日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
お盆休みを利用して、さらには日本の沿岸に迫りくる台風から逃げるように東京から北上し、真夏のタープ泊を楽しんできました。
今回、ブッシュクラフトキャンプを行った場所は、茨城県高萩市にあるBush & Lakeになります。
ここの野営キャンプ場は、ブッシュクラフトの道具で有名なBush Craft inc.(ブッシュクラフト株式会社)によって運営されています。
筆者はブッシュクラフトインクが協会をつとめる、日本ブッシュクラフト協会の認定ブッシュクラフターです。
ブッシュ&レイクでは、フィールドで直火の焚き火が可能であったり、生木を切断してクラフトを楽しめたりするなど『ガチのブッシュクラフト』を堪能できる野営キャンプ場になります。
いろいろありすぎて、濃厚なブッシュクラフトキャンプでした。有益な情報も満載なので、ぜひ、最後までお付き合いください。
この記事を読んでわかること、役立つ情報。
- ブッシュ&レイクinはぎビレッジについて、画像でわかりやすい解説がある。
- ソロキャンプやブッシュクラフトの、有益な情報が満載。
- 夏のタープ泊に関心のあるかたに、おすすめ。
- ソロキャンプやブッシュクラフトの楽しみかたを紹介。
- 直火による焚き火の方法や、ただしい後始末の方法を解説しています。
下の記事では、JBA認定ブッシュクラフターである筆者が監修する『今から始めるブッシュクラフト』を解説しています。
ブッシュ&レイクの基本情報
ブッシュ&レイクは、地上だけで東京ドームを3個分の敷地面積を有する『ガチのブッシュクラフト』を堪能できるキャンプ場。
フィールドでは、好きな場所にお好みのスタイルでキャンプを楽しむことができる。また、1人あたり25㎡以内という広大なスペースでサイト設計ができることも魅力のひとつ。
ブッシュ&レイクのフィールドは湖や小川、山、森など、まさにブッシュクラフトを楽しむためにあるといっても間違いではありません。全力で体と脳をつかって戦ってほしい。
直火の焚き火OK、生木のクラフトOK、釣りも楽しめる!
ブッシュ&レイクへマイカーやバイクで行く場合は、常磐自動車道の高萩インターチェンジを下りて約15分。または、最寄り駅(JR高萩駅)よりタクシーで行くことも可能。
電車とタクシーで行くこともできるので、バックパックやULスタイルなど、幅広いキャンプスタイルを楽しむことができる。
下の記事では、関東地方で直火のできる野営キャンプ場をまとめています。都心からもアクセスしやすい野営地や、オープンしたばかりの最新キャンプ場まで特集しています。
基本情報
基本情報 | ブッシュ&レイク in はぎビレッジ |
休業日 | 毎週月曜日・火曜日は定休日 |
チェックイン | ご宿泊 13時~ 日帰り 11時~ |
チェックアウト | ご宿泊 翌10時 日帰り 16時 |
住所 | 〒318-0101 茨城県高萩市大字横川1393-1 |
電話 | 0293-24-2331(平日9時~17時) |
予約方法 | ブッシュ&レイク 公式予約ページはこちら |
ご予約のキャンセル(ご予約日変更)について | 公式ホームページをご確認ください。公式HPはこちら |
施設 | トイレ ※キャンプ場内のトイレは使い捨てトイレ袋が必要 |
備考 | 持ち物チェック ・火消し袋 ・消火用水(1リットル) ・使い捨てトイレ袋 ・グローブ ※ お持ち頂けない場合は現地購入も可能です。 |
料金
ご予約について | ・ブッシュ&レイク 宿泊キャンプ予約 ・ブッシュ&レイク 日帰りキャンプ予約 (ご宿泊予定日の3日前までのご予約が可能です。) |
ご利用料金・お支払いについて | 毎週月曜日・火曜日は定休日となります。(ご予約頂けません。) ご利用料金は事前ご決済となります。 ご決済はクレジットカードのみご利用可能です。 宿泊利用は基本料金 2,000円~(お1人様1泊)となります。 日帰り利用は基本料金1,000円~(お1人様)となります。 (曜日やシーズンで異なります。) |
駐車場について | 駐車場は有料です。 お車の場合 宿泊 1泊1台 1,000円、日帰り 1日1台 1,000円 2輪車(自転車以外・原付含む)の場合 宿泊 1泊1台 500円、日帰り 1日1台 500円 ご予約制となります。 駐車料金は現地でのご清算となります。 |
区画 | お1人様 5m×5m(25㎡)の区画となります。 |
お支払方法 | お支払いは、クレジットカード決済(ご予約時)のみとなります。 |
予約の変更やキャンセル料金については、こちらの公式サイトを参照ください。予約の変更やキャンセルのタイミングによって金額が発生することがあります。
予約方法
ブッシュ&レイクの予約方法は、こちらの公式予約サイトからすることができます。また、ご宿泊予定日の3日前までのご予約が可能となっています。
MAP
ブッシュ&レイクへマイカーやバイクで行く場合は、常磐自動車道の高萩インターチェンジを下りて約15分ですので、アクセス良好となります。
または、最寄り駅(JR高萩駅)よりタクシーで行くことも可能です。ただし、路線バス等の公共交通機関はないので、ご注意ください。
ブッシュ&レイクは東京方面からでも、仙台方面から来られるかたにもアクセスしやすいキャンプ場となっています。
- 東京方面の場合:霞が関から約2時間30分
- 仙台方面の場合:仙台駅から約2時間40分
高萩インターチェンジを下りてからは、穏やかな雰囲気をドライブすることができ、小山ダムに向かう山道はおもいっきり自然を堪能することができます。
小山ダムにカフェや写真スポットなどがあるので、キャンプ以外にもおすすめです。
いざ、ブッシュ&レイクの受付へ向かいます。
ブッシュ&レイクinはぎビレッジへ車で行く場合、東京方面から向かうときは、常磐自動車道の高萩インターチェンジを下りて小山ダムまで、およそ15分です。
ブッシュ&レイクinはぎビレッジには、小山ダム堰堤(えんてい)を通行する必要があるため、上の画像にある『小山ダム』の表記が見えましたら、そこを左折してください。
小山(こやま)ダムと読みます。
出典:ブッシュ&レイク
小山ダムの表記を左折すると、すぐに「通行止め」の看板と南京錠が2つされた車止めポールがありますので、そこの前で車を停車してください。
キャンプの予約をしたかたには、南京錠の番号をおしえてもらえるので、鍵を開けてから車で通ることができます。
一瞬、通行止めの看板に驚きますが、ブッシュ&レイクご利用の方は通行可と記載があるので、安心してください。
ちなみに筆者は、前日に電話予約だったため南京錠の番号を知りませんでしたが、写真の右側に大きな旗が掛かっており、そこにキャンプ場への連絡先の記載があったので無事に番号を教えていただきました。
本来であれば、事前に南京錠の番号を教えていただけたはずなんですが、前日の電話予約が『たかはぎキャンピングパーク』という、Bush Craft inc.がもうひとつ運営しているキャンプ場の予約になっていたらしい。
しかも、その日ですが、ブッシュ&レイクに予約をされているかたがいないにも関わらず、筆者ひとりのために、たかはぎキャンピングパークからスタッフの方が受付に来てくれました。
ブッシュクラフト株式会社のご対応に、とても感謝しております。有難うございました。
同じ高萩市内ではありますが、たかはぎキャンピングパークからブッシュ&レイクまでは、車で約30分の距離です。
出典:ブッシュ&レイク
小山ダムからブッシュ&レイクまでは、車でおよそ2キロの距離があります。
小山ダムの堰堤(えんてい)を通過すると、車1台しか通ることができないほど狭い道を進んでいきます。夏だったこともありますが、道路脇の木や草などは野生のように育っているため、車にガンガン当たってきます。
仮に対向車が来たとしても、途中にいくつか対向車を避けるための”待避所”があるので、ご安心ください。
夏場は、横幅の広い車や新車はおすすめしません。ブッシュクラフトをしに行くわけですから、割り切ることも必要かと…
下の記事では、ブッシュクラフトにおすすめのフルタングナイフを特集しています。フルタングナイフは最強の剛性を持つナイフとなる。
受付をする。
およそ2キロの狭い道を進むと、左手に白いテントが現れます。ここが、ブッシュ&レイクの管理棟(受付)になります。
広い駐車場があるため、ここに車を停車して受付をします。
さすが、ブッシュクラフト専門のキャンプ場だけあって、受付も手作り感満載のテントです。映画プラトーンにでてきそうな趣きのあるテントは、ぜひみてほしい。
ほんとに余談になりますが、テントに入ったら野ネズミが走り回っていました。そう、ブッシュクラフトを堪能しにきてるので、環境に慣れることが大事。
テントのなかは室温50℃は超えていたと思います(汗)スタッフのかたと2人で、尋常ではない汗をかきながら受付をしました。
永遠に細い道を2キロほど進むため不安になりますが(苦笑)道を信じて進んでください。
デキますライセンスを受講する。
ブッシュ&レイクで直火と生木をクラフトするためには、プラチナ会員もしくわゴールド会員になる必要があります。
今回、筆者はゴールド会員「デキますライセンス」の講習を受けました。こちらの講習は、ブッシュ&レイク受付にて15分~20分程度の講習で取得することができます。
講習内容は、直火をするための地面の掘り方や安全な火の消し方、炭や灰の処理方法、生木を切断するためのルールや、正しい剪定(せんてい)などについて学びました。
デキますライセンスの講習は、とても勉強になります。ブッシュクラフトをするのであれば、ぜひ、受けていただきたい。おすすめ!
ブッシュ&レイクは、日本ブッシュクラフト協会(JBA)が運営しているので、下記のJBA認定ブッシュクラフターの資格があれば、無料で直火や生木の切断ができます。
プラチナ会員:認定ブッシュクラフター「火おこしベーシック」、「クラフトベーシック」保持 | 有効な認定証をお持ちの会員様は無料で直火可能、また生木の切断を可能。 |
ゴールド会員:デキますライセンス「直火」、「剪定」を保持 | 1年以内に発行された修了証をお持ちであれば、直火&生木の切断を可能。 |
筆者は、JBA認定ブッシュクラフターの資格を保持しています。
デキますライセンス&お得な情報。
ちなみに、デキますライセンスを取得すると、焚き火をしたあとに灰や炭を入れるための「火消し袋」を無料で借りることができます。
デキますライセンスがないかたは、火消し袋を持参する必要がありますのでご注意ください。
ブッシュ&レイクではキャンプをするときに、火消し袋のほかにもグローブ、使い捨てトイレ、消火用水(1リットル)が必要になります。
使い捨てトイレは、受付で1個¥100円で購入できます。水はフィールドに川があるので、携帯用のウォーターバッグを持参すると便利。
実際にフィールドで生木を剪定(せんてい)するときには、写真のようなツールを使います。
生木を剪定する基準としては、成人男性の腰くらいを目安に、それより高い場所を切ること。また、その際に木の太さがツールの幅よりも太い木に限ります。
そのほかにも、枝を剪定するときに、木や環境に配慮した切断方法をレクチャーしていただいたり、焚き火後の穴埋め方法など、ブッシュクラフトに特化したキャンプ場ならではの講習を受けることができました。
ここでもう少し、深い知識を書きたいのですが、ネタバレになってしまうので興味のあるかたは、ぜひ、受講してください。
下の記事では、ソロキャンプ向けの3シーズン用(春・夏・秋)の寝袋・シュラフを特集しています。
いざ、ガチのブッシュクラフト!広大なフィールドへ。
出典:ブッシュ&レイク
無事に”デキますライセンス”を取得することができたので、真夏のタープ泊を楽しみに広大なフィールドへ向かいます。
講習後にスタッフの方に、おすすめのキャンプポイントを教えていただいたので、まずはそこへ向かいたいと思います。
そう、このとき思い出したのですが、この東京ドーム3個分の敷地面積を誇るフィールドには、筆者ひとりだけということ(ワクワク)
フィールドの山に入ってすぐに、スマホの電波が圏外になりました。ちなみにauです。
ですので、スマホで上の画像にある、公式HPの地図をみれなかったことは困りましたね。
講習のときスタッフの方に聞けばよかったのですが、手で持ち歩ける場内マップはあったのでしょうか?
ないとするならば、A4ペライチでいいのでほしい。なにせ、東京ドーム3個分の広さの山や森を歩かなければならないので。
フィールドまでは、整備された道で安心です。
ただし、マップがなくても歩きやすいようにフィールドは整備されていますので、ご安心ください。
立て札もありますので、道は覚えやすいフィールドづくりになっています。
万が一ですが、道に迷っても場内を一周すれば、元にいた場所に来れるので安心です。
フィールドはサバイバル感満載かと思っていましたが、足元は歩きやすいように整備されていたので、初心者や女性にも安心です。
管理棟(受付)から10分ほど歩いてくると、緑の美しい森や小川のせせらぎ、野鳥の声、セミの鳴き声など、大自然を体いっぱいに感じることができます。
壮大な景色とハードな環境、まさにブッシュクラフトをしにきたといった感じです。
正直、自分のテクニックでは厳しいと感じながらも、思う存分たのしんでやろうといった気持ちにさせてくれるフィールドです。
この手つかずの大自然のなか、直火や生木を切断できるキャンプ場ほかにはない。まさに、ブッシュクラフトには最高である。
下の記事では、ブッシュクラフトに最強のノコギリを特集しています。生木や薪の切断には、アウトドア用ノコギリがおすすめです。
小川の流れる、最高のロケーションでタープ泊。
スタッフの方におすすめいただいた、小川の流れるポイントに到着しました。
前日に雨が降ったためフィールド全体が濡れていますが、この小川のポイントは地面が砂地になっているという情報をいただきました。
砂地にすこし水気が残っていますが、林間は泥にちかい状態でしたので良い感じです。
今回のソロキャンプの目的である、タープを設営したいと思います。
使用するのはDDタープ(ジェットブラック)3m×3m。さらに、虫が多い季節なのでインナーメッシュで快適に眠りたいと思います。
ソロキャンプでタープを使う場合ですが、3m×3m~4m×4mサイズくらいが基本となります。
その理由には、設営や撤収のしやすさであったり、持ち運ぶときの軽量性や収納性などを鑑みると、ソロキャンプに最適と考えられるからです。
タープは設営も簡単で、環境にあわせたタープアレンジができることも魅力。ブッシュクラフト初心者にもおすすめです。
下の記事では、ソロキャンプにおすすめのDDタープをレビューしています。ソロキャンプ用のDDタープを知りたい方におすすめです。
スズメバチ・アブ・ブヨに注意!
タープ設営中から困っていたのですが、夏ということもあり、スズメバチとアブの数が多く問題でした。
失敗したなと思ったのですが、タープが黒で着ているTシャツも黒。スズメバチは黒い服に襲ってきやすい習性があります。その理由は天敵である、熊の毛色と勘違いするみたいです。
ただし、一説によるとアジア圏を主な生息域とするスズメバチは、黒目や黒髪が特徴的なアジア人にも攻撃性があるといわれています。
筆者は登山もするので、スズメバチの扱いにはすこし慣れています。
彼らのような人を襲う虫に対しては、手で払ったりせず、その場を離れることで飛んでいきます。
スズメバチは、自分たちのテリトリーに侵入したり攻撃されることで、襲ってきます。
スズメバチは、秋になると攻撃性が強くなります。これは次の女王蜂が誕生するため、守る意味合いで攻撃が増すといわれています。
スズメバチは問題なかったのですが、兎にも角にもアブがひどかった。山のなかの移動やタープ設営で汗をびっしょりとかいたこともあり、匂いにつられて大量に寄ってきます。
あとで調べたことですが、アブも黒や紺といった服に寄りつきやすく、とくに匂いに敏感で”お酒”や”柔軟剤”の香りに寄りつく傾向があるらしいです。
アブに刺されたことがある人なら分かっていただけるが、とにかく痛みがひどく、のちのち痒みが酷いんですよね。ちなみにアブも蚊と同じで、人間の血を吸います。
ただし、アブの場合は刺すというよりも、皮膚を嚙みちぎるという表現がちかく、そこから流れでた血を長い時間をかけて吸いつづけます。
この危険なアブが、常に4~5匹くらい筆者のまわりにいたわけですよ。
問題発生。火起こしができない。
しかも、このアブたち、手で払いのけてもキリがないし、蚊取り線香も虫よけスプレーをしても効果がないとくる。
こちらも頭にくるので、焚き火をすることにしたのですが、よりによってフィールドに落ちている枯れ木や枝が、雨の影響ですべて濡れているのです。
迫りくるアブを何度も払いのけながら、フェザースティックを試したり、持っていた麻ひもを燃やしたり、乾いてそうな小枝を集めて火起こしを試みましたが、筆者のテクニックでは無理でした。
このクソ暑いなか長袖シャツを着て薪拾いに走り、火起こしをしたので、熱中症ギリギリです。
このアブ問題のせいで、すべてが裏目にでています。濡れた環境での火起こしは、良い宿題ができましたね。
下の記事では、焚き火に必要なキャンプ道具をまとめて特集しています。火吹き棒や火ばさみ、耐熱グローブ、メタルマッチなど、役立つ情報となっている。
このとき時刻は17時でしたので、アブの活動が落ち着く夕暮れまで一旦、森をでることにしました。
林間のなかにいるとアブの猛攻を受けるだけなので、頭を切り替えて、乾いた枯れ木や焚き付けを探しにいくことにします。
やれることやれないことに悩むくらいなら、頭を切り替えることも大事。
下の記事では、ブッシュクラフトに役立つロープワークを一覧にまとめています。基本のもやい結びや自在結びなど、スマホのお気に入りに登録するだけで役に立つ。
ブッシュクラフト&焚き火を楽しむ。
アブから離れること1時間、いくぶんかの乾いた木も見つかりフィールドに戻ると、すっかり夕暮れをむかえています。
本来であれば生木を切断して、リフレクターやポッドクレーンをクラフトしたかったのですが、今回はあきらめて、ブッシュクラフトで薪を作り、焚き火をすることにします。
とはいっても、拾ってきた木が大きいのでノコギリや手斧でクラフトしたり、焚き付けのフェザースティックをクラフトするなど、やることはたくさんあります。
ホームセンターやキャンプ場で薪を買うのとはちがい、ブッシュクラフトは、薪を拾い集めることから始めなければならない。
薪を拾い集めて、刃物を使って焚き火をするための準備が楽しい。見た目とはちがって難しくないので、ぜひチャレンジしてほしい。
ノコギリを使って、焚き火のしやすいサイズに切断します。
ナイフで薪をバトニングして、さらに小さく燃えやすいサイズにします。
ナイフでフェザースティックをクラフトして焚き付けを準備。
ようやく焚き火をするための準備が整いましたので、始めていきたいのですが、ブッシュクラフトの焚き火ですので、ライターは使いません…というより持ってきていません(苦笑い)
火起こしに必要な道具は2つ、ファイヤースターターと火口(ほくち)のみ。
火口には麻ひもをほどいたものを使います。
ブッシュクラフトの火起こし方法とは。ライターを使わない。
メタルマッチは、別名で『ファイヤースターター』ともよばれており、ブッシュクラフトでは、スタンダードな発火器具。雨や水に濡らしてしまっても、素材が金属のため、拭けば使えることがメリットにある。
メタルマッチの使いかたはとてもシンプルで、火口(ティンダー)を準備し、その上にロッドを少し削って、燃えやすい状態を作ります。
そして、手首のスナップを効かせるように勢いよく、ストライカーでロッドを削ると火花が飛び、火口(ティンダー)に着火します。
火口には、麻ひもをほぐしたものやスギの皮を剥いで揉んだもの、ファットウッド、ガマの穂などがあります。
メタルマッチはロッドの長さや太さによって寿命が異なりますが、それでも約10.000回~15.000回ほど、発火が可能となります。
下の記事では、ブッシュクラフトでは定番の着火方法である、ファイヤースターターを特集しています。別名メタルマッチとよばれる発火器具は、まさに最強です。
焚き火は、やっぱり安心する。
タープを設営してから3時間ほど掛かりましたが、無事に焚き火をはじめることができました。
水分をいっぱい含む薪や枯れ木なので、火が安定するまで普段の3倍ほど大変です。このときほど、火吹き棒に感謝した経験はないですね。
水分を含んだ薪でしたが、しばらく焚き火をつづけていると”熾火”の状態になることで安定しました。とくに広葉樹であるブナやナラは、火持ちも良く安定感バツグン。
ブッシュクラフトの良いところが、薪や枝拾いなど手間はかかりますが、さまざまな種類の木や薪を焚き火として使うことができること。
木の種類によって、香りや煙の多さなどにちがいがあります。ぜひ、試して楽しんでみてください。編集部のおすすめは”さくら”です。
このブッシュクラフトキャンプでは、焚き火をつけるまで苦労しましたが、やっぱり火をみると安心します。
新しい薪をくべても、水分を多く含むため、なかなか火が安定しない。
今回のブッシュクラフトで大活躍の火吹き棒。もちろん、Bush Craft inc.のファイヤーブラスターを愛用。
薪や炭の芯が真っ赤に燃え、炎が上がらず、煙も少ない状態を熾火(おきび)といいます。
下の記事では、焚き火をするときにおすすめの”火吹き棒”を特集しています。火吹き棒はいらないという方もいるが、筆者は必ず持っていくほど重要な道具。
ソロキャンプの醍醐味。メシと酒を喰らう。
ここまでの食事はというと、キャンプ場へ向かう途中に”朝マック”を食べたのみ。あとは小川の水を、携帯浄水器を使って飲んだだけ。
アブに追われるという問題が起きなければ、ゆっくりコーヒーを飲みながらランチをしたかったのですが、かんたんに物事がうまく進まないことも、アウトドアの魅力かもしれません。
体をフルに動かし、大量の汗をかきました。もう、お腹がペコペコなので、さっそく食事にしましょう。
すべてのことに集中しすぎて、お腹がへったことにも気づかなかった(笑)
本日のメインディッシュは、手のひらサイズの帆立貝。
キャンプ場へ向かう前に、茨城県の那珂湊港に立ち寄って海産物を探してきました。
このサイズのホタテを見たことがなく、さらに価格の安さに”一目惚れ”しました。この那珂湊港に観光へ立ち寄った話は、記事の最後にまとめています。
また、映像で楽しみたい方は、YouTubeの『ゼロイチキャンプTV』をぜひ、ご覧ください。
もちろん、豪快に焚き火で帆立貝を焼いていく。ブッシュクラフターの極み。
ホタテに火がとおると、貝殻が開く!ちょっと驚いた(笑)
天然の汁があふれ出て、ぐつぐつしてる!もう、たまらん。
いままで食べてきたホタテのなかで、いちばん弾力があって、濃厚な味でした。旨味しかない!ビールと最高のタッグ。
痛風は男の勲章。でも、ビビリだからしっかりと野菜をとる。アスパラがおいしい。
ソロキャンプで飲むビールって最高ですよね。
焼き肉でいちばん好きな部位はどこですか?筆者はハラミです。ハイボールとおいしくいただきました。
今回のブッシュクラフトは荷物を少なく軽量化するために、調理器具はこの”フライパンディッシュ小”とミニケトルのみ。
フライパンディッシュは鉄製なので、焚き火で豪快に調理することが可能。また、直径16㎝(重量265g)とコンパクトで軽量な仕上がり、調理後は、そのままお皿としても使うことができるのも魅力。
筆者はこれよりも1サイズ大きい”フライパンディッシュ中”も持っています。小サイズと中サイズで購入を迷っている方は、下の記事を参考にしてください。
ブッシュ&レイクには、最高の場所と時間があった。
ブッシュ&レイクの朝は、野鳥の鳴き声と小川のせせらぎが心地よく、ジブリ映画で出てくる幻想的な風景が広がっています。
台風の影響もあって夜中に雨が降りましたが、タープ泊は体が濡れることもなく、快適な夜を過ごすことができました。
やっぱり夏のタープ泊は涼しくて、タープアレンジによって室内の居住性や快適性を調整できるので、ブッシュクラフトやソロキャンプ、ツーリングなど、幅広いスタイルにおすすめです。
とりあえず火を起こし、朝食はウィンナーと目玉焼き、昨夜の残りの帆立貝を焼いて簡単にすまし、このキャンプ場のメインである湖へ行くことに。
昨日は講習を受けたり、アブに襲われたりして時間もなく、キャンプ場を見てまわる余裕もありませんでした。
小川を渡るときには、木の橋があります。滑りやすいので注意。
うわっ、いいサイトゾーン発見。次回は、ここに決定。
マップでは、小川と緑のトンネルを抜けると湖にでます。
湖を眺める、コーヒータイムは忘れられない。
小川と緑のトンネルを抜けると、孤島のような雰囲気の場所にでます。
深い緑の森や山のなかも素敵ですが、これだけ開放的に空が広がり、目線と同じ高さにある湖を眺めるのも最高の気分です。
この日、ブッシュ&レイクには、筆者ひとりだけしかキャンプをしていないので当然ですが、どこを見まわしても人がいない世界があります。
ほんとに穏やかでキレイな湖が広がり、感動しました。
先日、軽井沢にいったときに『丸山珈琲』で豆を買いました。普段はネットの注文ばかりだったので、お店でいただいた珈琲はおいしかったなぁ。
湖に行く前に、ハンドミルでコーヒーをドリップしたのでマグカップに持ってきました。
自宅やカフェでいただくコーヒーもおいしいですが、やっぱりアウトドアで飲むコーヒーがいちばんおいしい。このとき飲んだコーヒーは、今年のなかで間違いなくベストでした。
このロケーションで、朝のコーヒーをぜひ飲んでほしい。すばらしい経験ができると思います。
直火の処理方法を解説。
筆者は、日本ブッシュクラフト協会(JBA)認定ブッシュクラフターの資格を保有しています。
JBAでは、直火の正しい処理方法についても学んだり、試験に出題されたりします。
そこで、今回は直火ができるキャンプ場でソロキャンプをする方もいると思いますので、JBAで講習を受ける直火の正しい処理方法を解説します。
インターネットでは、直火の正しい処理方法をみたことがありません。そこで、ブッシュクラフトのインストラクターが正しい解説をします。
火消し袋、火消し壺を準備する。
ブッシュ&レイクでは『デキますライセンス』を取得すると、”火消し袋”を無料で借りることができます。
火消し袋とは、焚き火シートに使われる素材である特殊なガラス繊維でできた、耐熱性や耐久性に優れた袋のことをいいます。火消し袋は軽量でコンパクトに収納することができるので、ソロキャンプにおすすめ。
キャンプをするのであれば、火消し壺を知っているかたも多い。使いかたや用途は同じです。
直火による焚き火をするときは、火消し袋を準備しよう。車で移動する場合は、火消し壺でも可。
下の記事では、焚き火の後に行う炭や灰の処理に便利な火消しを特集しています。火消し袋は軽量でコンパクトに収納できるため、ソロキャンプに最強です。
直火による焚き火の処理方法を解説。
はじめに、焚き火の上に砂を薄くまぶしていきます。
砂をかける理由には、まだ熱の残る炭や灰に直に水をかけてしまうと、水蒸気によって灰が舞ってしまうからです。
炭や灰の上に砂をかけることで、灰が舞うことを抑制できる。
つぎに、燃えのこった炭や燃焼中の薪に水をかけて、火を消していきます。
水をかけるときは、ビチャビチャになるほどかけなくても平気です。燃え残った炭やまだ火がのこっている薪でも、火消し袋にいれると消火できます。
大きな薪や炭を火消し袋に入れましたら、直火をした地面に水をかけ、土と混ぜていきます。
水と地面を混ぜることがポイント。炭や燃え残りの薪を取り除いた地面には、まだ熱が残っています。
さらに、もういちど地面に水をかけていき、範囲を広げ大きく混ぜていきます。
最後に手のひらを地面に当て、熱がないことを確かめたら、来たときの地面と同じ見た目になるように慣らします。
最後に、真ん中をすこし盛り気味にし靴底で踏み固めたら終了となる。土を踏み固めることで、雨が降っても土が水で流されなくなったり、ほかの人が焚き火後を踏んでも痕跡を分からなくするためです。
焚き火の痕跡を残さないことが大事。焚き火の後始末を完璧にできてこそ、ブッシュクラフターです。
下の記事では、焚き火をするときに便利なキャンプ道具である”火ばさみ”を特集しています。火ばさみがあると、焚き火や後片付けの利便性が大幅に向上します。
ブッシュ&レイクは、ガチのブッシュクラフトを堪能できる素敵なキャンプ場でした。
ブッシュ&レイクでの1泊2日、ガチのブッシュクラフトキャンプは、あっという間でした。
地上面積だけで東京ドーム3個分の敷地面積はとても広大で、快適にブッシュクラフトを楽しむことができました。小川や湖、森、山など、自然を身近に感じることができる素晴らしいフィールドです。
ガチのブッシュクラフトやサバイバル感を求めているソロキャンパーにおすすめです。体と脳をフルにつかって、ブッシュクラフトキャンプを楽しんでもらいたい。
次回来るときは2泊にして、生木を切断したクラフトをしっかりと楽しみたいと思います。
ブッシュ&レイクの周辺情報
近隣施設
出典:ブッシュ&レイク
コンビニエンスストア
ファミリーマート 高萩インター店
〒318-0004 茨城県高萩市上手綱3270-1(Google Map)(ルート)ブッシュ&レイクから車で15㎞(26分)
セブンイレブン 高萩インター店
〒318-0004 茨城県高萩市上手綱2344 (GoogleMap)(ルート)ブッシュ&レイクから車で16㎞(28分)
ホームセンター
カインズ高萩店
〒318-0003 茨城県高萩市下手綱 ヤワコ田1091-1(Google Map)(ルート)
営業時間 9:30~19:30 ブッシュ&レイクから車で18.5km(30分)
スーパーマーケット
サンユーストア新手綱店
〒318-0003 茨城県高萩市下手綱1487(Google Map)(ルート)
営業時間 9:00~20:30
隣接駐車場にダルマ薬局、コインランドリー有、ブッシュ&レイクから車で18km(30分)
ベイシア高萩モール店
〒318-0003 茨城県高萩市下手綱 ヤワコ田 1058 (GoogleMap)(ルート)
営業時間 9:00~20:00
隣接駐車場にカインズホーム、ダイソー、カワチ薬品、マクドナルド有、ブッシュ&レイクから車で18km(30分)
温泉施設
中郷温泉通りゃんせ
〒319-1556 茨城県北茨城市中郷町日棚1748(Google Map)(ルート)
営業時間 10:00~20:00 ブッシュ&レイクから車で16km(28分)
病院
高萩協同病院
〒318-0004 茨城県高萩市上手綱上ヶ穂町1006-9(Google Map)(ルート)
ブッシュ&レイクから車で16.8km(28分)
ガソリンスタンド
ENEOS (有)山縣石油 高萩島名SS
〒318-0023 茨城県高萩市島名2256(Google Map)(ルート)
営業時間 7:00~19:00 ブッシュ&レイクから車で19.6km(30分)
ENEOS 中郷石岡 SS (芳賀商店)
〒319-1558 茨城県北茨城市中郷町石岡432(Google Map)(ルート)
営業時間 7:30~19:30 ブッシュ&レイクから車で10.6km(22分)
今回のブッシュクラフトキャンプでつかった、基本道具を紹介。
今回のブッシュクラフトキャンプに持参した基本道具を紹介します。ソロキャンプのスタイルで、参考にしていただけると幸いです。
ソロキャンプやブッシュクラフトは、できるかぎりコンパクトで軽量な道具を準備することが基本となります。
とくに今回のブッシュクラフトキャンプでは、サイトまで山のなかを10分ほど歩いたり、キャンプサイトを探すことから始める必要があるため、荷物量を減らしたり、コンパクトにまとめることがテーマにありました。
そのため、バックパックに収納できるキャンプスタイルをイメージしながら、道具の選定をすすめました。真夏のタープ泊ということで、寝袋や着るものをかなり軽量化しました。
キャンプスタイルをイメージすると、なにが必要なのかがわかる。キャンプ道具を準備している時間がいちばん好き。
ブッシュクラフトキャンプの基本道具を紹介。
- DDタープ 3m×3m
- インナーメッシュ(蚊帳)
- グランドシート
- キャンプマット
- 寝袋(シュラフ)
- ランタン(LED、灯油)
- クーラーボックス
- 調理器具(焚き火ゴトク、フライパンディッシュ小、ケトル)
- ウォーターキャリー2L、携帯用浄水器
- カトラリー
- 火起こし道具(ファイヤースターター、火口)
- ナイフ、ハチェット、ノコギリ
- バックパック(30L)サイドバッグ×1
- 着替え
- GoPro(撮影用)
下の記事では、ソロキャンプにおすすめのコンパクトクーラーボックスを特集しています。
茨城県のおすすめスポットで食材調達。那珂湊港は寄るべし!
ソロキャンプやアウトドアで地方へ行ったときは、観光やレジャー、その地域で取れた”地のもの”を堪能することも楽しみのひとつ。
今回、ブッシュクラフトキャンプをするブッシュ&レイクは茨城県の北部で山のなかにありますが、車で30分ほど走れば海に行くこともできる好立地。
そこで、朝が苦手な筆者ですが、すこし早めに起きてキャンプ場へ行く前に、茨城県ひたちなか市にある『那珂湊港』に海産物を調達しに行きました。
すこし余談になりますが、筆者はサーフィンを20年以上やっており、じつは那珂湊のとなりにある大洗によく来るので、那珂湊港は何度も立ち寄っています。
那珂湊港は海産物が新鮮で安くておすすめ!お値段の交渉ができたり、サービスしてくれることもある。
到着時刻10時15分くらいですが、お盆初日とあって漁港の市場は、朝からたいへん混んでます。さらに、この日も、とにかく暑かった。ほんとに今年の夏は、異常な暑さですね。
筆者も本来であれば、真夏でもランニングやトレーニングをするのですが、今年の夏は控えたりしますからね。今日も甲子園で高校球児が熱い戦いをしていますが、このままだと話題にあげられるとおり、近い将来、夏にできなくなりますね。
ゼロイチキャンプでは、これから地球温暖化に向けて何か取り組みをしたいと考えています。ぜひ、この記事を読んでくださっている方で協力できることがあれば、お声がけください。
申し訳ない。異常な暑さが続いているため、地球温暖化に向けて言いたかったのです。
2023年7月の世界平均気温が、観測史上最高値を記録しました。できることから、始めていきましょう。
話を戻します。みてください、この大きな帆立貝(ホタテ)。わたしの手のひらと同じくらいの大きさがあります。
なんと、驚きの5枚で¥800円(税込)。
計算すると1枚あたり¥160円の衝撃プライス。いやぁ、夜ご飯の楽しみが増えました。
那珂湊港の市場の様子はブログでは紹介しきれないため、もっと詳しく知りたい方は、YouTube『ゼロイチキャンプTV』をご覧ください。←動画編集中です。お待ちください。
このように、すこし時間を作って観光したり、地のものを購入したりすることもソロキャンプの楽しみのひとつ。ぜひ、皆さんも参考に楽しんでみてはいかがでしょうか。
驚きますよね?大きさも価格の安さにも。東京では絶対にありえない価格です。
那珂湊港から、キャンプ場のブッシュ&レイクまでは、車で約1時間ほどの距離です。
まとめ
茨城県にあるブッシュ&レイクにて、真夏のタープ泊&ブッシュクラフトを堪能してきました。こちらのキャンプ場では、15分ほどの講習を受けることで直火や生木を切断してクラフトをすることができます。
ブッシュ&レイクは敷地面積だけで、東京ドーム3個分を有する広さがあります。そのなかで行うブッシュクラフトはまさに『ガチ』でした。
美しい湖や小川、山、森があり、多くの動植物がいたり、このフィールドでしか味わうことができない体験をすることができました。
今回は残念ながら、生木を切断したクラフトができなかったので、次回はもっと楽しめるように経験を積んでいきたいと思います。
最高のフィールドをひとり貸し切り状態で過ごさせていただきました。忘れることのできない経験となったことは間違いありません。感謝。
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YouTubeでは筆者が挑戦するソロキャンプやブッシュクラフト、登山、釣りなど、本気のアウトドアを身近に感じることができる内容となっています。
筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
InstagramとYouTubeもぜひ、応援してください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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