日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
寝袋とはキャンプや登山、アウトドアで使われる袋状の”携帯用寝具”のことをいいます。
また、寝袋は別名で『シュラフ』ともよばれており、ドイツ語のシュラフザックが起源といわれています。
ちなみに、英語名では『スリーピングバッグ』と表す。
寝袋・シュラフはソロキャンプでの、睡眠の質に関わるほど重要なキャンプギア。快適なソロキャンプを過ごすことができるかは、寝袋次第といえる。
知識のないまま適当に寝袋を購入してしまうと、ソロキャンプのときに暑かったり寒かったり、身長に合わないなど、快適性の悪い寝袋を選ぶことになります。
逆を言えば、キャンプスタイル、季節、気温に合った適切な寝袋を使うことができれば、ソロキャンプはさらに楽しく、快適なものになります。
ソロキャンプでは寝袋やシュラフを選ぶことは、テント選びと同じくらい大切になる。
ソロキャンプ用の寝袋を選ぶときには形状や機能性、素材、適正温度、軽量性など、多くの知識を必要とします。
またキャンプスタイルや移動手段によって、寝袋・シュラフの選びかたもことなります。
今回のゼロイチキャンプでは、ソロキャンプ用の寝袋について詳しく解説します。また選ぶときのおすすめポイントを紹介するので、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事を読んでわかること。役立つ情報とは。
- ソロキャンプに最適な寝袋を選ぶことができるようになる。
- 寝袋・シュラフについて必要な知識を覚えることができる。
- 寝袋についてメリット・デメリットがわかる。
- ダウン素材と化繊素材の寝袋の違いがわかる。
- 寝袋の保管や洗濯方法がわかる。
- 最新のソロキャンプにおすすめの寝袋(シュラフ)を紹介。
- 記事の最後に、寝袋の洗濯・保管方法について解説がある。
下の記事では、失敗しなソロキャンプの始め方を解説しています。基本道具やソロキャンプのマナーまで、完全攻略の内容となっています。
ソロキャンプ向け、失敗しない寝袋を選ぶ方法。
ソロキャンプで使う寝袋を選ぶときは形状や素材、使用温度、サイズについて理解する必要があり、その知識を応用して、季節や目的地の気温、キャンプスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
寝袋には封筒型とマミー型とよばれる形状があったり、ダウンや化繊といった素材があります。また寝袋によって適正温度がことなるため、季節や気温に合わせて選択する必要がある。
またソロキャンプでは徒歩や電車、自転車やバイクなどツーリングでキャンプ場へ行くかたもいます。このようなキャンパーは荷物量に制限があるため、携行性と収納性も必要となります。
いくつかのポイントを押さえることで、ソロキャンプで失敗しない寝袋を選ぶことができる。
ソロキャンプでは移動手段が異なるため、携行性と収納性に優れた寝袋が必要となる。
ソロキャンプに必要な寝袋(シュラフ)の選びかたとは。
- 寝袋(シュラフ)の形状とは。封筒型とマミー型について。
- 寝袋の素材、化繊とダウンの違いについて。
- 季節や気温にあわせた、寝袋を選ぶ必要性がある。
- 寝袋を選ぶときには「快適使用温度」と「限界使用温度」を確認する。
- 寝袋を選ぶときには、サイズの確認が必要です。
寝袋(シュラフ)の形状とは。封筒型とマミー型について。
一般的に寝袋(シュラフ)の形状には、「封筒型」と「マミー型」とよばれるものがあります。季節や気温,、キャンプスタイルにあわせた選びかたが大切になる。
封筒型とマミー型の寝袋は大きく形状が異なり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。キャンプスタイルや使用する季節、気温にあった使いかたが大切になります。
寝袋の種類である封筒型とマミー型を理解することで、季節や気温に合った寝袋を選ぶことができるようになります。
寝袋・シュラフの種類とは。
- 封筒型
- マミー型
下の記事では、ソロキャンプ向けの軽量でコンパクトなキャンプマットを特集しています。人気のインフレーターマットやエアーマット、クローズドセルマットまで完全攻略となる。
封筒型の寝袋について。メリット・デメリットを解説。
封筒型(レクタングラー型)の寝袋は、長方形の形状が特徴的で、上から下まで均一の幅になっています。自宅の布団のように寝返りをうったり、ゆったりと寝ることができる。
封筒型の特徴は、寝返りをうてるくらいのスペースが寝袋内にあること。寝袋の圧迫感を感じることがないため、寝心地がよく布団のような感覚で眠ることができる。
封筒型の寝袋は、肩口から足元にかけてゆとりとスペースがあるため、寝袋内部の暖気が外へ放出されます。そのため、夏や気温の高い季節は快適に寝ることができます。
また封筒型の寝袋は素材に”化繊”が使われることが多く、コスパに優れていることも魅力にあります。
封筒型の寝袋・シュラフは春~秋にかけて、3シーズンにおすすめ。
寝袋の素材である化繊とダウンについては、のちほど詳しく解説がある。
封筒型の寝袋のデメリットはマミー型より保温性が下がることや、携行性と収納性が悪いことがあげられる。
一般的に封筒型に使われている素材は”化繊”が多く、化繊はダウンと比較すると保温性が下がります。また化繊は重量があるため、携行性と収納性がわるいことがあります。
ただし、先に述べたように封筒型とマミー型が分かれていることは、使用する季節や気温によって適切に選ぶことができるため。
メリット | デメリット |
---|---|
快適性や利便性に優れている。 寝返りをうったり、家の布団の感覚で使うことができる。 コスパに優れている。 寒い季節には、アウターシュラフとして使うことができる。 | 保温性はマミー型に劣る。 化繊素材は重量があるため、携行性と収納性がわるい。 |
マミー型の寝袋について。メリット・デメリットを解説。
マミー型の寝袋は、ミイラを意味する『Mummy』から由来します。マミー型の特徴は体にフィットする形状で、寝袋内に溜まった暖気を外へ逃がさないため、とても保温性に優れている。
マミー型の寝袋は頭から帽子のようにかぶり、首元までジッパーをしめて使用します。
寝袋が体にフィットして窮屈に感じるかたもいますが、この独特の形状によって暖気を外へ逃がさないため、保温性が向上します。
またマミー型の寝袋は軽量で保温性に優れた”ダウン”を素材を使うことが多く、コンパクトに収納することができます。
マミー型の寝袋は冬や春先など、気温の低い季節におすすめです。
ダウン素材をつかったマミー型の寝袋は、軽量でコンパクトに収納できるため、ULキャンプや荷物を減らしたいかたにもオススメ。
マミー型の寝袋のデメリットには寝心地や快適性、温度調整が難しいことがあげられます。
保温性を重視する設計になっているので、気温の高い季節には不快なことがある。
ただし、先に述べたように封筒型とマミー型が分かれていることは、使う季節や気温によって適切に選べるようになっているからということを理解しましょう。
筆者のように、マミー型の寝袋のほうが寝心地が良く感じるかたもいます。マミー型も使っているうちに慣れてきますよ。
メリット | デメリット |
---|---|
保温性に優れている。 軽量でコンパクトに収納できるため、携行性に優れている。 冬用から3シーズンモデルまで、豊富な製品がある。 一年を通して使うことができるため、汎用性が高い。 | 保温性は高いが、温度調整は難しい。 体にフィットする仕様で、快適性は封筒型に劣ることも。 真夏や夏場では、保温性が高いため使いづらいこともある。 |
寝袋の素材である、化繊とダウンの違いについて。
一般的に寝袋(シュラフ)の中綿には、化学繊維(化繊)とダウン(羽毛・フェザー)の2種類が使われています。
ダウンと化繊には保温性や耐久性、耐水性、携行性、重量、コスパなどにちがいがあります。
寝袋の中綿に使われる素材の特徴や性能を知ることで、キャンプスタイルや移動手段、気温、コスパなどにあわせた寝袋選びができるようになる。
寝袋の中綿に使われる、化繊とダウンについて詳細とメリット・デメリットをまとめています。
性能 | 化繊 | ダウン |
---|---|---|
保温性 | 〇 | ◎ |
耐久性 | ◎ | 〇 |
耐水性 | ◎ | △ |
携行性 | △ | ◎ |
重量 | △ | ◎ |
コスパ | 〇 | △ |
ダウン素材の寝袋とは。メリット・デメリットを解説。
一般的にダウン素材の寝袋にはダウンと羽毛、ダウンと中綿など、混合素材によって作られています。
ダウン素材の寝袋は100%ダウンで作られているものはほどんどなく、ダウンと羽毛それぞれの中綿の特徴を生かすことで、アウトドアに最適な仕様になる。
ダウンとは水鳥の胸部あたりに生えている、羽軸を持たないフワフワした綿羽(めんう)のことをいいます。
また羽毛(フェザー)とは、名前のとおり水鳥の羽の部分にある羽軸を持つ、体羽(たいう)のことをいいます。
ダウンと羽毛(フェザー)の特徴。
- ダウン・・・ダウンの性質上、お互いが絡み合わないため、空気を大量に溜め込むことができる。保温性に優れている。
- 羽毛(フェザー)・・・羽軸(うじく)や羽枝(うし)があるため、弾力性や通気性は良いが、保温性はダウンに劣る。
ダウンの特徴は羽軸や羽枝がないため、とても軽量で保温性に優れる。そのためダウン量が多い寝袋ほど、保温性に優れています。
また羽毛(フェザー)は通気性が良いため、寝袋内の湿度を調整することができます。
ダウンと羽毛、中綿が混合になっている寝袋は耐久性を上げたり、湿度の調整ができたりするなど。まさに快適な睡眠を提供してくれる。
ダウンジャケットでも、ダウン90%・フェザー10%となっているのは、保温だけでなく湿気や通気性のことを考えた仕様となる。
ダウン100%の場合、素材が柔らかすぎてダウンの片寄りが生じます。コールドスポットとよばれる、冷たいエリアができることがある。
ダウンはあくまで内包材のため、ダウンを包む生地や機能を上げるための加工であったり、設計構造を組み合わせることで、相対的に機能性や保温性、耐久性を高くしています。
ダウン素材の寝袋は“FPフィルパワー”を確認しよう。
ダウン素材の寝袋やジャケットには、FP(フィルパワー)とよばれる数値があります。一般的には、550FPがあれば良質なダウンといわれています。
FP(フィルパワー)の数値が高いほど、保温性や軽量性に優れる良質なダウンとなります。
ただし、フィルパワーが高いほど、軽くて暖かいダウンということではありません。
ダウン製品の暖かさを決めるのは、ダウンの量になる。
例えば、高品質のダウンが使われている1000FP(フィルパワー)の寝袋であっても、使われているダウンの量が少なければ、保温性は対して高くはありません。
その反対に、低品質のダウンが使われているFP(フィルパワー)の低い寝袋であったとしても、たくさんのダウンを使用していれば、フィルパワーの高いダウンより保温力は高くなります。
ダウンを多く使用した場合、保温性は高くなりますが、重量は重くなる。
フィルパワーとは、ダウンのかさ高のことを数値化したこと。
またダウン単体でみたときの、品質を表した指標とも言えますね。
ダウン素材の寝袋・シュラフのデメリットを解説。
ダウン素材のデメリットは“水に弱い”ことがあげられます。
ダウンが雨に濡れたり結露によって濡れてしまうと、保温性は急激に下がります。
冬や寒い季節のソロキャンプには、結露対策としてシュラフカバーがおすすめ。寝袋の上にシュラフカバーを覆うことで、結露による濡れを軽減することができる。
結露は、外気温と室内温度の差によって起こります。とくに寒い季節や冬のソロキャンプは、外気温とテント室内の気温差によって結露が起こりやすくなります。
メリット | デメリット |
---|---|
保温性が高い。 とても軽量な素材である。 携行性と収納性に優れている。 | 水に濡れると保温性が下がる。 製品単価が高い。 洗濯時に手間が掛かる。洗濯機がNGだったり、ダウン専用の洗濯剤を使うことがある。 |
化繊タイプの寝袋とは。メリット・デメリットを解説。
一般的に化繊(化学繊維)素材の寝袋には、ポリエステルが使われていることが多い。ポリエステルの特徴は丈夫で耐久性があり、水に強いことがあげられます。
化繊素材の寝袋は、水に濡れても保温性は下がることがほどんどありません。雨や結露対策には、化繊タイプの寝袋を選ぶこともポイントのひとつ。
また化繊タイプの寝袋は、ダウン素材の寝袋と比較するとコスパに優れた価格となっています。
化繊タイプの寝袋には、家庭用の洗濯機で“丸洗いできる寝袋”もある。
コスパで寝袋を選ぶときは、化繊タイプがおすすめ。
化繊素材の寝袋・シュラフのデメリットを解説。
化繊素材の寝袋のデメリットには、ダウンよりも保温性が下がることがあげられます。
またダウンよりも化繊のほうが重量があるため、携行性と収納性もダウンに比べると良くはありません。
ただし、最近のテクノロジーの進化により、軽量で保温性に優れた化繊が登場しています。ダウンに劣らない保温性能を備えた寝袋もある。
メリット | デメリット |
---|---|
コストパフォーマンスが高い。 水に濡れても保温性が下がりにくい。 素材が丈夫で耐久性がある。 洗濯や保管の手間が掛からない。 | ダウン素材より、保温性が低い。 重量がある。 携行性と収納性は、ダウン素材に劣る。 |
下の記事では、ソロキャンプのタープ泊におすすめの”DDタープ”を特集しています。DDタープの張り方まで、完全網羅となっています。
【おすすめ】シーズンや気温にあわせて寝袋・シュラフの選び方。
寝袋はつかう季節(シーズン)によってカテゴリー分けされます。一般的に「夏用」、「3シーズン用」、「冬用」と分けることができます。
寝袋やシュラフはメーカーによって夏用や3シーズン対応、冬用など記載がされています。なかにはカテゴリー分けのない寝袋もあります。
カテゴリー記載のない場合は、下記の温度域に合わせて寝袋を選んでみてはいかがでしょうか。
このときに大切なことは「快適使用温度」を確認して、寝袋を選ぶようにしてください。メーカーによって快適使用温度域は変化しますので、あくまで目安としてください。
寝袋(シュラフ)を選ぶときのポイントは“快適使用温度”をチェック。
- 夏用を選ぶときは、快適使用温度5℃~10℃を目安とする。
- 3シーズン用(春~夏)を選ぶときは、快適使用温度-5℃~5℃を目安とする。
- 冬用を選ぶときは、快適使用温度-5℃以下を目安とする。
夏用の寝袋とは。快適性を大切にする。
夏用の寝袋を選ぶときは、快適使用温度5℃~10℃くらいを目安に選ぶことをおすすめします。
夏用の寝袋は化繊素材が多く、形状は封筒型が主流となります。もちろんマミー型を使用しても問題ありませんが、温度調整が難しいので、目的地の気温にあわせて選びましょう。
夏場のソロキャンプは厳しい暑さによって、寝苦しかったり汗をかいたりします。化繊タイプの寝袋には、家庭用の洗濯機を使って”丸洗い”できる製品がある。
夏場につかうような寝袋には、快適使用温度10℃以上の寝袋もあります。気温にあわせて、上手に使い分けることが大切です。
下の記事では、ソロキャンプ向けの夏用の寝袋・シュラフを特集しています。コスパに優れた夏用の寝袋は、まさにサマーシーズンにおすすめ。
3シーズン対応の寝袋とは。春・夏・秋に使うことができる。
一般的に春や夏、秋の季節に使うことができる寝袋を3シーズン用といいます。3シーズン用の寝袋を選ぶときは、快適使用温度-5℃~ 5℃を目安に選ぶことをおすすめします。
3シーズン用の寝袋は春・夏・秋に使うことができるので、とても汎用性に優れています。ソロキャンプを始めるなら、まずは3シーズン用の寝袋は必須となる。
3シーズン用の寝袋やシュラフにはマミー型と封筒型があります。また素材にも化繊とダウンがあるため、キャンプスタイルや快適使用温度、移動手段にあわせた選択が必要となる。
3シーズン用の寝袋は春・夏・秋と使うことができる、汎用性に優れていることも魅力。
下の記事では、ソロキャンプ向けの3シーズン用(春・夏・秋)の寝袋・シュラフを特集しています。
冬用の寝袋とは。保温性を大切にする。
冬用の寝袋は3シーズン用の寝袋よりも、ダウン量や綿量が豊富で保温性を重視したものになります。一般的には、快適使用温度ー5℃以下の寝袋を冬用といわれています。
冬のキャンプや春、秋の気温の低い時期、標高の高いキャンプ場では、冬用の寝袋が活躍します。冬用の寝袋の多くはマミー型を採用しており、ダウン素材がメインになります。
なかには化繊タイプの冬用の寝袋もありますが、平均2~3㎏と重量があるため、ソロキャンプの場合は移動手段に合わせた選択を考えましょう。
また防寒対策としてダウンジャケットやダウンパンツ、ダウンソックス、冬用のキャンプマット、湯たんぽ、電気毛布などを組み合わせることで、寝袋の快適性や保温性は向上します。
冬用の寝袋は保温性を高くするため、ダウンや中綿の量を増やす必要がある。そのため、重量のある寝袋となる。
寝袋を選ぶときは「快適使用温度」と「限界使用温度」を確認する。
寝袋を選ぶときには、“快適使用温度”と“限界使用温度”とよばれる指標が大事となる。寝袋を使用するときの目安になる気温のこと。
快適使用温度と限界使用温度は、寝袋を選ぶときにいちばん重量なポイントとなる。
快適使用温度と限界使用温度を確認せずに寝袋を購入してしまうと、ソロキャンプのときに暑くて寝苦しかったり、逆に寒くて眠ることができなかったりします。
快適使用温度と限界使用温度は、寝袋を選ぶときの重要なポイントです。
- 快適使用温度とは「この温度域までなら暖かく眠れる」という目安になります。
- 限界使用温度とは「寒さを感じることはあるが、工夫次第でこの温度まで使用可能」という目安になります。
寝袋を選ぶときには「快適使用温度」を、目的地のキャンプ場の気温に合わせることがポイント。
ソロキャンプを行う”目的地の気温”と”寝袋の快適使用温度”が近いほど、快適な睡眠をとることができます。
また限界使用温度に合わせて寝袋を選んでしまうと、目的地のキャンプ場との気温差が生じるため、暑かったり寒かったりと不快な睡眠につながる原因になる。
限界使用温度はテントや衣服、環境など、工夫次第でこの温度域まで限界に使うことができるという目安になる。
下の記事では、ソロキャンプ向け焚き火におすすめのソロテントを特集しています。テント生地にコットンやTC素材を使っているので、快適性や耐久性、保温性に優れる。
寝袋を選ぶときは『記載されている温度ー5℃がおすすめ。』
ソロキャンプ向けの寝袋を購入するときは、記載されている温度域(快適使用温度)よりもマイナス5℃を選ぶことをおすすめします。
冬はもちろんですが、春や秋のシーズンであってもキャンプ場の朝晩は冷え込むことがあります。日中は暖かくて陽気な気候であっても、日が暮れると急に気温が下がり寒さを感じます。
またソロキャンプは自宅とは異なり、自然のなかで寝ることになるのでより寒さを感じます。
さらに寝るときは、地面の冷気に体温を奪われることがあります。
そこで大事になってくるのが、先ほど解説した”快適使用温度”になります。
ソロキャンプ用の寝袋・シュラフを選ぶときには、目的のキャンプ地の最低気温より『-5℃』を目安とした快適使用温度の寝袋を選びましょう。
例にあげると、目的地のキャンプ場の最低気温が5℃の予想であれば、寝袋の快適使用温度は0℃を選ぶことになります。
人によって寒さの感じかたや睡眠習慣に個人差はありますが、防寒対策はとても大事です。
暑いときには衣服を脱いだり、寝袋のジッパーを開けたりして温度調整ができます。
下の記事では、冬や低気温下に便利なソロキャンプ向けの薪ストーブを特集しています。冬の薪ストーブは温かく、快適なソロキャンプを演出する。
寝袋を選ぶときは、サイズの確認をしよう。
寝袋を選ぶときには、自分の身長にあった最適なサイズを選ぶことが重要です。一般的に寝袋は男性用の場合、ショートサイズやレギュラーサイズ、ロングサイズの3種類があります。
寝袋を選ぶときに、サイズ感はとても重要になります。大きすぎても保温性が下がる原因になったり、小さすぎると快適性や機能性、寝心地が下がる原因になります。
また寝袋を選ぶときに、つま先の伸びを計算しないで寝袋を購入してしまうと、つま先のサイズに合わなくて窮屈を感じることになります。
身長は直立した状態で計測した数値になるため気づきにくいのですが、寝るときは足首や足先のチカラが抜けるため、つま先が自然と伸びます。
身長よりも少し余裕があるサイズを選ぶと良いです。そうすることで、つま先に余裕がある状態で快適に寝ることができます。
寝袋・シュラフのサイズについて。
- ショートサイズ・・・身長165cmまで
- レギュラーサイズ・・・身長180cmまで
- ロングサイズ・・・身長195cmまで
海外製品の寝袋やメーカーによっては、サイズ表記が全長になっていることがあります。
例えば全長205cmの寝袋の場合ですが、頭頂部から足底までのサイズを表しています。適応身長が205cmということではありませんので、ご注意ください。
例)全長205cmの場合:205cmからマイナス25cm~32cmを引いたサイズが適応身長の目安になります。
※おおよその算出方法ですので、詳しくはメーカーやお店、代理店にお問い合わせください。
寝袋のサイズが全長で表記されているときは、首から上のフード部分を省いたサイズを引いた数字が適応サイズになります。
寝袋を選ぶときは、できるかぎりお店や販売店に行って試着をすることをおすすめします。
下の記事では、ソロキャンプ向けのバックパックを特集しています。人気のミリタリーバッグからULバックパックまで、充実した内容となります。
【初心者向け】寝袋の洗濯と保管方法について。
寝袋の機能を維持するためにも、汚れが酷かったり臭いがある場合には洗濯を行い、適切な保管を心がけましょう。
ソロキャンプで使用した寝袋は汗や皮脂がべっとりと染みこんでいるため、放置したままにするとカビや臭いの原因になります。
とくに真夏や梅雨時期の気温の高い季節には、注意が必要です。
朝起きたときに汗がなかったとしても、人は寝ているあいだにいちばん汗をかきます。
最悪の場合は、寝袋に虫や害虫よって、穴をあけられて保温性を失うこともある
寝袋の使用後は、しっかりと干して乾燥させる。
寝袋・シュラフの使用後は、しっかりと干して乾燥させることが大切です。寝袋を干すときは、陰干しで風通しの良い場所がおすすめです。
自宅で寝袋を干す前に、まずはキャンプ場で軽く干して、乾燥させることをおすすめします。
使用直後の寝袋・シュラフは湿気を吸っています。
キャンプ場で軽く日光にあてたり、影干ししたりすることで、湿気や臭いを抑えることができます。
自宅に帰ったあとに、寝袋・シュラフをしっかりと干して乾燥させることで、湿気を取り除き、臭いやカビの発生を防ぐことができます。
自宅で寝袋・シュラフを干すときは、陰干しで行うようにしてください。寝袋・シュラフの生地や表面には、撥水加工などを施しています。
そのため、直射日光で乾燥させてしまうと、寝袋の生地を傷めたり表面加工が落ちたりするなど、寝袋の劣化の原因になることがあります。
冬でも、しっかりと干して乾燥させてください。冬でも汗は大量にかいてますからね。寝袋は湿気をとることが大事です。
寝袋は、定期的に洗濯をする必要がある。
一般的に寝袋は、30泊~50泊したら洗濯をするのが望ましいといわれています。
上記の日数は目安なので、汚れや臭いがひどく、寝袋のへたりを感じたときは、使用回数に関わらず洗濯をしましょう。
洗濯方法はダウンやポリエステルなど、中綿の素材によって異なります。
お使いの寝袋の洗濯表示を確認し、適切な方法で洗濯機や手洗いで洗うことが大切です。
ポリエステルの場合は、洗濯機OKかNGの確認をして、OKであれば洗濯機を使用し、NGであれば手洗いを行います。
ポリエステルは、家庭用の洗剤を使うことができたり、乾燥機にかけることもできる寝袋もあります。
ポリエステルは丈夫な素材のため、家庭用の洗濯機で丸洗いできる寝袋も豊富にでています。夏場はとくに楽をしたいですしね。
ダウンの場合は、ダウン用の洗剤を使い、手洗いすることをおすすめします。
洗濯表示を確認して、洗濯機OKであっても手洗いをすることで、中綿の片寄りを防ぎ、生地を傷めないことにつながります。
「汚れがひどく」、「臭いもきつい」、「ダウン素材を洗うのに心配や手間が掛かる」など、こういったかたには、寝袋のクリーニングをおすすめします。
【初心者向け】寝袋の保管方法とは。
寝袋の保管方法は、ダウンや化繊の中綿によって少し変わりますが、基本的にはどちらも通気性の良い、大きめの袋にいれて保管しましょう。
寝袋を保管するときは、よく乾かして湿気が残ってないことが前提になります。
次のキャンプに行く予定がないのであれば、通気性の良い大きめの袋にいれて保管をしましょう。
なぜ、大きめの袋に入れて保管するかというと、中綿の片寄りや型くずれ、ふくらみが落ちるのを防ぐためです。
寝袋を保管するための大きい袋には、ナイロン製のメッシュバッグなどおすすめです。
ダウン素材の寝袋は袋に収納する前に、中綿の偏りがないように全体を軽くたたいてから収納してください。
寝袋に付属されるコンプレッションバッグを使うと、とてもコンパクトに収納できます。ただし、長期間コンパクトに収納したままの寝袋を保管をすると、中綿の片寄りや型くずれ、ふくらみが落ちる原因になります。
寝袋の保管場所とは、直射日光をさけた湿気の少ない場所がよい。
寝袋を長期保管するときは、直射日光を避け、風通しがよく湿度の少ない場所を選んでください。
湿度の高い場所は、カビの発生や害虫による寝袋の被害がでやすいのでご注意ください。
また直射日光の当たる場所も避けてください。
寝袋の生地には撥水加工などが施してあり、日光が当たり続けることで劣化の原因になります。
寝袋を長期間使わないときは、乾燥剤と一緒に保管することをおすすめします。
まとめ
ソロキャンプ向けの寝袋・シュラフを選ぶときには、シーズンや気温であったり、封筒型・マミー型とよばれる種類があったりするなど、いくつかのポイントが大切となります。
自分のサイズやキャンプスタイルにあった、正しい寝袋・シュラフを選ぶことができれば、ソロキャンプはさらに楽しく快適になります。
ぜひ、この記事を参考にソロキャンプ向けの寝袋・シュラフを選んでいただけると嬉しいです。
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