日本ブッシュクラフト協会(JBA) 認定ブッシュクラフターの ゼロイチキャンプです。この記事は、認定資格を持つ筆者が監修し、執筆まで行っています。
今回ご紹介するキャンプ場は、千葉県富津市にある『 野営&ブッシュクラフト 野営人』です。野営人は、都心からもっとも近い秘境とよばれ、ジブリ映画に出てくる景色のなかソロキャンプを堪能できたりします。
野営人(やえいびと)は2023年春にオーブンしたばかりでありながら、直火や本格的なアウトドアフィールドでブッシュクラフトができるということで、SNSを中心に話題となり人気急上昇中です。
野営人は、ずっと行ってみたかった野営キャンプ場。Youtubeとブログの取材でついに行くことができました。
野営人は都心から1時間ほどで来れるアクセスの良さもメリットにありますが、噂で聞いていた以上の秘境であったり壮大な景色は圧巻でした。
また野営人は広大なフィールドに自由にサイト設計をしていいので、山や森、川など、選択する場所によっていくつものキャンプスタイルを楽しめます。
今回のゼロイチキャンプでは、千葉県の富津市にある『野営&ブッシュクラフト 野営人』の施設情報や予約方法、フィールドの詳細、ルールやマナーまで完全レビューします。
直火をつかった野営に、タープ泊をしてきました。この記事でしか、知ることのできない情報をガンガンお伝えします。
下の記事では、関東地方で直火のできる野営キャンプ場をまとめています。都心からもアクセスしやすい野営地や、オープンしたばかりの最新キャンプ場まで特集しています。
野営地とは。キャンプ場ではあるが、手つかずの自然のフィールドのこと。
一般的に野営地とは、キャンプ場が運営する手つかずの大自然のフィールドのことをいいます。
基本的に野営キャンプ場は一定区画内のフリーサイトとなっており、森や林、山、川など、フィールドによってサイトは異なる。
また野営キャンプ場のなかにはトイレや風呂、炊事場、レンタル、販売品などもなく、大自然をそのまま楽しめる場所もあります。
管理棟や販売であったり、トイレやシャワーも付いていたりする野営キャンプ場もあります。
日本の山や森、林などには、国や民間の所有者がいます。そのため、野営やソロキャンプをする場合、所有者の許可が必要になります。
誰もいない大自然のフィールドを相手に野営をしたり、直火を楽しんだりする場合は、野営キャンプ場を利用しましょう。
山や森でキャンプをすることを野営と思っている方がいますが、許可なく無断に山や森でキャンプをしてはいけません。
野営地にもさまざまありますが、筆者の体験したなかでは半径3キロ内に人がいなかったり無人の管理棟であったり、トイレがない場所もありました。
フィールド内ではイノシシや猿、鹿などの動物であったり、マムシやヤマカガシなどの毒ヘビであったり、スズメバチやアブ、ヤマビルなど襲ってきたりする危険なものまでいます。
また野営地では、焚き火やブッシュクラフトをするために木や薪を拾ったり、なかには生木を剪定できる野営キャンプ場もある。
上の画像も、野営キャンプ場の一部です。この野営地はかなり厳しかった思い出がある。
野営地といってもさまざまありますので、自分の技量と体力にあったキャンプ場を選びましょう。
下の記事では、JBA認定ブッシュクラフターである筆者が監修する『今から始めるブッシュクラフト』を解説しています。
野営&ブッシュクラフト 野営人(やえいびと)
野営&ブッシュクラフト 野営人(やえいびと)の基本情報や料金、予約方法、アクセスマップについて紹介します。
野営人は姉妹店のキャンプ場である『Yamasobu campground』と同じ運営管理になります。
そのため、野営地といっても徒歩5分ほどでYamasobu campgroundに行くことができるので、初心者にも安心して楽しむことができます。
Yamasobu campgroundにはスタッフの方が常駐しているので、何かあった場合にも安心できます。
基本情報
基本情報 | 野営&ブッシュクラフト 野営人(やえいびと) |
定休日 | 定休日なし |
営業期間 | 通年営業 |
チェックイン | 13時~16時 ※アーリーチェックイン/レイトチェックイン有 |
チェックアウト | 11:00 |
住所 | 千葉県富津市志駒434 |
電話 | 0439-29-6663(野営人の姉妹キャンプ場 Yamasobu campground) |
キャンプサイト | フリー野営① フリー野営② |
立地環境 | 林間 / 川 |
サニタリー棟、炊事場、水洗トイレ | 野営人の姉妹キャンプ場『Yamasobu campground』を利用できます。 |
ゴミ/灰捨て場 | 野営人の姉妹キャンプ場『Yamasobu campground』を利用できます。 |
乗り入れ可能車両 | 乗用車、バイク |
駐車場 | 無料 1人につき1台の駐車ができます(横付けはできません) (サイト内へは乗り入れしないようお願いします) ※外国車や大型RV車などは駐車できない場合がございます |
管理棟(Yamasobu campground) | 24時間対応可能 |
ペット同伴 | 可 |
直火 | 可 |
料金
ご利用料金 | フリー野営プラン①・・・3,300円 (初回1人1泊) フリー野営プラン②・・・2,500円 (2回目以降1人1泊) |
お支払いについて | 現金がご利用いただけます。 ご利用料金は、チェックイン時に管理棟(Yamasobu campground)にてお支払いください。 |
カード決済(現地) | カード利用不可 |
キャンセル料金について | 3日前~前日のキャンセル・・・50% 当日または無連絡のキャンセル・・・100% ※以下の場合、キャンセル料は発生いたしません。 ・場内を閉鎖する場合 ・気象庁により当キャンプ場が台風の暴風警戒区域に入ると予報が発表された場合 ・ご宿泊当日、気象庁から該当地域へ気象警報が発令された場合 ・ご利用日前に気象警報が発令され、ご利用当日まで状況が改善されないと判断できる場合 |
販売、レンタル用品について | なし |
駐車場について | 無料 1人につき1台の駐車ができます(横付けはできません) |
予約方法
野営&ブッシュクラフト 野営人のご予約は、下記のサイトからインターネットでの申し込みであったり、電話でのご予約ができます。
インターネットでの予約 | なっぷで予約するかたはこちら |
電話での予約 | 0439-29-6663 |
アクセスマップ
車で行く場合は、館山自動車道の富津中央ICを下車して約20分。都心から約60分とアクセス抜群です。
また都内や神奈川、千葉からも1時間30分圏内と好立地なことも魅力にあります。
電車でお越しの方は、JR内房線の上総湊駅よりタクシーで約20分となります。
筆者も都心から車で向かい、1時間ほどで現地に到着しました。アクセスも抜群で、ちょうどいい距離でした。
下の記事では、ブッシュクラフトにおすすめのフルタングナイフを特集しています。フルタングナイフは、バトニングをするのに最適な仕様を誇る。
野営&ブッシュクラフト 野営人|施設案内
野営&ブッシュクラフト 野営人へ向かう場合ですが、1㎞手前あたりに上の写真にある『Yamasobuの看板』があります。
こちらの看板から野営フィールドまでは道幅が狭く、車が1台づつしか通れません。そのため、看板の手前で必ず車を停車して、看板に記載のある電話番号へ掛けてください。
Yamasobu campgroundの管理棟で、行き帰りの車がバッティングしないようにチェックしています。
受付方法|管理棟
野営&ブッシュクラフト 野営人にチェックインするときは、姉妹店のYamasobu campgroundの管理棟で行います。
またキャンプ場の宿泊料金のお支払いですが、2024年4月時点では現金のみになります。カード決済ができないため、ご注意ください。
上の施設が管理棟になります。チェックインとチェックアウトの際は、スタッフに声をかけてください。
下の記事では、野営におすすめのDDタープを特集しています。ソロキャンプにおすすめのサイズやタープの張り方まで、完全攻略となる。
トイレ
野営&ブッシュクラフト 野営人は完全な野営地ですので、当然のことながらトイレはありません。
そのため、野営地では森や林などで”用を足す”ことになります。
この記事をみて初めて野営地に行くかたもいると思いますので、アドバイスとして携帯用のスコップもしくわ、携帯用のトイレを持参することをおすすめします。
スコップは用を足すときの、穴を掘るのに便利です。また携帯用のトイレは野営するのであれば、何枚か持参しましょう。
野営地の側を流れる志駒川に用を足したり、食器を洗うことは原則禁止となっています。
野営人とYamasobu campgroundは徒歩で5分ほどの距離なので、上の写真にあるトイレであったり、炊事棟を利用することもできます。
トイレは男女ともに清潔感のある水洗トイレとなっていて、ウォシュレットを完備している。
志駒川には天然のホタルが生息していたり、さまざまな生き物がいます。用を足したり、食器を洗ったりすることは禁止されています。
下の記事では、ソロキャンプの必須道具であるLEDランタンを特集しています。コンパクトで軽量なLEDランタンは、まさに野営キャンプにおすすめ。
ゴミ捨て場
野営人にはゴミ捨て場はありませんが、姉妹店のYamasobu campgroundのゴミ捨て場を無料で利用できます。
ゴミ捨て場は燃えるゴミや燃えないゴミ、空き缶・ペットボトルなど、分別されていますのでルールを守りながら利用しましょう。
一般的に野営キャンプの場合、ゴミは持ち帰ることが多いのですが、野営人はゴミ捨て場を共同で利用できる。
しかも、無料でゴミを捨てることができるので、とても親切です。ゴミの分別をしっかりと守りましょう。
【野営人】灰と炭の処理方法|灰捨て場について解説。
野営人では直火をすることができますが、灰や炭の処理方法にいくつかのルールがあります。
野営人で直火をする場合、薪や木が完全に灰になるまで燃やすことが原則となっています。
薪や炭が燃え残ったときは、土に埋めたりせずに持ち帰らなければなりません。炭は炭素の塊りなので、土に埋めても分解されず残ってしまいます。
また初めて野営人を利用する方は、上の画像のように焚き火の”処理前”と”処理後”の写真をチェックアウトのときに見せなければなりません。
直火の処理をしっかりできないキャンパーは、つぎから野営人を利用することはできません。
燃え残った炭や薪を持ち帰るときに便利なのが、火消し袋です。軽量でコンパクトな火消し袋は、まさにソロキャンプにおすすめ!
下の記事では、焚き火や後片付けに便利な火消し袋を特集しています。軽量でコンパクトに折りたたむことができる火消し袋は最強のキャンプギア。
姉妹キャンプ場のYamasobu campgroundの灰捨て場を利用できます。
野営&ブッシュクラフト 野営人には、灰捨て場はありません。
ただし、姉妹店であるYamasobu campgroundの灰捨て場を無料で利用することができます。
先ほど解説しましたが、燃え残った薪や炭があるときは火消し袋や火消し壺に入れて、自宅まで持ち帰ったりYamasobu campgroundの灰捨て場を利用したりしましょう。
Yamasobu campgroundの灰捨て場は無料でつかうことができるので、直火をしたら適切な灰処理を心がけましょう。
下の記事では、焚き火や炭処理に便利な”薪ばさみ”を特集しています。薪ばさみは別名「火ばさみ」とよばれる、焚き火の利便性を向上できます。
野営&ブッシュクラフト 野営人|キャンプサイトについて
野営&ブッシュクラフト 野営人の宿泊プランには初回利用時のフリー野営①と、2回目以降の利用であるフリー野営②があります。
フリー野営①とフリー野営②の大きな違いには、利用できるキャンプサイトの区画域が異なります。
フリー野営①は初回利用者のためのプランであるため、4つあるトンネルのうち、1つ目のトンネルと駐車場までの区画域でキャンプを行わなければなりません。
フリー野営①であっても山や川、林など、いくつものフィールドあったり、広大な敷地面積のなかで十分に楽しめます。
初回時のフリー野営①のなかには、焚き火の後処理であったり生木を剪定しないことであったり、川で調理器具を洗わないことであったり、いくつかの原則があります。
そして、野営人の利用方法をしっかりと守りながら宿泊できたキャンパーは、次回以降の利用であるフリー野営②を申し込めるようになります。
2回目以降に申し込みできるフリー野営②は、駐車場から4つあるトンネルの先まで利用することができます。
- フリー野営①・・・初回時に野営人を利用する方のプラン。
- フリー野営②・・・2回目以降に野営人を利用する方のプラン。
下記の原則は野営キャンプの基本でもありますので、しっかりと守りながら楽しみましょう。
野営人の利用に関する決め事について。
- 直火をするときは薪や木は、灰になるまで燃やすこと。
- 燃え残った炭や薪があるときは、持ち帰ること。土に埋めない。
- キャンプサイトちかくを流れている志駒川では、調理器具や洗い物は禁止です。
- 生木の剪定は禁止されています。落ちている木は使うことができます。
- う〇ちをするときは、穴を掘って用を足しましょう。もしくわ、携帯トイレを使用する。
- 危険と思われる箇所でのキャンプは止めましょう。
下の記事では、ブッシュクラフトキャンプにおすすめの”ノコギリ”を特集しています。コンパクトで軽量なアウトドア用ノコギリは、まさにソロキャンプにおすすめです。
【野営人】フリー野営①について。
フリー野営①は、野営人を初回利用する方向けの宿泊プランになります。
先述しましたが、フリー野営①は駐車場から1つめのトンネルまでの区画域を利用することができます。
フリー野営①であっても、落ちている薪や木をつかってブッシュクラフトや直火を楽しむことができます。
駐車場からトンネルまでおよそ300mくらいあるので、キャンプサイトを選ぶのには困りません。
フリー野営①ですが、キャンプサイトによっては薪や木があまり落ちていないため、心配な方は薪を準備するのもよいでしょう。
上の写真のように、筆者は川を渡ったところをベース基地としたため、何往復も木や薪を運ぶことになりました。野営を楽しみに来ているので、体力をつかう困難な薪拾いを味わうのもおすすめです。
野営人は人気のキャンプ場のため利用者も多く、薪を拾うのに1時間ほど掛かりました。
上の画像は、キャンプサイトの側を流れる志駒川の水質です。
上の写真をみていただくとわかりますが、川の水はすこし濁りがあります。そのため、川の水を利用する方は浄水器を使ったり煮沸除菌をしたりしましょう。
また野営人から歩いて5分ほどで、姉妹店のYamasobu campgroundがあり、こちらの炊事棟には無料の飲料水もあります。
なかなかの濁り具合に、浄水器でも初めは飲むのに抵抗がありましたが、最終的に3L以上は飲んだかな(笑)
上の写真は、フリー野営①の駐車場からの景色になります。手つかずの大自然がフィールドとなる。
両側に山を挟み、志駒川が流れる雄大なフィールドは圧巻です。暖かい季節になると、天然のホタルをみることができます。
フリー野営①のいちばん奥にある、1つめのトンネルです。ここから先は、2回目以降のフリー野営②の方だけが使用できる。
【野営人】フリー野営②について。
フリー野営②は、野営人を2回目以降に利用できる宿泊プランになります。こちらの宿泊プランを許されるのは、運営者に初回利用時のルールとマナーを守ることができ許可された方になる。
フリー野営②の区画は駐車場から4つあるトンネルまで、すべてのフィールドを利用することができます。
またフリー野営②になると、初回利用時よりもお安く宿泊できることもメリットにあります。
フリー野営②は、さらに広く壮大なフィールドを利用できる。また、ソロキャンプの難易度や楽しみも増える。
1つめのトンネルを超えると、さらに山深い景色が広がる。
ジブリ映画に出てきそうな幻想的なキャンプサイトもあり、非現実的なソロキャンプを楽しめる。
上の写真は、2つめのトンネルになります。トンネル内はかなり水はけが悪く、泥もひどい。
2つめのトンネルを抜けると、秘境があったり、志駒川との距離も近くなります。4月から11月までは、ヤマビルも多いので、注意しましょう。
3つめのトンネルは足元や1m先も見えないほど暗く、恐ろしい。必ずランタンを持ちましょう。足元は凹凸があったり、水たまりであったりするなど、危険を含む。
上の写真は、4つめのトンネルを抜けた景色です。駐車場からここまで、徒歩で15分くらい掛かりました。このあたりまで来ると、さすがに野営をしているかたもなく、完全な孤独といった感じです。
下の記事では、ブッシュクラフトにおすすめの手斧(ハチェット)を特集しています。軽量でコンパクトな手斧は操作性もよく、ソロキャンプにおすすめです。
野営&ブッシュクラフト 野営人の周辺情報
野営&ブッシュクラフト 野営人は千葉県の富津市にあるため、房総半島の観光地を楽しむことができます。
またキャンプ場の周辺にはスーパーや立ち寄り温泉、海水浴場など、充実した施設やレジャーがあるので、ソロキャンプ以外にも魅力が満載となる。
野営&ブッシュクラフト 野営人の周辺にある観光スポット。
- マザー牧場
- 笑楽の湯(わらくのゆ)
- ロマンの森共和国 白壁の湯(はくへきのゆ)
- スーパー吉田屋
まとめ
今回は、千葉県にある『野営&ブッシュクラフト 野営人』を紹介しました。
野営&ブッシュクラフト 野営人は、都心から車で約60分の好立地にありながら、手つかずの大自然のなかブッシュクラフトや直火を楽しめる本格的な野営キャンプ場。
野営&ブッシュクラフト 野営人は姉妹店である『Yamasobu campground』と同じ運営管理であったり、徒歩で5分ほどでキャンプ場を行き来できる距離にあります。
野営人は超本格的なブッシュクラフトキャンプを楽しめますが、Yamasobu campgroundにはスタッフも常駐しているので、初心者からベテランまで安心して楽しむことができます。
野営人は広大な敷地面積のなかで、思いっきりブッシュクラフトや野営をたのしむことができるおすすめのキャンプ場。
ゼロイチキャンプでは、InstagramとYouTubeを配信しています。
インスタグラムではブログやYouTubeの最新情報を受けとることができたり、ブログやYouTubeの裏側を発信しています。
YouTubeでは筆者が挑戦するソロキャンプやブッシュクラフト、登山、釣りなど、本気のアウトドアを身近に感じることができる内容となっています。
筆者自らGoProをつかって、ソロキャンプのリアルな映像を撮影しています。ぜひYouTubeも楽しんでください。
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