日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
ソロキャンプを始めたら、いつかはブッシュクラフトに挑戦したいと思いませんか?
手斧やナイフ、鉈、ノコギリをつかってシェルターやリフレクター、ポール、ペグをつくったり、フェザースティックやバトニングで薪をつくったりすることはブッシュクラフトの醍醐味。
野営やブッシュクラフトキャンプでは川や沢で水を確保したり、直火をつかった本格的なアウトドア調理をしたり、まさに、サバイバル感たっぷりの魅力があります。
ブッシュクラフトのイメージにはサバイバルであったり、技術的に難しいと思っている人が多いと思います。
しかし、結論からお話しをすると、ブッシュクラフトは皆さんの想像や見た目ほどハードルの高いものではなく、”楽しい遊び”だと思ってください。
いろいろな人がブッシュクラフトはこうあるべきと定義を述べていますが、どれが正しいかは私にも分かりません。なぜなら、ブッシュクラフトには定義が存在しないから。
ただし、ブッシュクラフトには正確な定義はありませんが、今日に至るまでの歴史や先人たちの知恵と経験により、確立された”ブッシュクラフトスタイル”があります。
ブッシュクラフトキャンプといわれるように、ブッシュクラフトそのものがキャンプスタイルになっています。
これからブッシュクラフトを始めるのであれば簡単なことから始めていき、スキルにあった道具を揃えていくことをおすすめします。
まずは、メタルマッチや火口(ほくち)を使って火起こしを楽しんだり、ナイフでフェザースティックやバトニングに挑戦したり、ロープワークを学んだりしてみてはいかがでしょうか。
ブッシュクラフトは、何よりも楽しむことが大事。ソロキャンプを快適に過ごす知恵と技術、道具を学びましょう。
この記事はJBA認定ブッシュクラフターである筆者が、監修し記事を書いています。
この記事を読んでわかること、役立つ情報とは。
- ブッシュクラフトを楽しく始めることができる。
- 画像を使った解説があるので、わかりやすく学ぶことができる。
- ブッシュクラフトに必要な道具を選ぶことができる。
- ブッシュクラフトで出来ることを紹介。
- サバイバルとブッシュクラフトの違いがわかる。
【おすすめ記事】失敗しないソロキャンプの始めかた。ソロキャンプに必要な道具やマナーについてわかりやすく解説しています。ぜひ、こちらもチェックしてください。
【初心者必見】ブッシュクラフトを解説。サバイバルとの違いとは。
ブッシュクラフトとは、自然環境における”行為と技術”のことをいいます。サバイバルとは、自然環境における”状態”のことを表します。
英語でブッシュとは”茂み”、クラフトは”工作”と訳します。ブッシュクラフトは、この2つの単語を掛け合わせた造語のことをいいます。
ブッシュクラフトとサバイバルを同じなものと思っている方もいますが、正確にはまったく異なるものである。
サバイバルは危機的状況や環境からの脱出であったり、帰還であったりするなど状態を表します。ブッシュクラフトはサバイバル技術や知恵などを、自然や森林環境で扱うことをいいます。
サバイバルは帰還を目的とした行為。ブッシュクラフトは、生活を目的とした行為や技術になります。
ソロキャンプにおけるブッシュクラフトを解説するならば、ソロキャンプという生活目的に対して自然環境にあるものを利用し、行為や技術を”楽しい遊び”に変換することではないでしょうか。
また、ブッシュクラフトではできるだけ軽量でコンパクトな道具選びが大切です。必要以上の道具を持たずに、自然にあるものを利用し”衣・食・住”に関わる、道具や環境を創作しましょう。
タープやハンモックで寝たり、ライターを使わずに火を起こしをしたり、ブッシュクラフトという楽しい遊びを始めましょう。
下の記事では、DDタープをつかった張り方やタープアレンジをまとめている最強の特集です。イラストと写真をつかい、筆者自らタープを張って解説する渾身の内容となる。
【初心者向け】ブッシュクラフトの基本道具を紹介。
ブッシュクラフトは、できるだけ軽量でコンパクトな道具がおすすめ。自然環境にあるものを代用するため、必要以上の道具は入りません。バックパックに収納できることを目的に揃えてみましょう。
ブッシュクラフトのキャンプ道具といっても、ベースはソロキャンプで使用しているギアが中心となります。ただし、刃物や火起こし道具、ロープなど、ブッシュクラフトならではの道具が必要となる。
ブッシュクラフトはナイフや手斧、鉈、ノコギリなど刃物を中心にクラフトします。また焚き火を自由自在に扱うことも、ブッシュクラフターには大切なことである。
刃物や火起こしのイメージが強いブッシュクラフトですが、ロープワークのスキルもブッシュクラフターには大切です。
一般的にブッシュクラフトの生活拠点となるベース基地にはテントやタープ、ハンモックなどを使用します。
また、多くのキャンプ場では直火が禁止されているため、焚き火台であったり焚き火シートを揃えることも必要となります。
筆者がブッシュクラフトキャンプをするときにこだわっているギアとして、バックパックや耐熱グローブは外せません。
とくに、バックパックのなかでもミリタリーバッグは機能性や耐久性、収納性、携行性などブッシュクラフトに必要な性能を完備しています。
また、耐熱グローブは刃物のケガを軽減するだけでなく、焚き火の熱に強いのでおすすめです。グローブによって、使い心地がまったく異なるため、しっかりとこだわってほしいアイテムである。
ナイフ
ブッシュクラフトでは、いちばん重要となるキャンプギアがナイフです。ナイフがあればブッシュクラフトをしたり調理をしたり、ロープや植物のツタを切断したりできる。
ブッシュクラフトで使用するナイフにはシースナイフやフォールディングナイフ、マルチツールナイフとよばれる種類があります。
またナイフを選ぶときには刃の素材や形状、大きさ、厚みなど、タング構造など、いくつかの大切なポイントがあります。
ブッシュクラフトにあった適切なナイフを選ぶことができると快適性や利便性、携行性、楽しさなど、さまざまなことが向上します。
ナイフがなければ、ブッシュクラフトは始めることができない。ナイフは良質なものを選び、メンテナンスしながら良き相棒にしよう。
間違ったナイフ選びをすると、バトニングで刃こぼれがしたり、ナイフの刃が折れたり、ケガをしたりすることもあります。
下の記事では、ブッシュクラフトやソロキャンプに最適なナイフを紹介しています。またナイフの基礎知識をどこよりも詳しく解説しています。
手斧(ハチェット)
ブッシュクラフトにおいて、ハチェット(手斧)はとても利便性の高い道具。倒木や枯れ木から薪を作ることができたり、フェザースティック、ポール、リフレクター、ペグなどをクラフトできます。
ブッシュクラフトやソロキャンプで薪を割るときに、大きな薪や広葉樹の硬い薪を使うことがあります。そんなときはナイフよりも、ハチェットとよばれる手斧がおすすめ。
また手斧はテントポールやリフレクター、ランタンポール、ポッドクレーン、ペグ、フェザースティック、チョッピングなど、さまざまなクラフトができます。
手斧は先に紹介したナイフと使うことで、さらにブッシュクラフトの利便性が向上したり、作れる物の幅が広がったりします。
手斧は斧のなかでもコンパクトで軽量なため、操作性や機能性、快適性、携行性、収納性に優れます。
フェリングアックスやスプリッティングアックスとよばれる、ハチェットより大きい斧もありますが、これからブッシュクラフトを始めるかたには、扱いが難しいのも事実です。
まずは、手斧(ハチェット)を使ってブッシュクラフトを始めてみてはいかがでしょうか。
手斧を選ぶときには種類や大きさ、重量、グリップの素材、デザインなど必要になるポイントがいくつかあります。
一般的に手斧には基準となる大きさや重量があり、操作性や快適性、携行性に深く関わりがあります。手斧はブッシュクラフトの利便性の高い道具ですので、失敗しない道具選びをしましょう。
下の記事では、ブッシュクラフトにおすすめの最強の手斧を特集しています。手斧の選び方や、おすすめのポイントなど有益な情報が盛りだくさん。
鉈(ナタ)
鉈は日本発祥の刃物で、昔から林業や狩猟など山林で働く人々に使われてきました。ブッシュクラフトやソロキャンプでは薪割りや枝払い、枝打ち、木を削るクラフトをします。また調理で使えるなど、利便性の高いキャンプ道具となる。
ブッシュクラフトでは厚みのある薪や広葉樹の硬い薪は、ナイフでバトニングするには手間が掛かります。そんなときに、耐久性のある鉈(ナタ)であれば簡単に割ることができます。
またブッシュクラフトキャンプや野営では、薪を拾い集めに行くことが必要になります。鉈は林や森の茂みのなかを、枝払いしながら軽快に進むことができるため、時間や利便性を向上できます。
鉈は斧より重量が軽いため、深い林のなかでもフットワーク良く進むことができるので、ブッシュクラフト向きの刃物といえる。
鉈は昔から林業や狩猟で使われていただけあり、機能性や携行性、収納性、耐久性を考えられた刃物となっています。
ブッシュクラフト向けの鉈を選ぶときには種類や形状、サイズ、重量など、選ぶポイントがあります。また鉈には剣鉈と腰鉈といわれる種類があり、キャンプスタイルや目的に合わせて選ぶ必要があります。
下の記事では、ブッシュクラフトやソロキャンプむけの鉈を特集しています。鉈についてわかりやすい知識や、選ぶときのポイントを解説しています。
ノコギリ
ブッシュクラフトや焚き火をするときは、木や薪を集めることから始めます。ただし、山や森のなかで使う用途にあった木を見つけることは難しい。そんなときに便利なキャンプギアがノコギリです。
本格的なブッシュクラフトキャンプや野営をするときは、キャンプ場やホームセンターで売っている薪は使用せず、自然のなかにあるものを使うことがあります。
山や森、林のなかに行くとわかりますが、木や薪を集めるときに目的や用途にあったサイズの木は、そうそうに落ちていません。
木や薪を拾い集めるときに、用途にあったサイズを見つけることは難しい。自然はそんなに甘くはありません。
そんなときに便利なキャンプギアが鋸(のこぎり)です。倒木や枯れた木から、用途にあった適切なサイズに切断することができます。
またブッシュクラフトをするときにリフレクターやポール、テーブルなど、手斧や鉈、ナイフでクラフトする前段階のサイズへ準備することが簡単にできる。
筆者はブッシュクラフトに、ノコギリは必須と考えています。必ずと言っていいほど持っていきます。
ブッシュクラフトやソロキャンプ向けのノコギリを選ぶときには、軽量でコンパクトなものが必要になります。また刃の長さやピッチは機能性や快適性、携行性に関わる重要なポイントとなる。
下の記事では、ブッシュクラフトに必要なノコギリについて、初心者向けにわかりやすく解説しています。また選ぶときのポイントや最強のノコギリを紹介しています。
テント
焚き火はブッシュクラフトやソロキャンプの楽しみであり醍醐味といっても間違いありません。しかし、焚き火の火の粉や熱によってテントに穴があいたり、ダメージを受けることがあります。
軽量で耐久性、耐水性に優れたナイロンやポリエステルを素材としたソロテントは、携行性や収納性など利便性も高く使っている方も多いはず。
しかし、ナイロンやポリエステルは熱に弱い、焚き火の火の粉で簡単に穴があいてしまいます。また焚き火のちかくで使用すると熱によってダメージを受けることがある。
筆者も新品のテントに焚き火の火の粉で、穴をあけてしまったことがあります。
焚き火の心配をすることなくテントを使うときにおすすめしたいのが、コットンやポリコットンTCを素材としたソロテントです。
またポリコットンを使ったテントの多くは、パップテントやワンポールテント、軍幕のように焚き火にぴったりの形状をしていることもメリットにあります。
下の記事では、焚き火におすすめのソロテントを特集しています。パップテントやワンポールテント、軍幕など、焚き火の火の粉や熱に強い素材のテントを厳選。
タープ
タープは日差しや紫外線から肌を保護したり、雨風を防いでくれたり、タープ泊やハンモック泊に活用できたりするなど、利便性の高いキャンプ道具です。
ソロキャンプ用のタープにはヘキサやスクエア、ウィング、ペンタ、カーサイドなどいくつかの形状があります。また素材によって機能性や快適性、携行性、耐水圧などにちがいがある。
タープを選ぶときにはキャンプスタイルや目的、移動手段に合わせて形状や素材、重量を考えることが大切となる。
タープは豊富な形状があり、張りかたをアレンジすることで無数のキャンプスタイルを楽しめる。
ブッシュクラフトは、ロープワークの技術や知識を必要とするキャンプスタイル。タープを使うことで、自然とロープワークの技術を向上できるメリットもあります。
下の記事ではブッシュクラフトに最適なタープについて、わかりやすく解説しています。また最新のブッシュクラフト用のタープを紹介しています。
ハンモック
ハンモックは軽量でコンパクトであったり、森や林などブッシュクラフトを行う環境に適したキャンプ道具です。
一般的にハンモックには、自立式と吊り下げ式ハンモックとよばれる種類があります。
ただし、ブッシュクラフトで使用するハンモックは、軽量でコンパクトな吊り下げ式となる。
吊り下げ式ハンモックは、バックパックやバイクボックスなどに収納できるほどコンパクトサイズです。
吊り下げ式ハンモックは地面が濡れていたり凹凸があったり、大きな石があったりしても、コンディションの心配がないことも魅力にある。
またハンモックを設営するときにはロープワークが必要となるため、ハンモック泊をすることでロープワークの技術が向上できることもメリットにある。
下の記事では、ブッシュクラフトにおすすめの吊り下げ式ハンモックを特集しています。夜は満点の星空を眺めながら、ハンモック泊を楽しめる。
寝袋・シュラフ
寝袋(シュラフ)はソロキャンプやブッシュクラフトでの、睡眠の質に関わるほど重要なキャンプギア。快適なブッシュクラフトキャンプを過ごすことは、寝袋次第といえるだろう。
一般的に寝袋の種類には、マミー型と封筒型といわれる2種類があります。また素材には化繊やダウンが使われている。
寝袋やシュラフを選ぶときは形状や素材、使用温度、サイズなど、いくつかのポイントが必要となる。さらに夏用や冬用、3シーズン用など、季節や気温にあわせた展開があります。
寝袋の形状や素材によって快適使用温度と限界使用温度といわれる”使用するときの温度の目安”が変わります。
筆者はソロキャンプやブッシュクラフト、登山などへ行くときに、1番こだわるキャンプギアが寝袋です。
夏や気温の高い季節は寝袋を使わなければ体温調節ができますが、冬や春先など気温の低い季節はそうはいきません。
気温や季節にあわない寝袋を使ったときほど、後悔や辛いことはありません。ソロキャンプやブッシュクラフトをいかに楽しく過ごすかは寝袋次第といえる。
寝袋は知識が必要で、奥の深いキャンプギア。だからこそ、こだわって選ぶ価値があります。
下の記事では、ブッシュクラフトに必要な寝袋・シュラフについてわかりやすく解説しています。また季節ごとにおすすめの最強の寝袋を紹介している。
キャンプマット
ブッシュクラフトではテントやタープ、ハンモック、シェルターで寝るときにキャンプマットを使います。キャンプマットは地面の凹凸や冷気、熱気などから体を守ってくれる強い味方。
ソロキャンプで使用するキャンプマットにはインフレーターマットやエアーマット、クローズドセルマットとよばれる種類があります。
キャンプマットの種類によって機能性や快適性、断熱性、携行性、収納性、設営方法など、さまざまな違いがあります。
そのため、キャンプマットを選ぶときには先述した性能や設営方法に対して、キャンプスタイルや移動手段、外気温にあわせて選ぶことが大切となる。
キャンプマットは、寝袋と同じくらい重要なキャンプギア。
キャンプマットは寝袋とあわせて適切なものを選べると、さらに快適性や機能性が向上する。
下の記事では、ソロキャンプ向けのキャンプマットを特集しています。さらに最強の寝心地のいい、キャンプマットを紹介しているので、ぜひチェックしてほしい。
ランタン
ブッシュクラフトやソロキャンプはサバイバルではありませんので、ランタンは必須のキャンプギア。
ブッシュクラフトやソロキャンプでは調理をしたり、炊事場やトイレにいくとき、テントの中など、多くのキャンプシーンでランタンを使います。
ブッシュクラフトで使用するランタンにはLEDやガス、灯油、ガソリンを燃料としたランタンがあります。
ただし、ブッシュクラフトはできるだけ荷物量を少なくすることが大切なため、できるだけ軽量でコンパクトなランタンがおすすめとなる。
ブッシュクラフトでは、ファミリーキャンプで使用するような大型で光量のあるランタンではなく、小型のランタンがおすすめ。
下の記事では、ブッシュクラフトにおすすめのランタンを解説しています。さらに燃料別にランタンを探したいかた向けに、ゼロイチキャンプでは燃料別にランタンを特集しています。
バックパック・ザック・リュック
バックパックはソロキャンプやブッシュクラフトの道具をまとめることができたり、快適に運べたりできる利便性の高いキャンプギア。とくにブッシュクラフトでは、機能的であるミリタリーバッグがおすすめとなる。
ブッシュクラフトにおいてバックパック・リュックサックはとても便利なキャンプギア。テントやバーナー、クッカー、ランタン、寝袋、衣類、食料品など、さまざまなアイテムをひとつにまとめることができます。
バックパックにキャンプギアや食料などをひとつにまとめることで、携行性や収納性、快適性など利便性を飛躍的に向上することができる。
バックパックがあれば徒歩や電車、バスを利用してソロキャンプに行くこともできます。
ブッシュクラフト用のバックパックを選ぶときには、ミリタリーバッグがおすすめです。ミリタリーバッグは機能性や耐久性、収納性、利便性に優れています。
また多くのミリタリーバッグにはMOLLEシステムとよばれる”ウェビング”が搭載されているため、アクセサリーを自由にカスタマイズできるメリットもある。
下の記事では、ブッシュクラフトやソロキャンプ向けのバックパックを特集しています。バックパックの選びかたから、おすすめのミリタリーバッグまで完全網羅となります。
焚き火台(ソロキャンプ向け)
一般的なキャンプ場では直火とよばれる、地面に”直接焚き火”をすることが、原則禁止となっていることがほとんど。そのためキャンプ場で焚き火をするときは、焚き火台はマストアイテムになります。
一般的なキャンプ場では、直火が禁止になっていることがほとんど。
直火が禁止になっている理由には、地面や芝生にダメージを与えないことが目的にあります。また一部のマナーの悪いキャンパーが直火でゴミを燃やして、放置したままにするなど問題となっています。
そのためキャンプ場で焚き火を楽しむためには、焚き火台を使う必要があります。
たびたび、キャンプやバーベキューのゴミ問題がニュースにあげられています。現場の人たちは本当に困っています。
当たり前ですがソロキャンプやアウトドアでは、焚き火とゴミの処理をすることはマナーとなります。
またソロキャンプ用の焚き火台を選ぶときには大きさや素材、携行性、収納性、調理に適しているなど、いくつかのポイントがあります。
とくにソロキャンプでは、できるだけコンパクトで軽量な道具が必要となるので、ファミリーキャンプで使うような大きな焚き火台は必要ありません。
下の記事では、ソロキャンプやブッシュクラフトを楽しむために必要な、ソロキャンプ向きの焚き火台を特集しています。
耐熱グローブ
ブッシュクラフトでナイフや手斧、鉈、ノコギリ、焚き火をするときには、耐熱グローブがおすすめ。耐熱グローブをすることで、火傷や刃物によるケガを軽減できる。
ブッシュクラフトではナイフや手斧、鉈、ノコギリをつかってクラフトしたり、焚き火で本格的なアウトドア調理したりすることがあります。
そのため、焚き火による火傷や刃物によるケガをすることがあります。しかし、耐熱グローブをすることで、ケガを未然に防いだり、軽減したりすることができる。
耐熱グローブをする場合としない場合では、火傷やケガをする確率が変わります。もちろん耐熱グローブをした方が安全です。
耐熱グローブはケガを軽減できる以外にも、調理のときに耐熱性を生かしクッカーやスキレット、ダッチオーブンなどの調理器具を直接持つことができる。
また冬や気温の低い日には、耐熱グローブがあることで手を温めることができます。まさに耐熱グローブは、ブッシュクラフトやソロキャンプに必需品といえる。
下の記事では、ソロキャンプやブッシュクラフトの必需品である耐熱グローブについて、わかりやすく解説しています。また、最新の耐熱グローブを厳選して紹介しています。
火起こし道具とは。ファイヤースターターに火吹き棒、火消し袋、薪ハサミなど。
ブッシュクラフトの焚き火って憧れますよね。ライターや着火剤を使わずに、ファイヤースターターで火口に着火させるなど、サバイバル感が満載で、だれもが一度はやってみたくなりますよね。
ブッシュクラフトで本格的な焚き火を楽しむときに必要な道具がファイヤースターターや火吹き棒、火口(ほくち)、薪ハサミ、火消し袋などが必要になります。
一般的な着火方法にはライターやマッチ、バーナー、着火剤など便利なキャンプギアを使うと思います。しかし、ブッシュクラフトで焚き火をするときは、このような便利なキャンプギアを使わずに着火を楽しんでください。
ブッシュクラフトの焚き火では、まずはライターや着火剤を使わずに火起こしを楽しんでみよう!
ファイヤースターターは別名メタルマッチとよばれ、ロッドとストライカーをつかって発火します。ファイヤースターターは燃料も入らず、雨や風、低気温下にも使うことができる最強のキャンプギア。
また火口(ほくち)は、英語でティンダーとよばれ、火口には枯葉や麻ひもをほぐしたもの、スギの皮を剥いで揉んだもの、ファットウッド、ガマの穂などをつかいます。
焚き火の火加減の調節をするときには、火吹き棒や火ばさみを使うと自由自在に火を操ることができます。また、焚き火の後処理には、火ばさみと火消し袋を使うと利便性や快適性が向上します。
下の記事では、ブッシュクラフトの火起こし道具や焚き火にあると便利な道具を紹介しています。とくにファイヤースターターと火吹き棒、薪ハサミ、火消し袋を中心に解説してます。
調理器具、カトラリー
ブッシュクラフトで調理や食事をするときにはクッカーやケトル、スキレット、飯盒、ダッチオーブン、カッティングボードなど調理器具やカトラリーが必要となります。
ブッシュクラフトに必要な調理器具やカトラリーを選ぶときには、調理の目的やキャンプスタイル、移動手段に合わせた道具を選ぶことが大切になります。
また調理器具やカトラリーを選ぶときには、できるだけ軽量でコンパクトなものを選びましょう。
車で移動するのであれば重量や大きさは問題になりませんが、ソロキャンプでは徒歩や電車など公共交通機関を利用したり、自転車やバイクで移動するかたもいます。
ブッシュクラフトでは、できるだけ軽量でコンパクトな道具を揃えることが基本。足りないものは、自然のものを使って代用しましょう。
ブッシュクラフトに使う調理器具とは。
- まな板、カッティングボード
- クッカー、ケトル
- 飯盒、ライスクッカー、メスティン
- カトラリー(スプーン、ナイフ、フォーク、箸)
- スキレット
- ダッチオーブン
- シェラカップ
下の記事では、ブッシュクラフトでの調理や食事を楽しむために必要な調理器具・カトラリーについて、わかりやすく解説しています。
クーラーボックス
ソロキャンプやブッシュクラフトをするときに、食材や飲み物を運んだり、腐らないようにするためにクーラーボックスは必需品です。
一般的にブッシュクラフトで使用するクーラーボックスには「ハードクーラー」と「ソフトクーラー」の2種類があります。
またクーラーボックスを選ぶときはキャンプスタイルや移動手段、容量、保冷力、耐久性、携行性など、ブッシュクラフトの目的にあわせて選択することが大切です。
クーラーボックスはキャンプ道具のなかでも、大きくて重量があります。ブッシュクラフトでは、できるだけ軽量でコンパクトなものがおすすめ。
ただしクーラーボックスを選ぶときには、ソロキャンプを行う宿泊日数によってサイズを選ぶ必要がある。
下の記事では、ブッシュクラフトにおすすめのハードクーラーとソフトクーラーを特集しています。。
【初心者向け】ブッシュクラフトで作れるものとは。簡単なことから始めてみよう!
ブッシュクラフトをするときには、材料となる木が必要です。まずは、木を拾い集め、ナイフや手斧、鉈、ノコギリをつかって簡単なブッシュクラフトを楽しんでみましょう。
はじめに解説したとおり、ブッシュクラフトとは自然環境における衣食住に関わる、生活を目的とした行為や技術のことをいいます。
ブッシュクラフトで作れるものにはシェルターやポール、ポットクレーン、リフレクター、ペグ、テーブル、カトラリー、薪など、さまざまなものがあります。
またブッシュクラフトをするためにはナイフや手斧、ノコギリ、鉈などの刃物をつかいます。また刃物をつかったり焚き火をしたりするときには、キャンプグローブや耐熱グローブをしましょう。
まずはブッシュクラフトを楽しい遊びと経験するために、簡単にできることから始めてみましょう。
一般的なキャンプ場でブッシュクラフトを始めるときは、市販の薪をつかっても問題ありません。ここでは、筆者が野営キャンプで行っているため、薪を拾うことから始めていきます。
楽しいあそび”ブッシュクラフト”を始めよう。
- ブッシュクラフトの始まりは、木を拾い集める。
- 斧やナイフ、ナタ、ノコギリを使って薪を作る。
- ライターを使わずに火起こしをする。
- 直火を使って、お湯を沸かしたりアウトドア調理を楽しむ。
ブッシュクラフトの始まりは、木を拾い集める。
ブッシュクラフトとは、ブッシュ(茂み)とクラフト(工作)を掛け合わせた造語。ブッシュクラフトは木を拾い集めることからスタートする。木がなければ、クラフトすることも焚き火をすることもできない。
木を拾い集めるときはクラフトするものや、焚き火に適切なサイズを計算して集めるようにしましょう。また拾い集める木や薪は、できるだけ乾燥している方がクラフトしやすく燃えやすい。
日本の山や森、林などに生えている樹木には「針葉樹」と「広葉樹」があります。針葉樹と広葉樹のいちばんの大きな違いは”硬さ”になる。
とくにブッシュクラフトをするときは、作る目的にあわせて針葉樹と広葉樹の最適化を考える必要があります。焚き火をするときにも、針葉樹と広葉樹では利便性の違いがあります。
また焚き火をすることを想定して、拾う薪や木のサイズも大小のサイズで分けておくと、着火や火起こしがスムーズにできる。
薪拾いは、針葉樹と広葉樹を見分けて拾うことが大事。焚き火をするのであれば、それぞれの特徴を理解しよう。
下の記事では、ブッシュクラフトに役立つロープワークを解説しています。ロープワークを覚えると、拾い集めた薪をまとめることができる。
下の記事では、テントやタープ、ハンモックを設営するときに役立つロープワークを解説しています。そのほかにも、ロープを木に結んだり、ロープをまとめたりするなどノウハウが満載となる。
針葉樹とは。柔らかい樹で油分が多く、燃えやすい。
針葉樹は字のごとく針のように尖った葉が多く、組織の構造がシンプルで真っすぐに伸びます。また木の特徴として、柔らかいことがあげられます。
針葉樹は空気や油分を多く含み、組織構造がシンプルに作られている。そのため、針葉樹の特徴として軽いことであったり、燃えやすいメリットがあげられます。
針葉樹は柔らかく油分を多く含むので、焚き火におすすめです。とくに、着火や火起こしに最適の樹木となるため、フェザースティックやバトニングなどのブッシュクラフトにおすすめ。
針葉樹は柔らかく油分が多いので、焚き火向き。とくに着火や、火起こしにおすすめです。
針葉樹を使ってブッシュクラフトをするのであれば、バトニングで薪を割ったり、フェザースティックをつくったりできます。
針葉樹はリフレクターやポール、ポッドクレーン、ペグ、箸、スプーンなど、さまざまな物をブッシュクラフトして楽しめます。
ただし、針葉樹は空気と油分を多く含み軽いため、燃焼時間が短いことがデメリットにあげられることがあります。
焚き火の燃焼時間を伸ばすには、次に解説する広葉樹がおすすめ。
針葉樹は英語で「Soft Wood」とよばれる。名前のとおり、樹が柔らかいことがわかります。
代表的な針葉樹とは。
- スギ
- ヒノキ
- アカマツ
- イチョウ
広葉樹とは。とても硬く重い樹ではあるが、焚き火の燃焼時間が長い。
広葉樹は平べったい葉が特徴的で、組織の構造が複雑で細胞が多い。そのため空気が少なく重量があり、樹が硬い特徴があります。広葉樹は英語で「Hard Wood」とよばれています。
広葉樹は組織構造が複雑で空気が少ないため、針葉樹と比較すると重く硬い樹となる。そのため着火や燃えにくいことがありますが、いちど燃えてしまうと、燃焼時間の長いメリットがあります。
また、広葉樹でブッシュクラフトをするときは、注意が必要となります。とくにナイフを使ったバトニングやチョッピングでは、ナイフの刃がチップしたり折れることもあります。
広葉樹をつかったブッシュクラフトの代表的なものといえば、上の写真にある”ククサ”があります。
樹の密度が高く、硬く、重い広葉樹はククサづくりに最適です。なかでも、白樺(シラカバ)の瘤(こぶ)からクラフトされたククサは高級品。
上の写真にありますスコップと箸は、筆者が広葉樹をつかってクラフトしました。
不格好なスコップではありますが、今ではブッシュクラフトや野営キャンプに欠かすことのできない道具になっています。
広葉樹でブッシュクラフトした道具は、メンテナンスしながら長く愛用することができます。
広葉樹は先述したとおり、焚き火の燃焼時間が長いこともメリットにあります。
焚き火の火が安定してきたら広葉樹の太く大きい薪を入れ、さらに焚き火を安定させることもおすすめです。
焚き火が安定するまでは針葉樹を使い、火が安定したあとは、火持ちのいい広葉樹をつかうとベスト。長い時間、焚き火を楽しめる。
広葉樹はとても硬く、重量のある樹木。薪割りをするときには、手斧やタガネ、鉈、ノコギリなどを使うことをおすすめする。
代表的な広葉樹とは。
- ブナ
- ケヤキ
- クヌギ
- ナラ
- サクラ
- シラカバ
効率よく焚き火をするために必要なこと。何事も準備が大事。
木を拾い集めることができたら、焚き火をするためにサイズの異なる薪をクラフトし準備します。
ブッシュクラフトで焚き火をするとき、はじめにすることが火口(ほくち)や焚き付けに着火することです。
ただし、火起こしをするには先述した広葉樹や、大きい薪などに着火をすることはとても難易度が高い。
そのため、火起こしをするときには火口(ほくち)となる枯葉や麻ヒモをほどいたもの、スギの皮をほぐしたもの、フェザースティック、ファットウッド、チャークロスなどを準備します。
火口の定番である麻紐をほどいたものは、セリアなど百均で購入することもできる。
着火をしたあとにくべる薪は、4サイズに分けて準備するのがベスト。
準備する薪は、①小枝や②鉛筆くらいの太さの枝、③直径3~5㎝ほどの薪、最後に④燃焼時間の長い太さのある薪、または広葉樹がベストとなる。
焚き火は、火を成長させていく楽しさがあります。まずは小枝から燃やし、最後は太く燃焼時間の長い薪を燃やす。
焚き火に準備する薪のサイズとは。
- 小枝
- 鉛筆くらいの太さの枝や薪
- 直径3~5㎝ほどの薪
- 燃焼時間の長い太さのある薪(直径5cm以上)、広葉樹がベスト
ナイフや手斧、鉈、ノコギリを使って焚き火に最適な薪をつくる。
ブッシュクラフトで焚き火用の薪をつくるときにはナイフや手斧、鉈、ノコギリなどの刃物が便利です。
ブッシュクラフトで必要な刃物であるナイフや手斧、鉈、ノコギリの使いかたを説明していきます。ここですべての解説をするには長くなりすぎてしまうため、ポイントを押さえた説明をします。
また、上のYouTubeでは筆者が刃物をつかってブッシュクラフトをしているので、実践的な使いかたはこちらも参考にしてください。
薪を作るために必要な道具とは。
- 鋸(ノコギリ)
- 手斧(ハチェット)
- 鉈(ナタ)
- ナイフ
鋸(ノコギリ)の使いかた。
手斧や鉈で割れないような大きさや、長さのある木を切断するときに鋸(ノコギリ)は便利。また均一の長さに切断することができるので、薪をくべやすいサイズに揃えることもできる。
森や林、山など自然のなかに入ると、手斧や鉈で割ると時間のかかるような大きさや、長さの樹木がたくさんあります。
また本格的な野営地では、焚き火に最適なサイズの薪を探すのに苦労することがあります。このような場合は長さのある木を切断することが最適となるため、ノコギリがあると利便性が向上します。
ブッシュクラフトをするときに木や枝の、ある一定の部分だけが欲しい場合などもある。
そんなときに、重宝するキャンプ道具がノコギリです。
ナイフや手斧、鉈では切断できないような樹木に対してノコギリは便利。
下の写真は、筆者が野営地で木を拾い集めているところ。この過酷な環境で、木や薪を探すのがいかに大変なことがわかってほしい。
ブッシュクラフトをする上で、ノコギリほど効率的なキャンプ道具はない。
キャンプ場やホームセンターで広葉樹の薪しか手に入らなかったとしても、ノコギリで切断し燃えやすいサイズにクラフトすることもできる。
また、ノコギリは木を均一の長さにすることができるのでリフレクターやテーブル、ポールなどをクラフトするのに便利である。
ブッシュクラフトは環境にあわせて、自然にあるもので創意工夫していくしかない。
ブッシュクラフトでは、折りたたみのできるコンパクトなノコギリがおすすめ。機能的で携行性、収納性に優れています。
下の記事では、軽量でコンパクトなノコギリの『シルキー/ゴムボーイ』を特集しています。
手斧(ハチェット・ハンドアックス)
紹介する道具のなかで、いちばんパワーのある道具が手斧(ハチェット)です。初心者の方には、手軽で扱いやすく、携行性に優れた手斧がおすすめ。
手斧は倒木や立ち枯れた木からクラフトするための木を割ったり、ノコギリで切断した木を焚き火のしやすいサイズの薪に割ったりするときに便利です。
手斧はバックパックに装備できるほどコンパクトサイズなので、携行性と収納性に優れています。また森や林のなかでも、持ち歩きやすいこともメリットにある。
サイズの大きい両手斧は扱いも難しくケガの危険もあるため、まずは手斧をつかってブッシュクラフトを始めてみましょう。
手斧をつかった薪割りは、ノコギリで切り出した直径10㎝~15㎝ほどの薪を割ったり、ナイフで割ることのできない広葉樹の硬い薪を割ったりできる。
一般的に手斧を使って薪を割る方法には、立った状態で割る”スタンディングポジション”と低い姿勢で行うシッティングポジションがあります。
手斧のポジショニングを使い分ける例として、筆者は広葉樹の硬く厚い薪(10㎝以上)を割る場合はスタンディングポジションで行います。
針葉樹や厚み10㎝以下の広葉樹を割る場合はシッティングポジションで行うなど、樹木の種類や薪の厚み、環境によって適切な薪割り方法を選びます。
手斧(ハチェット)は薪を割ることだけではなくペグやポール、リフレクター、ポッドクレーンなど、多くのものをクラフトできる。
また手斧はペグやポールを地面に打ち込むときに、上の写真のように刃の反対側をハンマーとして使うことができます。
手斧は薪割りだけでなく、ハンマーとしてつかうことができる利便性の高いキャンプ道具です。
鉈(ナタ)
ブッシュクラフトで鉈(ナタ)があれば、ナイフで割ることのできない大きさの木を割ることができます。薪割りをするのであれば、刃の形状は両刃の「腰鉈」がおすすめです。
鉈(ナタ)は、ナイフより刃の長さや厚みがあるので、ナイフで割ることのできない木をバトニングや打ち込みで細く割ることができます。
また、倒木や枯れ木から枝払いすることができるので、焚き火につかう枝や薪を比較的簡単に集めることができる。
そのほかにも、深い林や森を歩くときに鉈の長い刃を利用して、枝払いしながら進むことができるので野営やフットワーク良くブッシュクラフトを楽しむのに最適。
鉈(ナタ)は手斧より軽いので、携行性や収納性に優れている。荷物を軽量にし、身軽にするのであれば鉈がおすすめ。
ノコギリで切り出した薪を、さらに小さくするのに便利な道具が鉈です。
鉈はナイフよりも太い木を割ることができるといっても、広葉樹の節や地面に刃先をぶつけるとチップ(欠ける)しますので、扱いには注意が必要です。
また鉈を含む刃物を扱うときは刃が欠けたり、折れたりするとケガをする危険があります。
厚手のグローブを着用することでケガのリスクを軽減できるメリットがある。
ナイフ
ブッシュクラフトをするのであれば、ナイフは必需品となる。木をつかってクラフトしたり調理をしたり、植物やツタを切ったりできる。
これまでにノコギリや手斧、鉈で小さくした木や薪を、ナイフでバトニングし着火のしやすいサイズの薪にします。また炊き付けに便利な、フェザースティックをクラフトすることもおすすめです。
アウトドアナイフを使ってバトニングするときは、フルタング構造のナイフがおすすめ。ハーフタングやナロータング構造でも可能ではありますが、ナイフの刃が折れたりしてケガをすることもある。
耐久性のあるフルタングナイフといっても、バトニングをするときは、節を避けましょう。刃がチップしたり折れることもある。
下の記事では、バトニングに最適なフルタングナイフを特集しています。ブッシュクラフトしたり、薪割りをするのであればフルタングナイフがおすすめ。
アウトドア用のナイフは、炊きつけ用のフェザースティックをクラフトするのに最適です。
季節やキャンプシーンによっては、枯葉や燃えやすい火口がないこともある。また雨によって、火口が濡れていることもあります。
火口となる枯葉やスギの皮などが濡れて使えない状況にも、木や薪の中心は乾いていることもある。そんなときにフェザースティックを作る技術があれば、火を起こすことができる。
フェザースティックは、ナイフの扱いを上達するのにとてもいい練習となります。針葉樹が柔らかく作りやすいので、おすすめです。
アウトドア用のナイフでペグやポッドクレーン、箸、スプーン、ナイフなど、さまざまなものをブッシュクラフトできる。
またテントやタープの設営にガイロープがない状況だとしても、ナイフで植物のツタを切断し応用することだって可能である。
ナイフがあれば、どんな過酷な状況でも楽しむことができる。ブッシュクラフトは知恵と技術を試す最高の環境である。
【ブッシュクラフト】ライターや着火剤を使わずに、火起こしを楽しもう。
ブッシュクラフトで薪の準備ができたら、ライターや着火剤を使わないで火起こしを楽しみましょう。
焚き火はブッシュクラフトやソロキャンプの醍醐味です。
焚き火は暖をとったり明かりを灯したり、調理をしたりできる最強のエンターテインメント。
一般的なソロキャンプでは火起こしにライターやマッチ、バーナー、着火剤など、便利な道具を使いますが、ブッシュクラフトはメタルマッチやできるだけ自然のものを代用します。
一般的なソロキャンプとブッシュクラフトでは、着火方法が異なります。
一般的にブッシュクラフトで焚き火をするときには、メタルマッチやファイヤースターターとよばれる発火器具が使われます。
また、火口(ほくち)とよばれるものをつかって着火を楽しみます。
ファイヤースターターでの着火はソロキャンプ以外にも、災害時や緊急時に役立つ。
ブッシュクラフトの焚き火に用意するもの。
- フェザースティック
- 火口(ほくち)
- ファイヤースターター
- 枯葉、落ち葉
- 薪(大小4サイズ)
- 焚き火台(※今回は直火なので、使いません。)
フェザースティック
フェザースティックとはナイフや手斧、鉈を使用し小枝や薪を薄く削る技術のことをいいます。フェザースティックはできあがった見た目が、鳥の羽毛に似ていることから名付けられました。
フェザースティックは焚き火をする際、焚き付けや火口(ほくち)として着火に使います。
火口(ほくち)とは、マッチやファイヤースターター(メタルマッチ)など、発火器具の火種を”ちいさな炎”にするための素材のことをいいます。
焚き付けとは、火口の炎をさらに大きな火へと成長させるためのものをいいます。
焚き付けには枯葉やスギの皮をほぐしたもの、フェザースティック、ファットウッド、チャークロスなど、さまざまなものがあります。
フェザースティックをするときは硬い広葉樹よりも、やわらかい針葉樹がおすすめ。
針葉樹は組織の構造がシンプルで真っすぐに伸びる性質があり、フェザースティックを作りやすいメリットがあります。
フェザースティックは、火口にも焚き付けにもなる万能性が魅力。フェザースティックは、ナイフの基本扱いの練習になります。
広葉樹でもフェザースティックは作れますが、初心者にはハードルが少し高い。まずは、針葉樹で鍛錬を積もう!
ファイヤースターターを使って、火口に着火しよう。
火口(ほくち)には、麻紐をほどいたものや枯葉、スギの枯葉など、燃えやすいものを使います。季節によっては麻紐の代わりにススキやガマの穂など、自然にあるものを火口に応用できる。
ファイヤースターターのロッド素材にはマグネシウムとフェロセリウムが使われています。
フェロセリウムは引火温度が低く扱いやすいので、初心者におすすめです。
はじめのうちはファイヤースターターやメタルマッチの扱いに慣れず難しいと思いますが、コツを掴むと簡単に火花の操作ができるようになります。
フェロセリウムの発火温度は、約3000度の高温に達する。
ファイヤースターターで火口に着火ができたら、慌てないことが1番のポイントです。
着火の失敗で多いことが、火が消えないように慌てて枯葉や枝を投入してしまうこと。
着火した火口を覆うように枯葉や枝、フェザースティックを被せてしまうと、燃焼するために必要な空気が行きわたらなくなります。
効率よく燃焼させるためには、空気の循環が必要となる。
焚き火をするときは火を成長させる、育てるようなイメージを持つことが大切。
火口や小枝がうまく燃え始めたら、火に安定感が生まれます。
つぎに鉛筆くらいの薪を投入し、さらに火が大きく成長したら直径3㎝~5㎝ほどの薪を投入しましょう。
ここまでくると焚き火は完全に安定しているので、5㎝以上の大きい薪を投入したり、好みの火加減で焚き火を楽しみましょう。
焚き火でいちばん大事なポイントは、焚き付けへの着火。ここをクリアすれば、あとはスムーズに進む。
下の記事では、焚き火におすすめの最強の道具であるファイヤースターターを特集しています。
【ブッシュクラフト】直火を使って、アウトドア調理を楽しむ。
ブッシュクラフトやソロキャンプの楽しみとひとつに、アウトドア調理があげられます。ブッシュクラフトして薪を作り、ライターや着火剤を使わずに焚き火ができたら、直火を使った調理を楽しみましょう。
筆者は、直火をつかってケトルでお湯を沸かし、持参したこだわりのコーヒー豆をミル挽きして味わいます。
ソロキャンプやブッシュクラフトのなかで、いちばんリラックスができ、大好きな時間です。
夜は、鋳鉄製のフライパンでステーキを焼いたり、シェラカップを使ってアヒージョを作ったりするなど、本格的なアウトドア調理を楽しみます。
冬や寒い日には、熱燗やお湯割りをするなど、自由に楽しめることが焚き火の魅力でもあります。
夏は、焚き火による煙で防虫対策にもなります。年間を通して楽しむことができるのもメリット。
筆者のブッシュクラフトにおすすめのフライパンはタキビズム フライパンディッシュ(小)。鉄素材ですが直径16㎝(重量265g)とコンパクトで軽量。
スキレットやダッチオーブンをつかった本格的なアウトドアは魅力的ですが、移動手段によっては重量と携行性にあわないこともあります。
しかし、このタキビズムのフライパンディッシュ小は、鉄素材でありながら携行性と収納性に優れており、鉄の特性である熱伝導率や蓄熱性があり、素材の旨味を凝縮することができます。
フライパンディッシュはフライパンとして使うことができ、調理後はお皿としてそのまま使えるので便利。
下の記事では【タキビズム】フライパンディッシュを筆者が実際に使用したレビュー記事になります。ソロキャンプに最適なサイズを知りたい方は、ぜひチェックしてほしい。
ブッシュクラフトができる場所とは。直火ができるソロサイトがおすすめ。
ブッシュクラフトを始めるのであれば、まずは、直火ができるキャンプ場がおすすめ。昨今のソロキャンプの流行にともない、ソロキャンプ専用の区画サイトも豊富にあり直火ができるキャンプ場もある。
まずは、ソロキャンプサイトや野営区画でブッシュクラフトを始めてみましょう。
直火ができないとしても、焚き火台を持参すれば焚き火はできますし、ブッシュクラフトは木があれば楽しむことができます。
サバイバル感のある直火は魅力的ですが、型にハマらない楽しみ方ができるのも、ブッシュクラフトの良いところ。
慣れてきたら、野営区画サイトがおすすめ。本格的な林や森のなかでブッシュクラフトを楽しむことができる。
野営区画サイトはキャンプ場によっては、直火ができるとこもあります。また、整地されていないので、他のサイトより価格が安いことも魅力。
一般的に日本の山や森、林は、国や民間の所有者がいます。そのため、野営やソロキャンプをする場合、所有者の許可が必要になります。ルールとマナーを守り、安全に楽しみましょう。
下の記事では、関東地方で直火のできる野営キャンプ場をまとめています。都心からもアクセスしやすい野営地や、オープンしたばかりの最新キャンプ場まで特集しています。
まとめ
ブッシュクラフトは、自然環境で生活をするための知恵と技術。
利便性の高いキャンプ道具を使った快適なソロキャンプも良いけど、薪拾いやバトニングしたり、火起こしをしたり、すべてのことを頭と体を使いながらやることが、ブッシュクラフトの魅力のひとつ。
斧や鉈、ノコギリ、ナイフを使って、まずは、簡単なブッシュクラフトを楽しんでみてはいかがでしょうか。
すべてのことに集中し夢中になることで、自然と一体となる感覚を味わうことができます。
ゼロイチキャンプでは、InstagramとYouTubeを配信しています。
インスタグラムではブログやYouTubeの最新情報を受けとることができたり、ブログやYouTubeの裏側を発信しています。
YouTubeでは筆者が挑戦するソロキャンプやブッシュクラフト、登山、釣りなど、本気のアウトドアを身近に感じることができる内容となっています。
筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
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