に入れても完全に密封できるわけではないので、長い期間保管するときや梅雨時期は乾燥剤を入れることもおすすめです。
また、炭を入れたビニール袋を段ボールに入れることで、段ボールが湿気を吸収してくれる効果もあります。


梅雨時期や夏場は、湿気が多い季節です。
炭の入っている段ボールをさらに、ビニール袋に入れることで外気を防ぐことができます。


炭の保管場所には、湿気の少ないところにしましょう。
もし、つぎのバーベキューやキャンプに炭をつかうのに不安がある場合は、炭を使う前に天日干しを行い乾燥させることをおすすめします。



それにしても、筆者のキャンプ道具の保管場所が散らかりすぎですね。ごめんなさい、片付けます。
【まとめ】ダイソーの炭をバーベキューで比較レビュー!


今回のゼロイチキャンプは、大人気の100円ショップ「ダイソー」のバーベキュー用炭を完全レビューしました。
ダイソーのバーベキュー用炭には、300gと750gのサイズ展開があります。
炭に使われている木は、ベトナム産のユーカリとなる。
ダイソーのバーベキュー用炭は火付き(着火)も簡単にできたり、火力も強かったりするので、バーベキュー初心者にも安心して使うことができます。
ただし、ダイソーのバーベキュー用炭は燃焼時間が短いので、余裕を持って準備することをおすすめします。
また、炭は燃焼すると白い灰として残りやすいので、こまめに灰処理をするとよいでしょう。



ダイソーの炭は特徴を知ることで、安心してバーベキューやキャンプで使うことができます。



ぜひ、この記事を参考にダイソーの炭で、キャンプやアウトドアを楽しんでください。
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筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
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