NCAJキャンプインストラクター/日本ブッシュクラフト協会 認定ブッシュクラフター/防災士など、アウトドアと防災の専門資格をもつ ゼロイチキャンプです。この記事は、筆者が監修し執筆まですべて行っています。
ソロキャンプとはその名のとおり、自然のなかに身を置きテント設営から撤収、調理、焚き火、移動に至るまで、すべてのことを1人で行うキャンプスタイルをいいます。
ソロキャンプを始めるにはキャンプ道具を準備したり、何をするか目的を決めたりキャンプ場を予約したり、キャンプのルール、マナーを確認したりするなど、必要なことがたくさんあります。

ソロキャンプといってもキャンプスタイルや移動手段、キャンプの目的は人によって異なります。
一般的なソロキャンプもあれば、ツーリングやバックパックキャンプ、野営キャンプ、ブッシュクラフト、ULキャンプ、登山、釣りなど、さまざまなキャンプスタイルあります。
また、ソロキャンプの目的も人によって異なり、焚き火の方もいればお酒やアウトドア料理であったり、読書や瞑想など1人時間を楽しんだりする方もいます。

キャンプ場へ車で行く人もいれば、徒歩や電車・バスなど公共交通機関を利用したり、自転車やバイクなど、ツーリングの方もいます。
このように、ソロキャンプは目的も移動手段もキャンプスタイルに至るまで、自由に選択し楽しむことができます。
そこで、今回のゼロイチキャンプは『初心者向けに失敗しないソロキャンプの始めかた』について、NCAJキャンプインストラクターである筆者が完全解説します。

いくつものキャンプスタイルがあったり移動手段が自由であることも、ソロキャンプの魅力ではないでしょうか。
この記事を読んでわかること、役立つ情報とは。
- ソロキャンプの始め方をキャンプインストラクターが解説します。
- キャンプスタイルやソロキャンプの目的、移動手段にあわせたキャンプ道具を紹介。
- ソロキャンプスケジュール感を紹介します。
- ソロキャンプのルールとマナーを解説。
- キャンプ場の探し方と予約方法を紹介。
下の記事では、防災に役立つキャンプの知識と技術を、防災士×キャンプインストラクターが解説します。昨今、キャンプが防災に役立つと注目を集めています。


失敗しないソロキャンプの始め方は、キャンプスタイルと移動手段を考えることが大切。


まずは、ソロキャンプの目的(キャンプスタイル)や移動手段を明確にすることが大切です。そしてゴールを決めたら、逆算して必要なキャンプ道具を揃えたり、キャンプ場を探したりプランニングを立てましょう。
先述したように、ソロキャンプは車でキャンプ場へ行く方もいれば、徒歩や電車、バスなど公共交通機関を利用したり、自転車やバイクなどツーリングの方もいます。
そのため、キャンプ場へ向かう移動手段によって、持ち運べる荷物量や重量が異なります。
車でキャンプ場へ行く方は、そこまで荷物量や重量を気にする必要はありません。
しかし、徒歩や自転車、バイクなどでキャンプ場へ行く場合は、バックパックやギアボックスに収納できる、荷物量と重量に制限があります。



ソロキャンプでは移動手段によって荷物量が異なるため、必然的に選ぶキャンプ道具もそれぞれ変わってきます。
アナタの目指すキャンプスタイルとキャンプの目的を考えてみよう。
ソロキャンプには一般的なキャンプスタイルもあれば、ツーリングやバックパックキャンプ、野営キャンプ、ブッシュクラフト、ULキャンプ、登山、釣りなど、さまざまなキャンプスタイルあります。
ソロキャンプを始めるときには、キャンプでやりたいこと(目的)であったり、目指すキャンプスタイルを考えてみたりすると始めやすい。
例えば、上のYouTubeにあるように筆者はブッシュクラフトが好きなので、キャンプの目的やキャンプスタイルも必然的にブッシュクラフトキャンプになります。



ブッシュクラフトをするのでナイフや鉈、斧、ノコギリ、ロープなどのキャンプ道具が必要です。


また、筆者はそのほかにもソロキャンプでやりたいこと(目的)に、焚き火があります。
そのため、筆者のソロキャンプにはブッシュクラフトや焚き火をするためのキャンプ道具を準備し、キャンプスタイルにあったキャンプ場を探し、焚き火のルールを知る必要があります。
このように、キャンプスタイルや目的を明確にすると、ソロキャンプに必要な道具や専門的な知識、キャンプ場など、ソロキャンプを始める方向性がわかります。



ツーリングやブッシュクラフト、登山、釣りのように、キャンプスタイル自体が、ソロキャンプの目的になる場合もあります。
下の記事では、JBA認定ブッシュクラフターである筆者が監修する「今から始めるブッシュクラフト」を解説しています。
ソロキャンプでやりたいこと(目的)を見つけると始めやすい。


ソロキャンプを始めるときには、キャンプスタイルがなかったとしても、やりたいこと(目的)があれば、ソロキャンプを始めやすいです。
上の写真にあるように、焚き火やアウトドア料理はソロキャンプの醍醐味でもあります。
焚き火をアウトドア料理を目的とするならば、それに必要なキャンプ道具や予定を立てることができます。



ソロキャンプでは、焚き火を思う存分に楽しみたい方が多い。焚き火で本格的なアウトドア料理をつくるのも、おすすめです。


上の写真は、筆者が焚き火で炊飯したものです。
普段の生活では、電気やガスで簡単にお米を炊くことができますが、アウトドアで焚き火と飯盒をつかい、難易度の高い炊飯にチャレンジするのもおすすめです。
普段の生活の利便性や快適性を理解できたり、ご飯を作ってくれる人のありがたみに感謝したり、不便な環境で調理することの難しさがわかるなど、多くの学びを得ることもできます。



アウトドアで炊飯をする場合、クッカーや飯盒、メスティン、ダッチオーブンなどの調理器具が必要です。


焚き火には、ヒーリング効果があることが科学的にわかっています。
焚き火は、ソロキャンプの醍醐味。焚き火の経験がないのであれば、ぜひチャレンジしてほしい。
焚き火には「1/f(えふぶんのいち“ゆらぎ”)」といわれる、視覚的にも聴覚的にも心地よい現象があります。
1/f(えふぶんのいち“ゆらぎ”)とは、一定のようでいて、予測できない不規則な“ゆらぎ”を指し、居心地のよい空間と情報を与え、人の心を落ちつかせるといわれています。



水の流れる音や小鳥のさえずり、焚き火の炎、風の音など、自然界には多くの1/fゆらぎが存在します。


上の写真は、筆者が焚き火をしながら大好きなウイスキーを飲んでいるところ。
お気に入りのお酒を準備し、こだわりのある焚き火台で火を楽しむ時間は、最高のひととき。
ソロキャンプに自分のやりたいこと(目的)を明確にすれば、どなたでもソロキャンプは簡単に始めることができます。



それでも、ソロキャンプで何をすればいいか悩んだり、ソロキャンプがつまらないと思う方は、下の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
下の記事では、ソロキャンプがつまらない・何をすればいいかわからない方に、おすすめの過ごし方を提案しています。
【初心者向け】ソロキャンプに必要な基本道具を紹介。


ソロキャンプ用のキャンプ道具を選ぶときのポイントは、できるかぎりコンパクトで軽量なものがおすすめ。
ソロキャンプの道具は、ファミリーキャンプで使用するような大きくて重量のあるものではなく、できるかぎり軽量でコンパクトなものがおすすめです。
また、スタッキングや折りたたむことができるキャンプギアは、携行性と収納性を向上できます。
先述したように、キャンプ道具を選ぶときには、キャンプスタイルや目的、移動手段に合わせて選ぶことも大切です。



ソロキャンプの道具は軽量でコンパクトなものがおすすめ。さらに機能性や快適性をプラスして考えると良いですね。
【ソロキャンプにおすすめ】スタッキングできるキャンプギアを選ぶ。


スタッキングとは、揃いのお皿や食器を積み重ねることをいいます。アウトドアではサイズ違いのクッカーを重ねたり、クッカーのなかにOD缶やバーナーヘッド、カトラリーなどを収納したりします。
スタッキングは携行性と収納性を大幅に向上させるテクニックで、とくにバックパックキャンプやツーリング、ULキャンプなど、荷物量を減らしたいキャンプスタイルにおすすめです。
クッカーのなかにOD缶や、バーナーヘッド、カトラリーなど、調理や食事の道具をまとめてスタッキングをすることで、道具の忘れ物や紛失を軽減することもできます。



スタッキングはソロキャンプの基本テクニック。積極的につかっていこう。


上の写真は、250サイズのOD缶をクッカーにスタッキングしています。
荷物スペースをとるOD缶をクッカーにスタッキングすることで、すっきりと収納できます。


上の写真は、サイズの異なるクッカー同士をスタッキング。
ハンドルもクッカー内に収納できるので、探す手間が省けたり、なくす心配を軽減できます。


さらに、余っているスペースに、バーナーヘッドやカトラリー、食材をスタッキングしました。
これだけでも、バックパックやギアボックス内のスペースを無駄にせず、有効活用できます。
このほかにも、テントや寝袋、キャンプマット、ランタンなど、ソロキャンプには必要な道具がたくさんあります。
下の記事では、ソロキャンプの道具一式をキャンプインストラクターがくわしく解説しています。初めての方にも優しい記事となっています。


【初心者向け】ソロキャンプのスケジュール感を知ろう。1泊2日編


これからソロキャンプを始める方は、タイムスケジュールをイメージすることが大切です。ソロキャンプのざっくりとした流れがわかると、準備や計画を立てることができます。
初めてのソロキャンプでは、慣れない準備やスケジュールの予定など、多くの時間を必要とします。
ソロキャンプの準備は前日や前々日ではなく、できれば1週間前くらいから始めると良いでしょう。
その理由には、準備期間を長く持つことで忘れ物を軽減したり、ソロキャンプの予定や計画を明確にできたりするなど、多くのメリットがあります。



時間や心にゆとりがない状態でキャンプ場へ向かうと、事故の原因にもなります。何事も準備が大切ですね。


キャンプ場へ向かう途中に渋滞に巻き込まれたり、忘れ物をしたり買い物をしたり、急に天候が悪くなることもあります。
ソロキャンプやアウトドアでは、予想外のトラブルがあると思っておくとよいでしょう。
とくにハイシーズンは渋滞することが多く、チェックインに2時間や3時間の遅れは当たり前。
ソロキャンプに慣れている方は、そのあとの時間調整ができますが、初心者にはなかなか難しいことがあります。



下のスケジュールは、一般的なソロキャンプの流れになります。参考にしていただき、持ち物やスケジュールを計画しましょう。
ソロキャンプのスケジュール感【1泊2日】


【おすすめ】ロープワークを覚えておくと、テントやタープ設営が簡単にできる。


初めてのソロキャンプでは、テントやタープの設営に時間が掛かります。
テントやタープの設営で、時間の掛かる理由のひとつに”ロープワーク”があげられます。
普段の生活では、ロープを触ったり結んだりすることのない人が、ほとんどではないでしょうか。
筆者に至っては、まったくと言っていいほど、ロープに触れる機会はありません。
そのため、多くの方がキャンプ場でスマホを片手に、ロープワークを調べながらテント設営をするので、とても時間が掛かってしまいます。


そこで、おすすめなのが自宅や職場、すきま時間にロープワークを学習することです。
この学習方法は、30cm~40cmくらいのガイロープを準備するだけ。もし、手元にガイロープがない場合は、ダイソーやセリアなど、100円ショップでも購入できます。
また、テントやタープの設営に必要なロープワークは、基本の3つくらいです。
ほかにも、いろいろなロープワークはありますが、はじめのうちは必要のないことがほとんど。



ロープワークは、みなさんが思ってるほど難しいものではありません。自宅で練習するだけで、簡単にマスターできます。



ロープワークについて、下の記事で簡単解説があります。スマホでブックマークすれば、キャンプ場でみながら設営できます。
下の記事では、キャンプインストラクターが教える「基本のロープワーク」を図解で解説しています。
ソロキャンプのルールとマナーについて解説。


ゼロイチキャンプは、#那須ビッグフォレストキャンプ場の公式アンバサダーを務めています。これから解説するルールとマナーについて、那須ビッグフォレストキャンプ場のオーナーに監修していただきました。
昨今のソロキャンプブームによりキャンプ人口が増えたことで、良い意味でも悪い意味でも「ソロキャンプ」というキーワードが注目されるようになりました。
ソロキャンプやアウトドアは自然環境に身を置き、普段の生活では体験できないことを学ぶ機会でもあります。
そのため、自然に配慮したアウトドア活動は、キャンパーの基本となります。
これからソロキャンプを始める方も、すでに始めている方も、今いちどルールとマナーを理解していただきソロキャンプを楽しんでいただけると幸いです。
ソロキャンプのルールとマナーについて。
- キャンプ場では、挨拶をこころがけよう。
- キャンプ場では大声で騒がない、大音量で音楽を流さない、時間に配慮しよう。
- ゴミの処理はキャンプ場のルールに従いましょう。
- 炊事場やトイレなどの共用場所は、キレイに使いましょう。
- 【初心者向け】焚き火のルールとマナーを解説。
キャンプ場では、挨拶をこころがけよう。


ソロキャンプで挨拶は絶対的なルールやマナーではありませんが、まわりのキャンパーに挨拶を心がけることは大切です。
筆者もキャンプをはじめた頃に、隣でファミリーキャンプをされていたお父さんから「今日、となりでキャンプさせていただきます。よろしくお願いします。」と、声をかけていただいた経験があります。
そのとき、自分の心が清々しい気持ちになったのを、今でもおぼえています。
その、たった一言の挨拶で楽しくキャンプを過ごすことができました。



筆者もこの経験から、必ず周りのキャンパーに挨拶をするようにしています。楽しいソロキャンプは、挨拶から始まるもの。
また、キャンプでは風向きによって、焚き火の煙が隣のキャンプサイトへいくことがあったり、調理や電話の話し声、車やバイクの音であったり、少なからず他人に迷惑をかけていることがあります。
たった一言挨拶をするだけでギスギスした気持ちもなく、許せることもあるでしょう。
周囲のキャンパーへ配慮の気持ちを持ちつつ、挨拶を心がけていきましょう。
大声で騒がない、大音量で音楽を流さない、時間に配慮する。


キャンプ場でのトラブルでいちばん多いのが、騒音問題です。とくに深夜や早朝は、まわりのキャンパーに配慮することを心がけましょう。
日中であっても過度の騒音は、利用者の迷惑になりますので、周囲の人へ配慮を心がけましょう。
キャンプ場によっては音楽禁止のところもありますので、事前にキャンプ場のホームページなどを確認してください。
また、夜や早朝では、車のドアを閉める音やドアロック時の音にも気をつけましょう。
できるかぎり、ドアを開閉する回数を減らすなどで対策もできます。
キャンプ場には小さい子供から年配の方まで、幅広いキャンパーがいます。
周りの人に優しい気持ちをもって、キャンプを楽しみましょう。



お酒を飲んでいると、つい声のボリュームも上がりがち。静かに自然やキャンプを楽しみたい方もいるので、注意しましょう。
ゴミの処理はキャンプ場のルールに従いましょう。


ゴミの処理方法はキャンプ場によって異なります。キャンプ場のルールを守り、適切な処理をしましょう。
キャンプ場によって、ゴミの処理方法は異なります。
なかには、ゴミを捨てることのできないキャンプ場もありますので、事前にキャンプ場のホームページなどで、ゴミの処理方法を確認してください。



アウトドアに関わっていると、自然にゴミが捨てられている場面に遭遇します。絶対に自然には、ゴミを捨てないでくださいね。
炊事場やトイレなどの共用場所は、キレイに使いましょう。


一般的にキャンプ場には炊事場やトイレ、シャワー、お風呂など、共用場所があります。食事の準備や洗いもの、入浴など、共用施設を利用するときはキレイに使うことを心がけましょう。
炊事場で洗い物をするときに、排水溝に生ゴミやお米を放置してしまうと、詰まりや臭いの原因になります。
ビニール袋やビニール手袋、水切りネット、スポンジなどを用意しておくと、快適に洗い物ができます。
また、調理後のクッカーや飯盒、スキレット、鍋に付着している油は、あらかじめキッチンペーパーで拭き取ることで水や洗剤を節減でき、さらに時間の節約になります。
トイレやシャワー、お風呂を利用するときも、ご家庭と同じくキレイに使いましょう。
些細なことでも周囲の人や自然に配慮して、優しい気持ちを持つことがアウトドアでは大切です。



食器を洗うときは、自然にやさしい洗剤を使うこともマナーです。 キャンプ場によっては、一般的な洗剤が禁止されている場所もあります。
【初心者向け】焚き火のルールとマナーとは。


一般的なキャンプ場では、直火による焚き火が禁止されています。そのため、キャンプ場で焚き火をするときには、焚き火台を使わなければなりません。
直火が禁止されている理由には、キャンプサイトの芝生や地面を傷めないことがあげられます。
また、火事やボヤなど、大きな被害がおきないようにすることも理由にあります。
また、一部のマナーの悪いキャンパーが焚き火でゴミを燃やして、放置したままにするなど、問題となることもあります。



夏やハイシーズンになると海や川でBBQをして、ゴミを燃やしたり捨てたりするニュースばかり。


また、多くのキャンプ場では焚き火台とあわせて、焚き火シートをつかうことも推奨されています。
上の写真にあるように、焚き火シートとは焚き火台の下に敷く、断熱性や耐熱性に優れたシートのことをいいます。
焚き火シートを敷くことで、炭や灰、火の粉による地面へのダメージをさらに防ぐことができます。


焚き火シートは使用後の炭や灰をひとまとめにできるので、掃除が早くなるメリットもあります。
キャンプ場によっては灰捨て場があるので、焚き火シートにまとめた炭と灰を簡単に処理できます。
焚き火シートを使わない場合、地面に落ちた炭や灰を拾い集めなければなりません。
トングや薪ばさみで炭や灰を拾い集めるのは、時間と労力を必要とします。



焚き火シートは後片付けを効率的にしたり、時短化できたりするメリットがあります。



キャンプ場に行く前にホームページなどを確認して、焚き火のルールや禁止事項などを確認しましょう。
下の記事は、ソロキャンプ向けの焚き火シートを特集しています。最新の焚き火シートを紹介していますので、チェックしてください。
焚き火後の灰や炭は、灰捨て場に捨てる。


上の写真にあるように、灰捨て場のあるキャンプ場であれば、焚き火後の灰や燃え残った炭を捨てることができます。
また、灰捨て場に燃え残った炭や薪を捨てるときは、必ず火が消えているのを確認しましょう。
炭や薪に火が残っていると、火事やボヤの原因になります。


灰捨て場のないキャンプ場では、焚き火後の炭や灰、燃え残った薪を持ち帰らなければなりません。
このようなときには、火消し壺や火消し袋とよばれるキャンプ道具が必要です。
事前にキャンプ場のホームページをチェックして、灰捨て場の有無を確認しましょう。



ソロキャンプやツーリングなら、火消し袋がおすすめです。火消し袋は軽量でコンパクトに折りたたむことができます。
下の記事では、ソロキャンプ向けの火消し袋を特集しています。火消し袋は利便性と快適性に優れる、最強のキャンプギアです。


【初心者向け】ソロキャンプ場の探し方を解説。


キャンプ場を選ぶときにはキャンプサイトや施設情報、設備、アクセスなどを確認し、ソロキャンプの目的や移動手段に合わせて選びましょう。
これからソロキャンプを始める方は、キャンプ場の探し方や予約方法など、わからないことがたくさんありますよね。
筆者でも初めて行くキャンプ場は、今でもドキドキします。
そのため、事前にキャンプ場の設備や施設情報、ゴミの処理方法、キャンプ場スタッフが常駐するなど、キャンプ場についてチェックします。



まずはキャンプ場や区画サイトについて解説します。目的にあったキャンプがわかるはず。
- ソロキャンプ向けのサイトについて解説。
- キャンプ場を選ぶときの、おすすめポイントを紹介。
- ソロキャンプ向けの、キャンプ場の探しかたと予約方法を解説。
【初心者向け】キャンプ場のサイトとは。フリー・オート・ソロ・野営サイト。


キャンプ場にはキャンプサイトとよばれる、キャンプを行える場所が決まっています。そのためキャンプスタイルや移動手段、目的にあわせてキャンプサイトを選ぶ必要があります。
一般的にキャンプ場にはフリーサイトやオートサイト、ソロ専用サイト、野営サイトなどがあります。
キャンプサイトによって区画サイズや景観(芝生・林間・湖畔・海など)、地面、駐車スペース、AC電源の有無など、多くの違いがあります。
そのため、キャンプ場を選ぶときにはキャンプを確認し、ソロキャンプの目的や移動手段に合わせて選択することが重要です。



キャンプサイトは、キャンプ場によって異なります。キャンプ場を選ぶときの1番のポイントと言っても間違いない。
ソロキャンプ向けの、キャンプ場サイトについて。
- フリーサイト
- オートサイト
- ソロキャンプサイト
- 野営サイト(直火ができるところもある。)
フリーサイト


フリーサイトとはキャンプ場の決められているスペースの中で、自由にテント設営をできる区画のことをいいます。
フリーサイトは区画内であれば、自由にテント設営したりキャンプレイアウトを楽しんだりできます。
またオートサイトやソロキャンプサイトなどと比較すると、フリーサイトの料金は安価になることも魅力にあります。
ただし、キャンプ場によっては車の出入りができないフリーサイトもあるので事前に確認しましょう。
車の進入ができないフリーサイトの場合、キャンプサイトまで荷物を運ばなくてはいけません。



フリーサイトといっても、人の迷惑になるほど広大なスペースを確保するのはマナー違反です。節度を保った範囲で、楽しみましょう。
オートサイト


オートサイトとはキャンプサイトと駐車スペースが、同じ区画内に併設されたサイトのことをいいます。オートサイトはマイカーやレンタカー、キャンピングカー、バイクなどを駐車できます。
オートサイトは車やバイクに乗ったままキャンプサイトまで行くことができるので、荷下ろしや移動がたいへん便利です。
また、オートサイト最大の魅力は、自分だけの区画が定められているので、区画内であれば自由にキャンプを楽しめることがあげられます。


上の写真にあるように、オートサイトによってはAC電源が完備されているところもあります。
AC電源があればスマホやポータブル電源を充電したり、扇風機や小型冷蔵庫、電気毛布、電気カーペットをつかい快適に過ごせます。



快適なキャンプスペースと荷下ろしの利便性を求める方には、オートサイトがおすすめです。
ソロキャンプサイト


ソロキャンプサイトとは、その名のとおりソロキャンプ専用のサイトのことをいいます。。
ソロキャンプサイトはフリーサイトやオートサイトなど、ファミリーユーザー向けのサイトと違い、完全にソロキャンプに特化した区画サイトです。
また、キャンプ場によっては野営サイトや直火ができるサイトもあります。
本格的なブッシュクラフトを楽しむ方にオススメです。



キャンプ場のなかには、完全に周囲に他のキャンパーのいない場所もあります。誰もいないので、自然と一体化できます。
野営サイト(直火ができるところもあります。)


キャンプ場のなかには、野営サイトとよばれる、サバイバル感たっぷりのキャンプサイトがあります。
野営サイトは山や森、林、湖、川辺など、手つかずの自然の中で野性的なソロキャンプを楽しめます。
また、キャンプ場によっては”直火”ができるところもあります。
多くの野営サイトは炊事場や水くみ場、シャワーやお風呂もなく、キャンプ場によってはトイレもありません。



野営サイトは、管理棟が離れていることもあります。受付だけして、離れた野営サイトの地図を渡されたりします。


上の写真にあるように、野営サイトでは焚き火をするための木を拾ったり、沢や川で水を補給したり、ブッシュクラフトでシェルターやテーブル、リフレクターなどを作ったりできます。
ときには、猿やイノシシ、鹿、熊、ヘビなど、野生動物と遭遇することもあります。
危険なこともある野営サイトですが、自然から学ぶことは多く、さまざまな知識や経験も身につきます。



まさにブッシュクラフター専門の区画サイトといってもいいでしょう。
下の記事では、関東近辺で直火のできる野営キャンプ場を紹介しています。
【初心者向け】キャンプ場を選ぶときのポイントを解説。


ソロキャンプ向けのキャンプ場を探すときには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。ポイントを押さえることで、自分の目的にあったキャンプ場を選ぶことができます。
何も調べずにキャンプ場を予約してしまうと、失敗することが往々にしてあります。
キャンプ場選びに失敗してしまった理由には、自分の想像していたサイトと違っていたり、施設が不十分だったり、アクセスがとても不便だったり、利便性や快適性が悪かったりするなど、さまざまなことがあります。
楽しく思い出に残るソロキャンプをするために、まずはキャンプ場の情報を確認し、アクセス方法や移動時間、周辺施設を調べてみましょう。



筆者も初めて行くキャンプ場は必ず情報を調べ、事前準備を入念にし、計画的にキャンプを進めます。
ソロキャンプ向け、キャンプ場を選ぶときポイントを解説。
- ソロキャンプ場を選ぶときは、自宅から2時間以内がおすすめ。
- キャンプサイトを確認しよう。
- キャンプ場の施設や設備を事前にチェックしよう。
- キャンプ場スタッフが常駐している。
- 周辺施設および、レジャーや観光を調べよう。
- キャンプ用品をレンタルできるか確認しよう。
ソロキャンプ場を選ぶときは、自宅から2時間以内がおすすめ。


初めてのソロキャンプの場合、自宅から2時間以内のキャンプ場を選ぶことがオススメです。
はじめてのソロキャンプは、慣れないことばかりで時間を必要とします。
テント設営からはじまり食事の準備、焚き火、撤収にいたるまで、とても時間が掛かることが予想されます。
そこで、初めてのソロキャンプにおすすめしたいのが、自宅から2時間以内のキャンプ場を選ぶことです。
車でキャンプ場へ向かう方は、渋滞などの予期せぬトラブルが起こることがあります。
できるかぎり移動の時間を減らすことで、心に余裕をもってソロキャンプを楽しむことができます。



ソロキャンプはみなさんの思っている以上に、時間の掛かることばかり。慣れるまでは、比較的に自宅から近いキャンプ場がおすすめです。
キャンプサイトを確認しよう。


キャンプ場を選ぶときには、事前にキャンプサイトを確認することが大切です。
先述したように、キャンプサイトには芝生サイトや林間サイト、湖畔サイト、河原サイト、海辺サイト、野営サイトなど、様々なロケーションがあります。
また、テントを張る地面には芝や土、砂利、砂など、キャンプ場やサイトによって異なります。
そのため、キャンプ場を探すときには、事前にホームページやSNSでキャンプサイトを確認することが大切です。


キャンプサイトのなかには河原や湖畔など、場所によってはペグが打てないような地面もあります。
また、雨が降ったりすると、途端にキャンプサイトのコンディションが悪くなるところもあります。
水はけや地面のコンディションを事前に確認すれば、雨が降っても安心できます。
自分の求めているロケーションであったり、ソロキャンプの目的であったり、キャンプスタイルにあわせたキャンプサイトを選ぶことができれば、ソロキャンプはさらに楽しくなります。



ソロキャンプを行う上で、キャンプサイトはとても重要です。事前にキャンプサイトを確認しましょう。
下の記事では、栃木県の那須町にある『那須ビッグフォレストキャンプ場』に筆者が取材とソロキャンプを体験レビューしています。キャンプ場のイメージがわかる内容となっています。
キャンプ場の施設や設備を、事前にチェックしよう。


キャンプ場を選ぶときには、施設や設備を事前に確認しましょう。キャンプ場によっては売店がなかったり、シャワーやお風呂、ランドリーがないこともあります。
ソロキャンプでは事前に準備をしたつもりでも、うっかり忘れものをすることが往々にしてあります。
そんなときでも、キャンプ場に売店があれば、必要な物を買うこともできます。
また、入浴施設やシャワー、ランドリーなどの情報は、事前にキャンプ場のホームページなどを確認しておくようにしましょう。
キャンプ場によっては、炊事場でお湯が使える施設もあります。
とくに、冬や寒い季節に温かいお湯が使えるだけでホッとしますし、女子キャンパーにはうれしいですよね。



事前にキャンプ場のホームページやSNSなどで、施設情報を確認しましょう。
キャンプ場スタッフが常駐している。


キャンプ場にスタッフが常駐しているところや、日本キャンプ協会やオートキャンプ協会が認定しているキャンプ場では、職員が常駐しています。初心者の方や女子キャンパーには、とても安心です。
周りのキャンパーが夜遅くまで騒いでいたり、炊事場の水がでなかったり、車のカギをなくしたり、盗難被害がでたりするなど、キャンプ場ではさまざまなトラブルが起きます。
このような、トラブルが起きたとしても、キャンプ場にスタッフが常駐していれば安心できます。


キャンプ場のスタッフは、テントやタープの設営方法や焚き火の正しいやり方、キャンプ道具の使い方など、わからないことであったり、困ったことにも親切に対応してくれます。



はじめてのソロキャンプには、スタッフが常駐しているキャンプ場がおすすめです。
周辺施設および、レジャーや観光を調べておこう。


キャンプ場を選ぶときには、周辺施設や観光地やレジャーなどを確認しておきましょう。
キャンプ場の周辺にスーパーやコンビニ、ドラッグストア、病院、ガソリンスタンド、入浴施設など、必要に応じて事前に確認しておきましょう。
一般的にはキャンプ場に着く前に、食材や飲み物を購入したりすることがほとんどではないでしょうか。
場所によってはキャンプ場のちかくに、スーパーやコンビニがないこともあります。
また、急に体調が悪くなることもあるので、ドラッグストアや病院を調べておくことも大切です。


キャンプ場によってはお風呂やシャワーなど、入浴施設がないこともあります。
キャンプ場のちかくの温泉や入浴施設を確認しておくと、慌てなくてすみます。



とくに、夏や気温の高い季節はシャワーやお風呂で汗を流したい。事前に入浴施設を確認しておくことも大切。
また、車やバイクでキャンプ場へ行く方は、ガソリンスタンドを確認しておくことも大切です。
コンビニやスーパー同様に、ガソリンスタンドもキャンプ場から離れている場合もあります。
事前に確認しておけば、安心できます。


せっかく遠出をしてソロキャンプに来たのですから、観光をしたりレジャーで楽しむことも魅力のひとつ。
体を動かしたり、四季折々の自然を感じたり、地のものに舌鼓を打つのもいいでしょう。
アクティブに登山やカヌー、釣りをしたり、観光で神社やお寺、自然を感じるのもいいですね。



ソロキャンプとレジャー&観光の相性はバツグン!
キャンプ場を選ぶときのおすすめポイントです。
キャンプ用品をレンタルできるか確認しよう。


キャンプ場のなかにはテントやタープ、テーブル、チェア、ランタン、バーナー、焚き火台、寝袋、毛布、暖房器具、調理器具、バッテリーなどをレンタルしているところがあります。
キャンプやアウトドアでは、忘れ物をすることがあります。
これは初心者でもベテランキャンパーでも同じです。筆者は先日のソロキャンプに、ランタンを忘れてしまいました。
忘れ物をした場合でも、キャンプ用品をレンタルしているキャンプ場はとても便利です。
保険をかける意味でも初めてのソロキャンプには、キャンプ道具を置いていたり、レンタルできるキャンプ場を選ぶことをおすすめします。



ソロキャンプの経験が豊富であっても、忘れ物をすることがあります。キャンプ場で、必要な道具をレンタルできると安心です。
【おすすめ】キャンプ道具のレンタルサービスを利用する。


キャンプ道具をレンタルするメリットには、お手軽にキャンプ道具を使うことができたり、性能を知ることができたり、失敗しないでキャンプ道具を選ぶことができたりします。
また、キャンプ道具のレンタルサービスの中には、最新のギアを借りることができたりメンテナンスがいらなかったりすることも魅力にあります。
ポータブル電源のレンタルサービス『モノカリ』では、
ソロキャンプにポータブル電源があるとスマホやタブレットを充電したり、電気毛布、電気カーペット、冷風機など、便利な電化製品を使うことができます。
また、キャンプ場によってはフリーサイトやAC電源の備わっていなサイトもあります。
そんなときでも、ポータブル電源があれが快適で利便性の高いキャンプを楽しむことができます。
キャンプ場の探しかたと予約方法について解説。


キャンプ場の探しかたは、雑誌やインターネットの予約サイトがあります。最近ではSNSを活用して、キャンプ場の情報を得ることもできます。
一般的にキャンプ場の予約方法は、電話予約やインターネットでのオンライン予約になります。
キャンプ場によっては、当日に先着順で受付けているところもありますが、週末やハイシーズンは混雑が予想されます。
初心者のかたは、電話やインターネットでの予約をおすすめします。



人気のキャンプ場では、GWやお盆休みなどの繁忙期では、予約が取れないこともある。
なっぷ


出典:なっぷ
なっぷは、2023年2月現在、全国4765件のキャンプ場検索・予約ができる「日本最大のキャンプ場検索サイト・予約サイト」です。
各種ランキングや口コミ、ロケーション、設備、バンガロー、サイト等の利用施設から検索ができるのが魅力。
現在の空き状況が確認できるので、サイトから予約が簡単にできます。
個人的におすすめの機能が「キャンセル待ち通知機能」です。
キャンセル待ち通知機能とは
予約したかった日のキャンプ場が満室だった場合でも、この”キャンセル待ち通期機能”を登録しておくと、キャンセルが出た場合に登録しているメールアドレスに通知メールが届きます。通知がきたら、ログインして予約をするだけなので、とても簡単に予約をとることができます◎
楽天トラベルキャンプ


出典:楽天トラベルキャンプ
楽天トラベルキャンプの特長は、なんといってもキャンプ場の予約で「楽天ポイントが貯まる・使える」こと。
楽天トラベルキャンプは「あなたにぴったりのキャンプ場がみつかる。」をテーマにしているだけあって、検索結果の一覧や各キャンプ場のページでは「まったり落ち着く」、「ワイワイにぎやか」といったキャンプ場の雰囲気を確認できる。
アイコンもわかりやすく表示されており「ソロ」、「カップル」、「グループ」、「ファミリー」といった利用者層の割合や設備の内容が表示されており、キャンプ場の特徴がわかりやすく表示されています。
CAMPLOG


出典:CAMPLOG
キーワード、現在地、駅から、エリアから、ランキングから、目的から探すといった形でアナタの好きなスタイルで、キャンプ場をみつけることができる。
会員登録すると「混雑予測カレンダー」で日別の混雑状況予想が確認できるので、現在の混雑状況が知りたいかたには、おすすめな機能があります。
まとめ


ソロキャンプの始め方やキャンプ道具、ルールとマナーについて、キャンプインストラクターである筆者が解説しました。
ソロキャンプはさまざまなキャンプスタイルであったり、移動手段、キャンプの目的があります。
まずは、自分の移動手段やキャンプスタイルにあわせた道具選びをして、楽しくソロキャンプを始めてみてはいかがでしょうか。
解説したとおり、焚き火のルールやマナー、ゴミの処理方法はキャンプ場によって異なります。
事前にキャンプ場のホームページを確認しておくと、焦らずに過ごすことができます。



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筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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【キャンプインストラクター監修】ソロキャンプの始め方に関連した記事はこちら。





