NCAJキャンプインストラクター/日本ブッシュクラフト協会 認定ブッシュクラフター/防災士など、アウトドアと防災の専門資格をもつ ゼロイチキャンプです。この記事は、筆者が監修し執筆まですべて行っています。
今回のゼロイチキャンプは、防災に役立つキャンプ道具&防災グッズを、防災士×キャンプインストラクターの資格をもつ筆者が完全解説します。
昨今、防災対策としてキャンプやアウトドアが注目を集めています。
なかでも機能的で耐久性、マルチ性、軽量性、携行性に優れるキャンプ道具は、そのまま災害時や避難時に活用できるほど、信頼と実績を誇ります。

ただし、キャンプ道具といってもファミリーキャンプ向けのものから、ソロキャンプ向けのものまで幅広くあります。
どちらのキャンプ道具であっても、防災対策として十分に使えますが、ゼロイチキャンプはソロキャンプ×防災専門のメディアですので、今回はバックパックにすべてのキャンプ道具と防災グッズを収納できる、ゼロイチキャンプ流の防災袋を提案します。

災害はいつ起こるかわかりません。防災対策をしている人と、していない人では大きな差となってしまいます。一緒に防災対策を準備していきましょう。
この記事を読んでわかること、役立つ情報とは。
- 防災用のキャンプ道具を防災士×キャンプインストラクターが解説。
- キャンプ道具を活用した防災袋を作ることができる。
- コンパクトで軽量、機能的なキャンプ道具を紹介します。
下の記事では、防災士×キャンプインストラクターのゼロイチキャンプが監修する『防災キャンプの始め方』を解説しています。


防災について現役の防災士が解説。


防災とは、地震や津波、火山噴火、火災、風水害、竜巻・豪雪など、自然災害による被害をできるだけ安全に、回避するための事前準備や計画、行動のことをいいます。
大きな災害が起こるとライフラインが復旧するまでには、ある程度の時間を必要とします。
また、災害の規模が大きくなればなるほど、復旧までの時間も多く必要です。
そのため、防災対策を準備していた人と、防災対策の準備をしていなかった人では、災害時に大きな差となってしまいます。


よく「災害が起きてから対応すること=防災」と誤解されることがありますが、正しくは”災害が起きる前から、被害をできるだけ安全に回避するための事前準備や計画、行動”することを防災といいます。
筆者の周りにも防災の準備や計画、想定など、防災意識のない方を多くみかけます。
被災した後に「もっと備えておけばよかった」と後悔する方は多く、そのときでは遅いのが災害の怖さです。



災害が起こる前に備えたり計画したり、行動することが防災です。
下の記事では、防災にも役立つキャンプの技術であるブッシュクラフトの始め方を解説しています。誰でも簡単に始めることができる内容となっています。
【おすすめ】防災に役立つキャンプ道具&防災グッズを解説。


キャンプ道具はコンパクトで機能的なものが多く、アウトドアやキャンプだけでなく、防災や災害時にとても役に立ちます。
実際に1995年の阪神淡路大震災であったり、2016年の熊本地震ではキャンプで使用するテントを使った、避難生活がありました。
また、寝袋やキャンプマット、シングルバーナー、ランタンなど、多くのキャンプ道具が災害時や避難時に使われています。


逆もまた然り、ポータブル電源やソーラーパネル、モバイルバッテリー、携帯ラジオなど、災害時に役立つ防災グッズが、キャンプやアウトドアに利便性が高いということで使われています。
キャンプ場によっては、AC電源がないキャンプサイトもあります。
また、連泊する場合には充電がなくなることもあるので、ポータブル電源やソーラーパネル、モバイルバッテリーなどと組み合わせれば、利便性と快適性を大幅に向上できます。



キャンプ道具と防災グッズは使用するシーンが違いますが、共通する部分は多い。
携帯ラジオ


地震や災害が起きたときには、同時に停電が起こることがあります。
停電が起きると交流電源(AC)を必要とするテレビは役に立ちません。
とくに、地震が発生したときには、携帯電話の基地局も被災していることがあり、電波の届きにくい(通信障害)状態になります。
また、災害時には被災地に向けた安否確認や電話が集中する「輻輳(ふくそう)」とよばれる状態になります。
輻輳になると電話が繋がりにくく、インターネット通信も混雑しアクセスしにくい状態になります。



多くの方が、災害時にスマホがあれば安心と思っていますが、そうではありません。


このように、災害時や停電、輻輳が起こったときでも、正しい情報を受けとれるアイテムが「ラジオ」です。
なかでも、筆者がおすすめするのは、上の写真にあるような小型の携帯ラジオです。
ラジオは電波(AM/FM)を受信するだけでよく、基地局や回線が不要なので、災害時でも安定した情報を受けとることが可能です。
災害時に正しい情報を受けとることができれば、適切な行動をとることに繫がります。



ラジオはアナログかと思うかもしれませんが、防災士の講習でも極めて重要性の高い説明がありました。
テント


災害時や避難時には、キャンプやアウトドアで使用するテントはとても役に立ちます。
災害時に避難所となる学校や体育館、公民館などに被災者全員が入所できるとは限りません。
避難所には入所できる人数がおおよそ決まっていて、要配慮者とよばれるお年寄りやこども、障害のある方、妊婦さん、乳幼児、外国人など、1人で避難できない方が優先されます。
このように、避難所に入れなかった場合に役に立つのが、キャンプ用のテントです。
実際に、1995年の阪神淡路大震災であったり、2016年の熊本地震では多くの被災者が、テントで避難生活を余儀なくされました。


日頃からキャンプやアウトドアでテントを設営しておけば、万が一災害が発生したときにも体を休めたり、横になって眠ることができたり、プライベート空間を確保できたりします。
なかでも、ゼロイチキャンプで紹介するソロテントは、軽量でコンパクトな仕様です。
多くのテントがバックパックに収納できるサイズなので、防災用としてもおすすめです。


ただし、上のイラストにあるように、ソロテントといっても種類やサイズ、設営方法、居住性、材質など、さまざまな違いがあります。
災害時や防災に役立つソロテントを選ぶのであれば、ドーム型テントや設営が簡単なワンタッチテント・ポップアップテントがおすすめです。



テントの種類によって設営方法や居住性、機能性、重量など、さまざまな違いがあります。
下の記事では、ソロキャンプ向けのテントを特集しています。テントの基礎知識やおすすめの選び方まで完全網羅となっています。
タープ


タープは日差しや紫外線から肌を保護したり、雨風を防いでくれたり、災害時には簡易的なシェルターとして活用できたりするなど、利便性の高いキャンプ道具です。
タープは防災キャンプやブッシュクラフトの講習で、簡易的なシェルターとして設営方法を習うほど、便利なキャンプ道具です。
また、タープはテントと比較すると軽量でコンパクトな仕様なので、携行性や収納性に優れます。
そのため、バックパックに収納できるほど持ち運びに最適なタープは、キャンプやアウトドアだけでなく、災害時にも役に立ちます。



災害時には、ホームセンターで売られているブルーシートをタープの代用として使うことができます。


上の写真は、筆者がタープの張り方をアレンジして、簡易的なシェルターを設営しました。
このように、タープは豊富な張り方をアレンジできることが、最大のメリットにあります。
季節や気温、天候に合わせて自由に張り方をアレンジすれば、年間をとおして使用できます。


また、タープのメリットには、ロープワークが上達することがあげられます。
タープは豊富な張り方であったり、木やペグなどに固定したり吊るしたりするため、ロープワークを必要とします。
そのため、タープを設営していくことで、必然的にロープワークが上達します。
ロープワークはキャンプやアウトドアだけでなく、災害時や緊急時にも役に立ちます。
例えば、災害時では背負子や応急担架、荷物の運搬、物干し用ロープなどにロープワークは使われます。



タープを使うことで、自然とロープワークの技術を向上できるメリットもあります。


ただし、キャンプ用のタープにはヘキサやスクエア、ウィング、ペンタ、カーサイドなどいくつかの形状があります。
また、タープに使われる素材によって耐久性や耐熱性、耐水性、耐水圧、携行性、収納性など、性能面に違いがあります。
とくに、タープのサイズは選ぶときに重要なポイントです。
ゼロイチキャンプでは、バックパックに収納できるコンパクトなタープを特集し、張り方(アレンジ)方法を解説しています。



タープの設営はテントと比較すると、すこし難易度が高いですが、ロープワークの向上などメリットもあります。
下の記事ではソロキャンプ向けのタープについて、キャンプインストラクターが解説しています。また最新のソロ用タープを紹介しています。
寝袋・シュラフ


寝袋(シュラフ)はキャンプやアウトドアなど、屋外で寝るときに欠かすことのできないキャンプ道具です。寝袋は災害時や避難生活などにも、防災グッズとして重宝されます。
キャンプやアウトドアで寝るときには、布団の代わりに寝袋(シュラフ)を使います。
寝袋は人間工学に基づいた設計で、アウトドアなど厳しい環境下でも、快適な睡眠をサポートしてくれます。
また、寝袋はキャンプやアウトドアだけでなく、災害時や避難生活にも使われています。
軽量でコンパクトに収納でき、保温性や耐久性に優れる寝袋は、とくに避難生活で重宝されています。


寝袋といってもマミー型と封筒型といわれる代表的な形状であったり、保温性に関わる中綿素材には、化繊とダウンが使われたりします。
また、寝袋には夏用や3シーズン用、冬用というように、季節や気温に合わせて選べるようにカテゴリーが分かれています。
下の表は、快適使用温度別に、シーズンごとの寝袋を選ぶときの目安です。



寝袋(シュラフ)には、快適使用温度と限界使用温度があります。快適使用温度とは「この温度域までなら暖かく眠れる」という目安のこと。
寝袋(シュラフ)を選ぶときのポイントは“快適使用温度”を確認しましょう。
- 夏用を選ぶときは、快適使用温度5℃~10℃を目安とします。
- 3シーズン用(春~夏)を選ぶときは、快適使用温度-5℃~5℃を目安とします。
- 冬用を選ぶときは、快適使用温度-5℃以下を目安とします。
はじめての防災用の寝袋におすすめ。


ただし、防災用の寝袋を選ぶときには注意が必要です。
その理由には、災害はいつ起こるか分からないからです。夏に起こるかもしれませんし、冬に起こるかもしれません。
そのため、防災用にはじめての寝袋を選ぶ場合、3シーズン(春~秋)モデルの寝袋がおすすめです。
3シーズン用の寝袋であれば、春先の気温の低い季節にも、夏の温暖な季節にも使用できるなど、とても汎用性が高いメリットがあります。
また、3シーズン用の寝袋は比較的に軽量でコンパクトなモデルも多いので、携行性や収納性に優れます。
下の記事では、最新の3シーズン用(春・夏・秋)の寝袋・シュラフを特集しています。寝袋を選ぶときの基準やおすすめポイントも解説しています。


エマージェンシーシート


上の写真は、エマージェンシーシート(アルミ蒸着シート)です。
エマージェンシーシートはアルミニウムの特性を活かし、体温の熱を効率的に反射し、とても保温性に優れます。
キャンプやアウトドアだけでなく、防災グッズとしても定番です。ポケットサイズほど小さいので、必ず防災用に準備しましょう。


上の写真は、筆者が真冬の低気温下に、エマージェンシーシートを体にくるみ、保温性能をテストしたものです。
エマージェンシーシートを体に巻いた瞬間から、体温を反射して温かみを感じることができます。
寝袋を持っていたとしても、エマージェンシーシートは常備しときましょう。



エマージェンシーシートは、100均でも購入できます。ダイソーなら、ネット注文もできます。
キャンプマット


キャンプマットは睡眠の質に関わるほど、重要なキャンプ道具です。一般的にキャンプマットはテント泊や車中泊をするときなど、寝袋の下に敷くマットのことをいいます。
キャンプやアウトドアで寝るときには、地面に石や砂利、木の根など、凹凸がある場合もあります。
このような状態で寝ると体に痛みを感じたり、睡眠不足につながってしまいます。
また、冬や春先など気温の低い季節には、地面からの冷気によって体温を奪われたり、寒さを感じたりします。
反対に、夏場や気温の高い日には、地面からの熱気で熱射病になる危険もあります。


災害が発生したときには学校や体育館、公民館など、避難所で寝ることもあります。
避難所のフロアは硬く、季節によっては寒かったり暑かったりします。このような場合でも、キャンプマットがあれば快適な眠りをサポートしてくれます。
また、キャンプマットは先ほど紹介した寝袋(シュラフ)と合わせて使用することで、快適性や保温性、利便性などを向上できます。



キャンプマットは地面からの痛みや衝撃、寒さなどを軽減し、快適な睡眠をサポートしてくれる強い味方です。


キャンプやアウトドアで使用するキャンプマットにはインフレーターマットやエアーマット、クローズドセルマットとよばれる種類があります。
防災用にキャンプマットを選ぶときには、エアーマットかクローズドセルマットがおすすめです。
インフレーターマットをおすすめしない理由には、携行性と収納性が悪いことがあります。インフレーターマットの内部にはフォーム材が入っているので、エアーマットやクローズドセルマットと比較すると、収納サイズが大きく重量があります。


ただし、エアーマットとクローズドセルマットでも設営方法や耐久性、保温性、収納性、寝心地など、まったくと言っていいほど異なります。
とくに、エアーマットとクローズドセルマットでは、設営方法と収納サイズに大きな違いがあります。そのため、自分の目指す防災対策や荷物量に合わせた選択が大切です。



キャンプマットの種類によって、寝心地はまったくと言っていいほど異なります。
まずは、両者の設営方法や機能性、寝心地を確認してみてはいかがでしょうか。
下の記事では、キャンプインストラクターである筆者が監修する、キャンプマットの選び方を解説しています。さらに、最新のキャンプマットを紹介しています。
LEDランタン


LEDランタンとは、電池や充電式バッテリーを使用するランタンのことをいいます。
LEDランタンはガスやガソリンなど液体燃料を使わないため、安心で安全な特徴があります。
そのため、LEDランタンはテント内や車中泊で使用できる唯一無二のランタンとして、キャンプやアウトドアで幅広く使われています。
また、LEDランタンは防災用としても災害時用としてもおすすめです。
とくに、コンパクトで軽量なLEDランタンは携行性や収納性に優れ、防災用に最適な仕様です。



ガスやガソリンを燃料とするランタンは、燃料やマントルの交換、ポンピングなど、使用するときに技術的なところが必要です。


防災用にLEDランタンを選ぶときには明るさやサイズ、防塵・防水性、連続点灯時間など、いくつか大切なポイントがあります。
また、LEDランタンには電池式と充電式とよばれる、2つの電源方式があります。
電池式は名前のとおり、乾電池から電力を供給します。
充電式は内蔵バッテリーから電力を供給するため、電力がなくなっても充電すれば、繰り返し使うことができます。



LEDランタンの明るさを表す単位にはルーメンやルクスなど、なかなか聞きなれない単位が使われています。
下の記事では、防災用におすすめのコンパクトなLEDランタンを特集しています。LEDランタンを選ぶときのポイントや明るさの単位、メリット・デメリットなど、くわしく解説しています。
シングルバーナー


シングルバーナーとはキャンプやアウトドア、防災用として、手軽にお湯を沸かしたり調理をしたりできる便利なキャンプ道具です。
シングルバーナーの燃料にはガスやガソリン、灯油、アルコール、固形燃料などがあります。
燃料の違いによって使用方法や火力、携行性、安全性など、多くの違いがあります。


上の写真は、ガスカートリッジ(OD缶)を燃料とした筆者のシングルバーナーです。
一般的に防災用や避難生活で使用するシングルバーナーは、ガスを燃料としたCB缶やOD缶などのカートリッジになります。
CB缶やOD缶のガスカートリッジを燃料としたシングルバーナーは、火力が強く安定感があり、どなたにも扱いやすい特徴があります。



多くのシングルバーナーには圧電点火装置が付いているので、どなたにも簡単で安全に点火できます。


上の写真は、筆者のCB缶を燃料としたシングルバーナーです。
はじめに紹介したOD缶を燃料とするシングルバーナーと比較すると、バーナーヘッドにCB缶の取付け方が違うのがわかります。



CB缶のシングルバーナーは重心が低いので、安定感のある調理を楽しめます。


上の写真は、筆者のシングルバーナーと110サイズと250サイズのOD缶です。
写真を見てわかるとおり、シングルバーナーは分解しコンパクトに収納できます。
また、バーナーヘッドも100g前後と軽量なので、バックパックに収納し持ち運びできます。



災害時でガスが使えなかったとしてもシングルバーナーがあれば、調理やお湯を沸かすことができます。
下の記事では、シングルバーナーについてイラストや写真を用いて、わかりやすく解説しています。また最新のおすすめのシングルバーナーを紹介しています。
クッカー


クッカーとは、別名『コッヘル』ともよばれている、小型の調理器具のことをいいます。クッカーは英語表記し、コッヘルはドイツ語が由来とされています。
クッカーは先ほど紹介した、シングルバーナーと相性抜群です。
クッカーがあればお湯を沸かすことをはじめ、焼いたり炒めたり、蒸したり、揚げたり、炊飯したりするなど、さまざまな調理ができます。
そのため、クッカーはキャンプやアウトドアだけでなく、防災用としてもおすすめのキャンプ道具です。


上の写真は、筆者のシングルバーナーとクッカーを使って、お湯を沸かしたものです。
このように、シングルバーナーとクッカーさえあれば、どなたでも簡単に調理ができます。
災害時にガスが止まっていたとしても、温かい飲み物や食べ物を作れます。



クッカーはシングルバーナーだけでなく、焚き火やガセットコンロ、アルコールストーブ、固形燃料など、さまざまな燃料で調理できます。


クッカーはとても軽量でコンパクトな仕様で、携行性や収納性に優れることもメリットにあります。
また、クッカーは「スタッキング」とよばれる、クッカー内部にシングルバーナーやOD缶、カトラリーなどを収納するアウトドアテクニックを活用し、さらに収納性と携行性を向上できます。
キャンプやアウトドア、防災用に役立つクッカーですが丸型や深型、クッカーセットなど、いくつかの種類があります。
また、クッカーに使われる素材にはステンレスやアルミ、チタンなどもあります。クッカーの種類や素材によって熱伝導率や使い方、重量、収納性などに違いがあります。



クッカーにはフタがフライパンやお皿のように使用できるものやメスティンなど、種類もサイズも豊富にあります。
下の記事では、キャンプやアウトドア、防災向けのクッカーを特集しています。また、スタッキングの実例も紹介しています。
カトラリー


キャンプやアウトドアのカトラリーとは、食事のときに使用するスプーンやフォーク、ナイフ、箸などのことをいいます。
キャンプやアウトドア向けのカトラリーは、一般的な家庭で使用するものとは異なり、軽量でコンパクトな仕様です。
アウトドア向けのカトラリーにはステンレスやアルミ、チタン、木製、樹脂など、さまざまな素材が使われています。
ただし、災害時や避難生活では水や食器洗剤を使うことができないことを想定し、サビや汚れに強い金属や樹脂がおすすめです。



カトラリーに使われている素材によって耐久性や携行性、快適性、耐食性など、多くの違いがあります。


なかでも、アウトドア向けのカトラリーには一体型やフォールディングタイプ(折りたたみ式)、パーツタイプ(分解式)、カトラリーセットなど、アウトドアならではの独自スタイルがあります。
そのため、防災用のカトラリーを選ぶときには、先ほどまでに紹介したやクッカーやシングルバーナーなど、調理器具との使い心地や調理の目的にあわせて考えると良いでしょう。
例えば、クッカーでラーメンやパスタなど、麺類を調理するのであればフォークや箸があると便利です。また、お湯で戻すフリーズドライのお米を食べるのであれば、スプーンやスポークが便利です。



クッカーの中にスタッキングできるカトラリーを選ぶと、携行性や収納性を向上できます。カトラリーを選ぶときの参考にしてください。
下の記事では、キャンプやアウトドア、防災向けにおすすめのカトラリーを特集しています。
バックパック、リュックサック


バックパックやリュックサックはキャンプ道具を1つにまとめることが可能で、背中に背負うことができる便利なキャンプギアです。
アウトドアやキャンプ向けのバックパックやリュックサックは、タウンユースで使用するバックパック・リュックと比較すると、耐久性や携行性、マルチ性能、背負いやすい構造であるなど、アウトドア環境に最適な仕様となっています。
また、アウトドアやキャンプ向けのバックパック・リュックサックは容量も大きく、テントやバーナー、クッカー、ランタン、寝袋、衣類、食料品など、さまざまなアイテムをひとつにまとめることができます。



アウトドアやキャンプ向けのバックパック・リュックは、防災バッグとしてもおすすめです。


上の写真は、筆者が軽量なULバックパックにキャンプ道具や防災グッズをまとめたものです。
バックパックやリュックサックに荷物をまとめることができれば、災害時であっても徒歩で、避難場所や避難所に移動できます。



バックパックやリュックサックの利便性に優れるポイントに、両手が自由に使えることがあります。とくに、災害時や緊急時に両手が使えることは安全対策としても重要です。


上の写真は、筆者がミリタリーバッグをつかってブッシュクラフトキャンプに行ったときのものです。
キャンプやアウトドア向けのバックパックには、一般的なタイプから軽量性を重視したULバックパック、ブッシュクラフトやサバイバル向けのミリタリーバッグなど、いくつかの種類があります。
バックパックの種類によって機能性や快適性、携行性、収納性、背負い心地など、機能面や使用面に違いがあります。
そのため、普段のキャンプやアウトドアの使用目的や移動手段、防災バッグとしても利便性を考えたうえで、バックパック・リュックサックを選ぶことが大切です。



バックパックは本当に利便性の高いキャンプ道具。荷物をひとつにまとめたり、快適な背負い心地で歩くこともできます。
下の記事では、キャンプやアウトドア向けのバックパックを特集しています。人気のミリタリーバッグからULバックパックまで、防災に役立つ製品を紹介しています。
ウォーターバッグ


ウォーターバッグはキャンプやアウトドアなどで、水を溜めることができるキャンプ道具です。
一般的にアウトドアで水を保管できる道具には水筒やウォーターバッグ、ウォータータンク、ウォータージャグなどがあります。
上記のなかでも、ウォーターバッグは軽量でコンパクトに収納できるので、バックパックで持ち運ぶのにたいへん便利です。
ウォーターバッグはポリエチレンやポリウレタンなど、やわらかい素材を使用しているので、折りたたんで持ち運びができます。


上の写真は、筆者のウォーターバッグです。
ウォータージャグやウォータータンクは容量は大きいというメリットがありますが、持ち運びに不便というデメリットもあります。
とくに、災害時や避難時には手軽に持ち運べるウォーターバッグがおすすめです。ウォーターバッグのなかには、容量10Lくらいの大きいものもあります。


上の写真は、筆者がウォーターバッグに携帯浄水器を取り付けて、川の水を飲んでいるものです。
ウォーターバッグの最大のメリットには、携帯浄水器と相性が良いことがあげられます。
ウォーターバッグのなかには、携帯浄水器と口径が同じものであったり、別売りの浄水器を取り付けたりできるものがあります。
キャンプや登山、釣りなど、アウトドア活動では川や沢、湖の水を補給することがあります。
ただし、自然にある水にはバクテリアや水生微生物、臭いなどが混ざっていることがあるので、注意が必要です。
ろ過力の高い携帯浄水器を使えば、バクテリアや水生微生物、不快な臭いを除去できるので安心して飲めます。
災害時や避難先、防災対策としても携帯浄水器とウォーターバッグがあれば、手軽に飲料水を確保できます。



災害時や防災対策として、水を備蓄することは大切です。さらに、ウォーターバッグを準備しておけば、水の支給を受けるときにも便利です。
下の記事では、ブッシュクラフトにおすすめのウォーターバッグを特集しています。
携帯浄水器


携帯浄水器は川や湖、雨水など、バクテリアや水生微生物、臭いを除去し安全な飲み水を作ることができます。
携帯浄水器の最大のメリットは、自然にある水を安全な飲料水にできることです。
キャンプやアウトドアだけでなく、災害時や避難時、防災用としてもおすすめです。
上の写真をみてわかるとおり、携帯浄水器は手のひらサイズほどの、とてもコンパクトな仕様です。
大きい浄水器では持ち運びに不便ですが、コンパクトで軽量な携帯浄水器であれば防災バッグに収納できます。



携帯浄水器は、先に述べたウォーターバッグと合わせて使うと、さらに便利です。


災害時に人は、1日に3Lの水が必要と言われています。
そのため、最低でも72時間(3日)過ごせるように、1人あたり9Lの水を備蓄しておくとよいでしょう。
しかし、4人家族の場合では、水を36L(3日分)備蓄するとなると、かなりの収納スペースが必要です。
市販されている2Lのペットボトルで計算すると、18本(段ボール3ケース相当)となります。


上の写真は、筆者が携帯浄水器を取付けて、川の水を飲んでいるところ。
先述したように、携帯浄水器は川や沢、湖、池など、自然にある水を安全な飲料水にできます。


上の写真は、別の日に大きな公園にある貯水池の水を、携帯浄水器でろ過したものです。
透明カップの水をみていただくとわかりますが、濁りもなくキレイなことがわかります。
筆者が愛用している携帯浄水器は、バクテリアや水生微生物を99.99999%除去できるろ過力を備えています。
しかも、最大38Lの水を浄水可能で、1日に10L浄水したとしても、100年以上使える計算です。



携帯浄水器は、まさに最強のキャンプ道具。アウトドアにも災害時にもおすすめです。


さらに、携帯浄水器は市販のペットボトルやウォーターバッグと相性抜群なところもメリットにあります。
上の写真のように、市販されているペットボトルの口径は28㎜となっており、多くの携帯浄水器の口径と同じで、取り付けできます。
ナイフ


一般的にアウトドアで使用するナイフにはシースナイフやフォールディングナイフ、マルチツールナイフがあります。
アウトドアナイフの種類によって機能性や耐久性、携行性、収納性、利便性など、さまざまな性能に違いがあります。
シースナイフとは、シースとよばれる鞘(さや)の付いたナイフのこといいます。
シースナイフはブレード(刃)とハンドルが一体化しているため、ほかのナイフと比較すると耐久性や耐衝撃性に優れ、頑強な仕様となっています。



シースナイフはブッシュクラフトができるほど、頑強で切れ味鋭いナイフです。防災用としてもおすすめです。
フォールディングナイフは折りたたみ式を採用し、ブレード(刃)をハンドル内に収納できるナイフのことをいいます。
フォールディングナイフは軽量でコンパクトな形状で、携行性と収納性に優れます。
また、比較的に耐久性と切れ味があるので、調理から軽いブッシュクラフトまで楽しめます。



フォールディングナイフはポケットにい入るほど、コンパクトな形状もあります。


上の写真は、筆者のマルチツールナイフです。
マルチツールナイフは別名で、アーミーナイフや十徳ナイフともよばれており、複数の機能を備えたナイフのことをいいます。
とくに、マルチツールナイフは災害時や緊急時、防災用として重宝されます。
その理由には、マルチツールナイフにはナイフのほかにハサミやドライバー、プライヤー、爪切り、缶切り、スクリューなど、災害時や緊急時に便利な機能を備えています。



マルチツールナイフは多機能で、防災用ナイフとしておすすめです。コンパクトなので、防災バッグにラクラク収納できます。
下の記事では、キャンプやアウトドア、防災用におすすめのナイフを特集しています。ナイフの知識や失敗しない選び方まで、完全解説しています。
ソーラーパネル・ポータブル電源・モバイルバッテリー


ソーラーパネルやポータブル電源、モバイルバッテリーは、キャンプやアウトドア、災害時にとても重宝します。
自然の中で行うキャンプやアウトドア活動では、電力を確保することが難しい。
そこで、ソーラーパネルやポータブル電源、モバイルバッテリーを予め準備しておけば、スマホやタブレット、LEDランタンを充電したり、季節で使用する冷蔵庫、扇風機、電気毛布、電気カーペットなどを使用したりすることもできます。
また、ソーラーパネルやポータブル電源、モバイルバッテリー、キャンプ道具などはアウトドアだけでなく、災害時や緊急時、防災グッズとしても役立ちます。


上の写真は、筆者のモバイルバッテリーです。
手のひらサイズでコンパクトな仕様で、ポケットに入るほど小さく持ち運びも快適です。
モバイルバッテリーがあれば、スマホやタブレット、スマートウォッチ、充電式のラジオなどを充電できます。


ソーラーパネルやポータブル電源、モバイルバッテリーは単体で使用するよりも、組み合わせて使うことで電力確保の幅が広がり、より快適に活用できます。
例えば、日中にソーラーパネルで発電し、ポータブル電源やモバイルバッテリーに充電できれば、ライフラインが止まっていたとしても、電力供給を持続化できます。



自家発電しポータブル電源やモバイルバッテリーに充電すれば、長期的な避難生活でも安心です。


100均グッズ


大人気の100円ショップにも、たくさんの便利な防災グッズを販売しています。
100均で買える防災グッズには携帯トイレやエマージェンシーシート、軍手、ランタン、アルコールティッシュ、ウォーターバッグ、スリッパ、紙とペン、ホイッスル、LEDランタン、レジャーシートなど、幅広い展開があります。
また、100円ショップのダイソーではオンラインで購入することもできるので、お店に行かずとも自宅から注文できます。


非常食


防災用に備蓄できる食品は『防災食』『長期保存食』とよばれており、フリーズドライや缶詰、レトルト食品、カップ麺などがあります。
防災食は長期保存(3年~5年)が可能で、ライフラインが止まった状態でも手軽に調理ができる特徴があります。
アルファ米に代表するようにフリーズドライ食品は、水やお湯を注ぐだけで簡単に食べることができます。
さらに、缶詰やレトルト食品と組み合わせれば、栄養素も高く災害時や避難生活でも、バランスのとれた食事をとれます。


上の写真にあるように、ビタミンやミネラル、エネルギーを補給できるゼリー飲料やバータイプの栄養食もあります。
ゼリー飲料やバータイプの栄養食は、手軽に摂取できることも防災用として重宝されています。
災害時や避難時で思うように食事が喉をとおらない状況でも、ゼリーやバータイプなら摂取することも可能です。



乾パンやビスケットなど、人気の保存食に加え、今ではフリーズドライ食品やゼリー・バータイプの栄養食など、豊富なラインナップがあります。


まとめ


今回のゼロイチキャンプは、防災に役立つキャンプ道具を解説しました。
一般的にキャンプやアウトドアで使用するキャンプギアは、防災用としてそのまま使うことができます。
とくに、ゼロイチキャンプで紹介するソロキャンプ向けのキャンプ道具はコンパクトで軽量な仕様のため、防災用としてもおすすめです。
ただし、本文でも解説しましたがキャンプ道具は持っているだけでは意味がありません。
普段からキャンプやアウトドアで使ってみたり、避難訓練として自宅で試したりすることで、災害時でも自信をもって活用できます。



ぜひ、この記事を参考に、ぜひ防災用にキャンプ道具を揃えてみてはいかがでしょうか。
ゼロイチキャンプでは、InstagramとYouTubeを配信しています。
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YouTubeでは筆者が挑戦するソロキャンプやブッシュクラフト、登山、釣りなど、本気のアウトドアを身近に感じることができる内容となっています。



筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
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