日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
DDタープは日差しや雨を防ぐタープとしてだけでなく、テントでやシェルターとしてもマルチにタープアレンジができる。
また、ピラミッド張りに使用するDDタープ3m×3mは、本体重量790gと軽量な仕上がり。まさに、ソロキャンプやツーリング、ブッシュクラフト、ULキャンプ、野営などに最適である。
DDタープには、耐水性3000mlのコーティングが施されています。雨の日でも安心してタープ泊ができる。
今回のゼロイチキャンプで紹介するDDタープ3×3の「ピラミッド張り」は、気密性の高いフルクローズができるので、簡易的なシェルターとして冬や気温の低い季節におすすめのタープアレンジとなる。
また、ピラミッド張りはガイロープなしで簡単に設営ができるので、ロープワークの苦手な方やソロキャンプ初心者にも、安心してタープ泊ができます。
筆者がDDタープ3×3mを使って、ピラミッド張りを実践してきました。居住空間や快適性など、完全レビューします。
この記事では写真とイラストを使い、どこよりも分かりやすい設営方法を解説します。
この記事を読んでわかること。役立つ情報とは。
- DDタープ3m×3mを使った、ピラミッド張りの設営方法を解説。
- イラストと写真を使った、分かりやすい解説がある。
- ピラミッド張りに必要な、キャンプギアを紹介します。
- ピラミッド張りのメリット・デメリットを紹介。
- ピラミッド張りの室内や、外観写真を完全紹介します。
下の記事は、DDタープの張り方を一覧にまとめています。この記事を”スマホのお気に入りに保存”しておけば、いつでもタープアレンジを簡単に楽しむことができます。
DDタープについて。
出典:DD HAMMOCKS
DDタープは、世界各地を旅してきたニック・ヴァンシッタール氏によって設立された『DD HAMMOCKS』というアウトブランドの製品になります。
DD HAMMOCKSは英国のエジンバラに本拠を置き、品質や機能性、軽量性、コストパフォーマンスに優れる製品は、世界中から高い評価を受けています。
ブランドの中でも、DDタープにはサイズ展開であったり、プロモデルであったり、環境に配慮した製品であったりするなど、さまざまなタープの展開をされている。
今なおハンモックやタープ、テント、バックパックなど、多くのキャンプギアが進化を続けている注目のブランドとなる。
下の記事では、DDタープについて完全解説しています。サイズやスペックの比較、筆者が実際にソロキャンプで使用し、レビューしています。
ピラミッド張りの特徴とは。メリット・デメリットを解説。
ピラミッド張りはガイロープ無しで、ペグとポール1本のみで簡単に設営ができるタープアレンジです。
DDタープ3×3を使用するピラミッド張りのメリットには耐久性や耐風性、気密性、保温性、簡易性に優れることがあげられます。
理由には、ピラミッド張りはセンターポールと均等のとれた三角形のフロア面積によって設営されます。
そのため、ピラミッド張りは天井の低い形状となり、強風や雨など、悪天候時にも強い仕様となる。また、天井が低く、気密性の高い仕様は保温性に優れるため、冬や気温の低い日にもおすすめとなります。
個人的な感想になるが、ピラミッド張りがいちばん気密性と保温性に優れると思う。
【DDタープ3×3】ピラミッド張りのデメリットを解説。
DDタープ3×3のピラミッド張りのデメリットには、室内空間が狭く気密性が高いため、タープ室内での調理ができないことがあげられます。
ピラミッド張りは常時フルクローズされる設営となるため、とても気密性と保温性に優れます。そのため、タープ室内でバーナーを使った調理をすると、一酸化炭素中毒の原因になることがあります。
テント内でのバーナーや焚き火台での調理がNGであることは知っていると思いますが、それと同じくピラミッド張りの室内は気密性が高い。
また、ピラミッド張りは夏場や気温の高い日にはタープ室内に熱が溜まります。夏場のピラミッド張りの室内は、ちょっとしたサウナ状態となるため、デメリットになることがある。
夏場のピラミッド張りの室内は、地獄のような暑さになる。そのため、夏のピラミッド張りは、あまりおすすめできない。
下の記事では、タープ泊におすすめのコンパクトなLEDランタンを特集しています。軽量でコンパクトなLEDランタンは、携行性や収納性抜群となる。
【DDタープ3×3】ピラミッド張りに必要な道具を紹介。
DDタープ3×3mを使用する、ピラミッド張りに必要な道具を紹介します。
ゼロイチキャンプではピラミッド張り以外のタープアレンジを解説していますが、使用するキャンプ道具は同じです。
ここで紹介する道具があれば、いくつものタープアレンジを楽しむことができます。
ピラミッド張りに必要な道具を紹介。
- DDタープ 3m×3m
- ポール 2本(メインポール1.3m~1.5m前後)。
- ペグ3~6本
【DD Hammocks】DDタープ 3m×3m
出典:Amazon
ピラミッド張りのメインである、DDタープ3m×3mを準備しましょう。
ソロキャンプの場合、DDタープ3.5m×3.5mでも問題ありません。とくに、タープ室内を広く使いたいソロキャンパーにおすすめです。
記事の後半に、ピラミッド張りの居住空間の写真をアップしています。高さや広さの確認に便利です。
筆者は荷物量を減らしたり軽くしたりするので、DDタープ3m×3mを使用します。ULキャンプにもおすすめです。
【DOD】テント タープポール 2本セット
出典:Amazon
DODのテント タープポールには、はじめからポール2本とペグ×2本、ロープ×2本、キャリーバッグを付属しています。
テント タープポールは組み立て式のポールとなっており、分解されたパーツで構成されています。そのため、ポールの長さを225㎝や170㎝、115㎝、60㎝など、テントやタープの高さにあわせた調節ができます。
ただし、スタンダードとしては最大170㎝のポールが2本セットとなっています。
DODのテント タープポールは、分解されたポールを組み合わせること高さの調節できます。
DODのテント タープポールはコスパにうれしい最強の価格となっている。またブラック・シルバー・レッドのカラー展開があります。
出典:Amazon
DODのテント タープポールは差し込むだけでしっかり固定ができる、ストッパー(スプリング)式のジョイント構造となる。どなたにも簡単に組み立てができることもメリットにある。
出典:Amazon
DODのテント タープポールは、3つのパーツで構成されています。また、ポールの長さをテントやタープの高さにあわせた使いかたができる。
出典:Amazon
ポールの先端は直径5㎜となっており、一般的なテントやタープのグロメットに差し込むことができます。
【DDタープ3×3】ピラミッド張りの設営方法を完全解説。
上のイラストは、DDタープ3×3を広げたときのイメージになります。
FRONTが、正面となりタープの出入り口になります。
DDタープは19個あるループを使いながら、タープを設営します。
ピラミッド張りに必要な道具を紹介。
- DDタープ 3m×3m
- ポール 2本(メインポール1.3m~1.5m前後)。
- ペグ3~6本
STEP①
DDタープが、表になるように広げます。
タープ中央に3つ並ぶループがありますので、ループが正面にくるように広げることがポイントです。
風が強い場合は、四隅をペグで仮止めするとタープの設営がしやすいです。
タープの裏表を間違えないように注意しましょう。表にはタープ中央にループがあったり、ロゴマークが入ってます。
STEP②
はじめに、後方の①と②のループをペグダウンします。
STEP③
つぎに、③と④のループをAの位置にペグダウンします。
③と④のループをペグダウンするときに、後方①と②、③④のループで、キレイな正三角形をつくることが大切なポイントです。
①と②、③、④のペグを結んだ正三角形が、ピラミッド張りのフロア面積となります。
STEP④
最後にタープの室内に入り、Pの位置にセンターポールをセットしましたら、ピラミッド張りの完成です。
ピラミッド張りの入口は狭いので、入るときに注意しましょう。
センターポールを設置するときは、ポールの先端に金属がむき出しとなっているため、タオルを巻いたりしてタープに穴が開かないように保護しましょう。
ピラミッド張りはポールの先端に、いちばん力が加わるのでタオルや布で保護しましょう。
タオルや布など、タープを保護するものがないときは、ポールの下部であるゴムキャップをタープ面に使うこともできる。
ただし、この方法はあくまで最終奥義みたいなことなので、基本的にはタオルや布で保護しよう。
【ピラミッド張り】YouTubeで設営方法をみる。
ゼロイチキャンプの公式YouTubeチャンネル『ゼロイチキャンプTV』では、ピラミッド張りの設営方法を動画で解説しています。
ぜひ、こちらのYouTubeもあわせて楽しんでください。
『ゼロイチキャンプTV』のチャンネル登録&いいね。いただけると励みになりますので、お気軽にお願いします。
下の記事では、ソロキャンプ向け最強のテントを特集しています。ゼロイチキャンプいちばん人気の記事でもある。
【DDタープ3m×3m】ピラミッド張りの外観・室内を紹介。
DDタープ3m×3mのピラミッド張りが完成したので、外観や室内を紹介します。
さらに、ピラミッド張りの居住性や快適性などを、くわしくレビューしていきます。
ほかのブログでは、室内空間や居住性を解説していないことが多いので、ぜひ参考にしてください。
ピラミッド張りの外観・室内を紹介。
- 【DDタープ3×3】正面からみたピラミッド張り。
- 横からの見た、ピラミッド張りです。
- 後ろから見た、ピラミッド張りです。
- ピラミッド張りの室内は、こんなイメージです。
- ピラミッド張りの中から、外をみた感じです。
【DDタープ3×3】正面からみたピラミッド張り。
身長172cmの筆者が横に立つと、ピラミッド張りはこのようなイメージになります。
ピラミッド張りは低重心で、風や雨に強い仕様となる。
ピラミッド張りの室内に入るときは、入口の狭いドアパネルを広げて入室します。
DDタープ3×3mのピラミッド張りの室内に入るときは、かなり狭い入口となる。アドベンチャー感覚で楽しもう。
横からの見た、ピラミッド張りです。
ピラミッド張りは横から見ても、均等のとれた設計となるため、横からの風にも強い仕様となります。
ピラミッド形状の、美しいタープアレンジです。ピラミッド張りはかなり重心が低いので、とても耐風性が高い。
後ろから見た、ピラミッド張りです。
後ろから見てもピラミッド張りは、安定感のあるタープアレンジとなる。
ピラミッド張りは、側面や後方のループをペグダウンし、ピン張りに調整することができます。
ピラミッド張りの室内は、こんなイメージです。
DDタープ3×3を使用するピラミッド張りの室内空間は、とても狭く気密性が高い。
ただし、DDタープ3×3mのピラミッド張りでもキャンプマットを広げることができたり、バックパックやキャンプギアを置いたりするスペースはあります。
ピラミッド張りは、簡易的なシェルターとして利便性が高い。
ピラミッド張りの中から、外をみた感じです。
ピラミッド張りは、常時フルクローズスタイルとなるため、景観を望むことはできません。
また、ピラミッド張りで調理をするときにはタープの外で行う必要があります。タープ内でバーナーや火気類を使用すると、一酸化炭素中毒の原因になります。
ピラミッド張りは、ステルス張りをさらに完璧にフルクローズさせたタープアレンジみたい。
下の記事では、ソロキャンプ向けの軽量でコンパクトなキャンプマットを特集しています。人気のインフレーターマットやエアーマット、クローズドセルマットまで完全攻略となる。
【DDタープ3m×3m】ピラミッド張りの注意点について。
DDタープ3m×3mでピラミッド張りをするときには、いくつかの注意点があります。
DDタープ3m×3mを購入するとタープ本体にペグ×4本、ロープ×4本が付属します。
ただし、結論からお話しすると本体と付属品だけでは、ピラミッド張りを張ることはできません。そのほかのタープアレンジでも、同様となります。
ピラミッド張りは、ポールが必要となります。
【DDタープ3m×3m】ピラミッド張りを張るときの注意点について。
- Aピラミッド張りには、ポールが2本必要である。
- 追加のペグを準備しましょう。
- DDタープ3×3に付属するロープは細く、強度が弱い。
ピラミッド張りには、ポールが必要である。
DDタープ3m×3mを設営するときには、別途ポールを準備する必要があります。
DODのテント タープポールは170㎝のポールを2本つかうことができたり、組み合わせによって長さを220㎝に伸ばしたりできます。
そのため、パスファインダーやAフレーム、ダイヤモンド張りなど、ポールが2本必要な張り方や、ポールの長さを必要とする張り方に最適となっています。
筆者は、DODのテント タープポール2本セットを使用しています。
ペグを準備しましょう。
DDタープ3m×3mには付属品でペグが4本ありますが、ピラミッド張りを楽しむのであれば追加でペグが必要となる。
また、上の写真にあるとおりで、付属するペグは細かったり長さも20㎝弱と短いため、25㎝~30㎝の長さのペグを準備することをおすすめしたい。
ピラミッド張りを張るときは、強度の高いペグがおすすめです。
軽量でサビに強いペグを選びたいかには、こちらがおすすめ。
DDタープに付属するロープは細く、強度が弱い。
DDタープ3m×3mには、長さ2mほどのロープが4本付属されるので設営には問題ありませんが、ほかのタープアレンジをしたり木に結んだりするときには、パラコートなど強度の高いガイロープがおすすめです。
ブッシュクラフトや野営では、ロープとロープを結ぶこともある。そのため、強度の高いロープが必要となる。
下の記事では、ソロキャンプに役立つロープワークをまとめています。もやい結びや自在結びなど、基本のロープワークを解説しています。
DDタープをつかって、いろいろなタープアレンジを楽しもう。
DDタープ3m×3mでは、ピラミッド張りのほかにもさまざまなタープアレンジを楽しむことができる。
DDタープの最大の魅力は、豊富なタープアレンジを楽しめること。
タープアレンジができることで季節や気温、天候、環境など、さまざまなことに対応することができます。
テントやハンモックでは夏用と冬用で使い分けたり、ソロキャンプを行うシチュエーションによって、使い分けることが大半となる。
その点、DDタープは季節や環境に合わせてタープアレンジができることがメリットにある。
DDタープ3m×3mは重量1㎏以下と軽量なことであったり、コンパクトであったりすることもメリットにあります。
そのため、荷物量を制限したいソロキャンパーであったり、ツーリング、ブッシュクラフト、野営、バックパックキャンプ、ULキャンプなど、幅広いキャンプスタイルに適応できます。
ぜひ、DDタープのアレンジを覚えてソロキャンプを楽しみましょう。
下の記事では、DDタープをつかった”タープの張り方”を一覧にまとめています。今回紹介したタープアレンジ以外にも、DDタープの張り方はたくさんあります。ぜひ、チャレンジしてください。
【DDタープ3×3】ピラミッド張りについて、まとめ。
今回のゼロイチキャンプはDDタープ3×3をつかった、ピラミッド張りを解説しました。
ピラミッド張りはフルクローズスタイルのタープアレンジとなるため、冬や寒い季節のタープ泊におすすめです。
とくに、ピラミッド張りは、ゼロイチキャンプが紹介しているタープアレンジのなかでも、気密性が高く保温性に優れます。
またピラミッド張りは、ガイロープを使わなくても設営ができます。ペグとポールだけで設営ができるので、タープ設営がとても簡単なメリットがあります。
DDタープは日差しを避けたり雨風を防いだり、テントやシェルターとしてもマルチに使うことができます。
DDタープは重量1㎏以下と軽量なため、バックパックキャンプやツーリング、ULキャンプ、野営などにもおすすめです。
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筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
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