日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
ブッシュクラフトの焚き火って、憧れますよね。
ライターや着火剤を使わずに、メタルマッチで火口に着火させるなど、サバイバル感が満載で、誰しも一度はやってみたくなりますよね。
筆者もブッシュクラフトの焚き火に憧れをもって、始めたひとりです(笑)
今では、ハチェットやナイフなど刃物を持ち、山のなかに入って薪を集めることを楽しむほど、焚き火に夢中になっています。
ブッシュクラフトの焚き火は、本当に楽しいのでおすすめ!皆さんが思っているほどハードルは高くありません。
ライターや着火剤がなくとも焚き火はできます。災害時にも役に立つので、参考にしてください。
そこで、今回のゼロイチキャンプはブッシュクラフトの焚き火を始めるかた向けに、あると便利なキャンプ道具を紹介します。
初心者や女性、こどもにも楽しんでもらえるような道具を紹介していますので、ぜひ、ブッシュクラフトの焚き火を始めていただけると嬉しいですね。
この記事を読んでわかること、役立つ情報とは。
- ライターを使わない、ブッシュクラフトの簡単な焚き火を解説。
- ブッシュクラフトの焚き火におすすめの道具を紹介。
- 焚き火の方法について、画像を使ってわかりやすく紹介しています。
- ブッシュクラフトの焚き火を、簡単に始めることができるようになる。
下の記事では、JBA認定ブッシュクラフターである筆者が監修する『今から始めるブッシュクラフト』を解説しています。
ブッシュクラフトの焚き火におすすめの道具を紹介。
ここでは、ブッシュクラフト初心者向けにライターや着火剤を使わずに、焚き火を楽しむために必要な道具を紹介します。
本格的なブッシュクラフトでは薪を拾い、ハチェットや鉈で割ったり、ナイフでバトニングして薪を燃やしやすいサイズにカットします。
ただし、先ずはライターや着火剤を使わずに焚き火を楽しんでもらいたいので、ホームセンターやキャンプ場で販売している薪に、着火させるのをゴールに設定しましょう。
ブッシュクラフトは楽しい遊びと思ってください。皆さんが思うほど、ハードルの高いものではありません。
いちばんオーソドックスなスタイルである、ファイヤースターターと火口を使った着火に必要な基本道具を紹介します。
ブッシュクラフトの焚き火におすすめの道具。
- 焚き火におすすめのソロテント
- ソロキャンプ用の焚き火台
- 焚火シート
- キャンプグローブ
- 火口(ティンダー)
- メタルマッチ
- 火吹き棒
- 火ばさみ
- 耐熱グローブ
焚き火におすすめのソロテント
焚き火はソロキャンプの楽しみであり醍醐味といっても間違いありません。しかし、焚き火の火の粉や熱によってテントに穴があいたり、ダメージを受けることがあります。
軽量で耐久性、耐水性に優れたナイロンやポリエステルを素材としたソロテントは、携行性や収納性など利便性も高く使っている方も多いはず。
しかし、ナイロンやポリエステルは熱に弱い、焚き火の火の粉で簡単に穴があいてしまいます。
また、焚き火のちかくで使用すると熱によってダメージを受けることがある。
筆者も新品のテントに焚き火の火の粉で、穴をあけてしまったことがあります。
焚き火の心配をすることなくテントを使うときにおすすめしたいのが、コットンやポリコットンTCを素材としたソロテントです。
またポリコットンTCを使ったテントの多くは、パップテントやワンポールテント、軍幕のように焚き火にぴったりの形状をしていることもメリットにあります。
下の記事では、焚き火におすすめのソロテントを特集しています。パップテントやワンポールテント、軍幕など、焚き火の火の粉や熱に強い素材のテントを厳選。
ソロキャンプ用の焚き火台
一般的なキャンプ場では、直火とよばれる地面に”直接焚き火”をすることが、原則禁止となっていることがほとんど。そのため、キャンプ場で焚き火をするためには、焚き火台はマストアイテムになります。
大自然のなか、直火で調理をするブッシュクラフトキャンプは、とても魅力的ですよね。ただし、多くのキャンプ場では、直火が禁止になっています。
なぜなら、直火によって地面や芝生にダメージを与えないということが目的ですが、昨今、一部のマナーの悪いキャンパーがゴミを燃やして放置したままにするなど、問題となることも原因にあります。
ゴミや火の後始末をすることは、ソロキャンプのマナーです。自然に感謝の気持ちを持って楽しみましょう。
このようなことから、キャンプ場でブッシュクラフトや焚き火を楽しむためには、焚き火台は必須のキャンプ道具です。
またソロキャンプでは、できるだけ軽量でコンパクトな焚き火台がオススメになります。
焚き火台を選ぶときには大きさや素材、携行性、収納性、調理に適しているなど、いくつかのポイントがあります。
もちろん、ソロキャンプで直火ができるキャンプ場もあります。キャンプ場予約専門サイトで探すことができます。
下の記事では、ソロキャンプやブッシュクラフトを楽しむために必要な焚き火台について、わかりやすく解説しています。また、最新のソロキャンプ用の焚き火台を紹介しています。
焚火シート(ソロキャンプ 焚き火台用)
焚き火の後片付けのとき、焚き火台からこぼれ落ちた灰や炭を拾い集めて、処理をするのって大変ですよね?
焚き火シートを使えば、落ちた灰や炭を一瞬でまとめることができるので、後片付けの短縮ができます。
焚き火シートの素材には、耐熱性に優れた生地が採用されているため、焚き火台からこぼれた炭や灰を受け止めることができます。
また、焚き火台の後片付けのときには、焚き火シートに炭や灰をまとめることが可能で、キャンプ場に設置されている灰捨て場に簡単に捨てることもできます。
焚き火シートは、とても便利なキャンプギア。後片付けの効率を上げることができるので、そうじの時間短縮になります。
さらに、焚き火シートを使うことでキャンプサイトの地面を傷めないこともメリットにある。
焚き火台の下に何もない状態で使用すると、こぼれ落ちた炭や灰で芝生や地面を傷めることになります。また、こぼれた灰や炭が風に乗って、飛んでいくこともあるため危険です。
焚火シートを使用することで、灰や炭を受け止めることができるので、火事やボヤなどの二次災害・三次災害を未然に防ぐこともできます。
下の記事では、ブッシュクラフトで焚き火を楽しむために必要な焚き火シートについて、選ぶときのポイントを解説しています。また、2023年最新のソロ用焚き火シートを紹介しています。
耐熱グローブ
ブッシュクラフトでは、斧や鉈、ナイフ、ノコギリなど刃物を使ったり、焚き火では火を扱います。キャンプグローブをすることで、刃物によるケガや焚き火による火傷を未然に防ぐことができます。
一般的なファミリーキャンプやソロキャンプと比較しても、ブッシュクラフトは刃物を使う頻度や時間が多い特徴があります。
長いキャリアを持つブッシュクラフターならともかく、これからブッシュクラフトを始める方や経験が浅いかたは、必ずキャンプグローブをしましょう。
ブッシュクラフトでは薪割りやクラフト、調理をするときなど、多くのシーンで刃物を使います。
ブッシュクラフトは刃物を扱うことが基本。必ず、キャンプグローブをして作業をしましょう。
一般的にキャンプグローブの素材には、革製とアラミド繊維があります。
革製のグローブは風合いがあり、使い込むほど手に馴染むとくちょうがあります。また革製のグローブはナイフやハチェット、鉈、ノコギリなど、刃物を握ったときに滑りにくいことがメリットにある。
アラミド繊維のグローブは耐火性や耐熱性、耐久性に優れていて、軍手のような使い心地を実現。軽量でフィット感に優れているため、使いやすさで選ぶひとにおすすめ。
革のしっかりとした厚い生地が、手をケガや火傷から守ってくれる。使い込むたのしさが、ブッシュクラフトとの相性抜群。
アラミド繊維のキャンプグローブは、耐熱性と耐火性に優れています。熱せられたスキレットやダッチオーブンを持つこともできる。
下の記事では、ブッシュクラフトで焚き火を楽しむために必要な耐熱グローブについて、わかりやすく解説しています。また、最新の耐熱グローブを紹介しています。
ファイヤースターター・メタルマッチ
ファイヤースターターは、別名でメタルマッチやファイヤースチールともよばれており、ブッシュクラフトでは、スタンダードの発火器具となります。
ファイヤースターターは、ロッドとストライカーとよばれるパーツで構成されており、ファイヤースターターの原料にはマグネシウムやフェロセリウム、この2つの原料を混合したものがあります。
またファイヤースターターはロッドの長さや太さによって寿命は異なりますが、約10.000回~30.000回の発火を可能とする製品もあります。
ファイヤースターターの特徴は水や風、低気温など、環境に左右されないことがメリットにあります。雨や水に濡れてしまっても、拭けばすぐに使えることができる。
ライターやマッチは、水に濡れてしまうと使えなくなりますが、メタルマッチは金属なので、拭けば使うことができます。
ファイヤースターターはオイルやガスなど、燃料がなくても使えることが魅力的なキャンプギア。
下の記事では、ブッシュクラフトやソロキャンプに最強のギアであるファイヤースターターを特集しています。ライターやマッチを使わずに焚き火を楽しむならば、ファイヤースターターがおすすめ。
火口(ティンダー)とは。
麻ひもをほぐしたものやスギの皮を剥いで揉んだもの、ファットウッド、ガマの穂などを火口(ほくち)やティンダーといいます。
火口(ティンダー)は、メタルマッチや火打石などの火花を効果的に燃やし、次に燃やす”焚き付け”へとバトンを渡さなければならない。
火口の特徴は、繊維状のものが多く、乾燥していて、フワっと柔らかいことがあげられる。
そのほかにも、ファットウッドやティンダーウッドとよばれる、天然の松の木から取れる松脂(まつやに)を多く含む部位は、自然の着火剤とも言われている。
火口として使う、麻ひもをほぐしたものは、100円ショップでも売られている。
火口を現地調達をするのであれば、乾燥して倒れているスギの木をみつけることがおすすめ。ナイフでフェザースティックを作ることも良い。
火吹き棒
火吹き棒とは、筒状の棒で空気を効果的に送り込むことができるキャンプ道具です。火起こしや焚き火の火力を上げたいときなどに便利。
一般的に火吹き棒の素材には、ステンレスやアルミ、竹、真鍮などが使われているため、キャンプスタイルや用途に合わせて選ぶことが大切。
また火吹き棒を選ぶときに、いちばん大切なポイントが”長さ”になります。ブッシュクラフトで使用するのであれば、おすすめは45㎝~60㎝くらいがおすすめ。
ソロキャンプ用の焚き火台はコンパクトなため、45㎝ほどの火吹き棒でもまったく問題ありません。筆者は45㎝と60㎝を愛用しています。
火吹き棒は、45㎝~80㎝ほどのサイズ展開をしているため、自分の使いやすいサイズで選ぶことがポイント。
45㎝の短いサイズの火吹き棒は、軽量でコンパクトな仕様のため、携行性と収納性に優れています。ただし、使うときは焚き火に近いので、注意が必要なことも。
80㎝の長い火吹き棒は、焚き火から離れた距離で使うことができるので、安全に使用することができます。ただし、サイズが長く重量もあるので、携行性と収納性は少し下がることも。
使用感や携行性と収納性のバランスを考えると、60㎝サイズの火吹き棒がブッシュクラフトにおすすめ。
下の記事では、焚き火に必要なキャンプ道具「火吹き棒」を特集しています。火吹き棒の選びかたやゼロイチキャンプおすすめの火吹き棒を紹介している。
火ばさみ・薪ばさみ
火ばさみは焚き火をするときに、薪や炭を掴むためのキャンプ道具のことをいいます。火ばさみは別名で、薪ばさみともよばれており、ハサミ型とV字型の形状があります。
一般的に火ばさみの形状には、トングのような形をした”V字型”と工作用のハサミのような形をした”ハサミ型”があります。
火ばさみの特徴は耐熱性や耐久性に優れた素材を使い、柄が長いことがあげられる。そのため、火元との距離ができるので安全に焚き火を楽しむことができます。
ほかにも火ばさみは、柄の長さを生かした使いかたができることもメリットにあります。地面に落ちたゴミを拾ったり、焚き火で燃焼中のケトルやクッカーを持ったりすることができる。
火ばさみは、焚き火の利便性を向上できるキャンプ道具。
火ばさみの素材にはステンレスやスチール、アルミニウムが使われていることが多く、耐久性や耐熱性、耐火性に優れています。
ブッシュクラフトで使う火ばさみを選ぶときには形状や長さ、素材に着目して自分の使いやすい製品を選ぶことが大切です。
薪や炭を効率的かつ安全に持つことができる火ばさみですが、落ちたものやゴミを拾ったりケトルや飯盒の熱くなった取っ手を掴むことができたりするなど、とても利便性の高いキャンプ道具です。
火ばさみは、火から離れたところから薪や炭を持つことができるので、火傷やケガを軽減することができます。
下の記事では、焚き火の利便性を向上する”火ばさみ”を特集しています。火ばさみを選ぶときのおすすめポイントや、最強の火ばさみを紹介しています。
火消し袋
火消し袋は焚き火の後に残った灰や炭、薪を処理するのに便利なキャンプ道具です。火消し袋は軽量でコンパクトに収納できるため、まさにソロキャンプに最適といえる。
火消し袋の素材には、耐熱性や耐久性に優れたガラス繊維が使われています。
ソロキャンプやツーリング、ブッシュクラフト、野営キャンプはできるだけ軽量でコンパクトな道具が必要となるため、火消し袋は最適な仕様となっています。
キャンプ場によっては灰捨て場を設置していいないところもあります。また野営地では直火を楽しめるキャンプ場もありますが、多くの場合に灰捨て場がありません。
そのため、灰捨て場のないキャンプ場を利用するときは、炭や灰を自宅まで持ち帰る必要があります。
灰捨て場のないキャンプ場では、炭や灰を持ち帰る必要があります。このようなときに便利なのが、火消し袋です。
火消し袋は、炭や灰処理の効率化を向上できる。また環境保護にも役立つキャンプ道具です。
下の記事では、焚き火の後に残った炭や灰の処理に便利な火消し袋を特集しています。火消し袋があることで、ソロキャンプやブッシュクラフトの利便性を向上できます。
【ブッシュクラフトの基本】ライターを使わずに焚き火を楽しむ。
ブッシュクラフトの焚き火でいちばん簡単で基本である、火口(ほくち)とメタルマッチを使って着火をしてみましょう。
ブッシュクラフトはできるだけ荷物を少なくして、キャンプを行う山や森、林、川など、自然にあるものを使って楽しむスタイルです。
経験豊富なブッシュクラフターは、シングルバーナーやカセットコンロなどの火器を持たずに、焚き火を利用して調理をします。
これからブッシュクラフトを始めるかたに、ベテランのブッシュクラフターと同じことをすることは無理があります。
まずは、ブッシュクラフトを楽しむことが大事。ライターや着火剤を使わずに、火を起こすことから始めてみよう!
ブッシュクラフトで焚き火は、調理をするときの熱になったり、体を温めるための熱になったり、灯りとなったり、心に癒しを与えてくれるなど、とても重要なことです。
下の記事では、薪の基礎知識や火口とメタルマッチを使った着火方法をわかりやすく説明しています。
実際に、筆者がブッシュクラフトキャンプに行ったときのことを書いています。
まとめ
ブッシュクラフトの焚き火におすすめの道具や簡単な方法を紹介しました。
まずは、ライターを使わずに着火をする、焚き火とブッシュクラフトに挑戦してほしい。
ファイヤースターターと火口を使った、簡単な焚き火がおすすめです。
ぜひ、ブッシュクラフトをやったことのない人も、この記事を参考にブッシュクラフトを始めてもらえると、とても嬉しいです。
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